「ざまぁ」「婚約破棄」短編集3巻
第2話
「ありがとうございます。
お陰様で明日からまた狩りができます」
「いえ、いえ、どういたしまして。
ちゃんと礼金は頂きましたからね」
冒険者パーティー、ドラゴンファングが差し出した金の中から、大銀貨小銀貨併せて一万セント分の治療費をもらいました。
最初に差し出してくれた金額の半分程度です。
神殿や開業治癒術師の支払いの半額になります。
そう考えれば、最初にテーブル差し出した金額も、一般的な治療費を考えて丁度いい金額だったのですね。
さす海千山千の冒険者です。
「いえ、通常の半額で治していただいたこと、噛み千切られる前と全く同じように動く事、神殿や開業治癒術師の治療を受けたこともありますが、これほど完璧に治していただけたのは初めてです」
困りましたね。
そんな評判を立てられたら、追手に気付かれてしまいます。
ここは口止めしておくべきですね。
「高評価をしてもらえるのはうれしいですが、あまり虚名が広まると、神殿や開業治癒術師と不要な争いが起こることになります。
そんなことになったら、私はここから逃げ出さないといけなくなります。
あまりお世辞は言わないでくださいね」
「いや、お世辞などではなくて」
「おい!
黙ってろ、ロイド。
お前が余計な事を口にすれば、カミラ殿が殺されるかもしれないんだぞ。
もうちょっと考えて話せ、このバカが!」
「誰がバカだ!
これでも色々考えているんだ」
「考えてその程度か!
カミラ殿が言われた事も、俺が言ったことも、まだ分からんと言うのか?!」
「いや、分からんわけではないが……」
「だったら黙ってろ愚か者!
カミラ殿に何かあれば、お前が余計な事を口にした所為だぞ!
お前がカミラ殿を殺すのだぞ!
お前は命の恩人を殺したいのか?!」
「そうではない、そうではなくてだな……」
「もう黙ってろ!
カミラ殿に何かあったら、俺がお前を殺すぞ!」
あれ、あれ、あれ。
私が治療した盾役の男は、少々間が抜けた天然のようですね。
どれほど口止めしても、必ず調子に乗って喋ってしまいますね。
これは何か起こる前にここを出て行くことになりそうです、
かさばる荷物は処分して、身軽な状態にしておきましょう。
「申し訳ありません、カミラ殿。
このバカが何か話しそうになったら、俺が必ず止めますから」
私が治療した盾役はロイドというようですね。
槍使いの男が本気で怒っています。
何度も同じように余計な事を口にして問題を起こしたのでしょう。
まあ、私には関係がない事です。
ただ釘は刺しておきましょう。
「いえ、いえ、もう大丈夫ですよ。
ロイドさんの口が軽いようですから。
私も命は惜しいので、明日にもこの街から出ることにします」
お陰様で明日からまた狩りができます」
「いえ、いえ、どういたしまして。
ちゃんと礼金は頂きましたからね」
冒険者パーティー、ドラゴンファングが差し出した金の中から、大銀貨小銀貨併せて一万セント分の治療費をもらいました。
最初に差し出してくれた金額の半分程度です。
神殿や開業治癒術師の支払いの半額になります。
そう考えれば、最初にテーブル差し出した金額も、一般的な治療費を考えて丁度いい金額だったのですね。
さす海千山千の冒険者です。
「いえ、通常の半額で治していただいたこと、噛み千切られる前と全く同じように動く事、神殿や開業治癒術師の治療を受けたこともありますが、これほど完璧に治していただけたのは初めてです」
困りましたね。
そんな評判を立てられたら、追手に気付かれてしまいます。
ここは口止めしておくべきですね。
「高評価をしてもらえるのはうれしいですが、あまり虚名が広まると、神殿や開業治癒術師と不要な争いが起こることになります。
そんなことになったら、私はここから逃げ出さないといけなくなります。
あまりお世辞は言わないでくださいね」
「いや、お世辞などではなくて」
「おい!
黙ってろ、ロイド。
お前が余計な事を口にすれば、カミラ殿が殺されるかもしれないんだぞ。
もうちょっと考えて話せ、このバカが!」
「誰がバカだ!
これでも色々考えているんだ」
「考えてその程度か!
カミラ殿が言われた事も、俺が言ったことも、まだ分からんと言うのか?!」
「いや、分からんわけではないが……」
「だったら黙ってろ愚か者!
カミラ殿に何かあれば、お前が余計な事を口にした所為だぞ!
お前がカミラ殿を殺すのだぞ!
お前は命の恩人を殺したいのか?!」
「そうではない、そうではなくてだな……」
「もう黙ってろ!
カミラ殿に何かあったら、俺がお前を殺すぞ!」
あれ、あれ、あれ。
私が治療した盾役の男は、少々間が抜けた天然のようですね。
どれほど口止めしても、必ず調子に乗って喋ってしまいますね。
これは何か起こる前にここを出て行くことになりそうです、
かさばる荷物は処分して、身軽な状態にしておきましょう。
「申し訳ありません、カミラ殿。
このバカが何か話しそうになったら、俺が必ず止めますから」
私が治療した盾役はロイドというようですね。
槍使いの男が本気で怒っています。
何度も同じように余計な事を口にして問題を起こしたのでしょう。
まあ、私には関係がない事です。
ただ釘は刺しておきましょう。
「いえ、いえ、もう大丈夫ですよ。
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