転生武田義信
第171話想定外
1565年正月:薩摩内城の謁見の間:義信と王直:義信視点
「よくぞ知らせてくれた、王直殿」
「なぁに、義信様とは長い付き合いだし、これからも色々と便宜を図ってもらいたいから、これくらいの事は造作もないさ」
「それでマカオのカピタン・モールは、どれくらいの規模で、何時頃日本にやってくるのだ」
「さて。規模の方は、商船をどれくらい強制徴募するかで変わってくるので断言出来んな。時期は増援を待つので半年以内と言う所かな」
「それでは、カピタン・モールの直卒下にあるガレオン船は何隻あるのだ」
「通常は1隻だったのだが、義信様がキリスト教の布教を禁止したので、威圧の為にゴアから3隻のガレオン船を呼び寄せている。更に私商船のジャンク船や、ゴアやバサインで建造されたキャラック船も動員している」
「そうなると、最小でも4隻のガレオン船が攻め寄せてくることになるのだな」
「そうだな。だが恐らく10隻以上の艦艇で示威行為を行う心算だろう」
「実際に攻撃はしてこないと言うのか?」
「陸戦力がないからな。義信様に勝てるとは思っていないだろう。キリスト教に入信した大名と国衆は全て滅ぼされているから、上陸して戦うのは無理がある」
「インドのゴアから戦力を派遣することはないか?」
「マラッカからでも日ノ本に来るのに4カ月はかかる。マカオを経由して日ノ本と往復するには、途中の停泊と商いを考えれば1年くらいかかるだろう」
「だとすると、こちらが考慮しなければいけないのは、艦隊戦と海上からの砲撃だけだな」
「そうだな。だからこの内城では、万が一艦隊戦に負けた時に、艦隊から砲撃を受けることになるぞ」
「うむ。交易と海軍の拠点は重要だが、奇襲を考えれば、居城は内陸に移す必要があるな」
「日常生活は不便だろうが、詰めの城で暮らした方がいいのではないか」
「そうだな。だが山城は不便だから、少し内陸の交通の要衝に、居城に移すことは考えなければならんな。それでカピタン・モールのガレオン船は、どれくらいの大きさなのだ?」
「義信様の戦列艦やフリゲートよりも小型の砲を、50備えた程度だな。ジャンクやキャラック船はもっと大砲が少なくて、10から20程度だな」
「俺の戦列艦やフリゲートの事を調べていたのだな」
「何時義信様が敵に回るか分からないからな」
「随分と慎重だな」
「慎重でなければ海賊では生きていけんよ。それでこの情報の褒美は何をくれるんだ」
「そうか。それでは来年1年も真珠の独占交易を認めよう」
「来年1年だけか? 3年分くらいの価値はあると思うのだがな」
「真珠の交易は、マカオのポルトガル商人も長年に渡り願い出ていた。今回の情報も、王直殿が邪魔なポルトガル商人を排除するためのモノだろう」
「何もかも御見通しだと言いたいのか?」
「そんな心算はないが、あまりあくどい真似をすると、海軍から文句が出て、王直殿との長年の友誼を断たねばならなくなる」
「海賊連中が真珠を扱いたいと言っているのか?」
「蝦夷や南蛮との交易でも、真珠を代金に使えれば便利だからな。いや、実際今も、王直殿経由で流れた真珠を使っている商人や海賊も多いからな。マカオのポルトガル商人にも、多くの真珠を売ったのだろ」
「そうだな。いい取引相手ではあったが、力づくで義信様から買おうと企むなど、許せることではないからな」
やれやれ。
交易艦体が整ってきたから、もう王直殿に頼る必要もないのだが、これまでの友誼を反故にするわけにはいかないし、ある程度の交易は王直殿に依頼する方がいいだろう。
何より明国と戦争する心算がないから、交易で問題が起こらないように、王直殿を間に挟んだ間接貿易がいいだろう。
後の世で、悪逆非道の侵略者と言うレッテルを張られるのは嫌だから、これからも明国との交易は、王直殿か琉球を通して行う方がいいだろう。
1565年3月:薩摩一宇治城の義信寝室:義信と紅ちゃんたち:義信視点
「若様、どちらから来るかな?」
「緑ちゃんはどう思う。いや、緑ちゃんならどちらを使う?」
「そうですね。明国の助けを借りて、沿岸沿いを北上して、済州島を経由して博多を狙うかな」
「紅ちゃんはどうだい?」
「私も緑ちゃんと同じで博多を狙うと思う」
「琉球を経由して、俺が居城としている内城を狙うとは思わないのかい?」
「う~ん。若様が居城を移したことを知っているかどうかは別にして、ポルトガルが完全に若様を敵に回すとは思えないです」
「あくまでも威嚇だと思うのだね」
「はい。ポルトガルは明と近い関係を築いていると報告を受けていますから、三津の事も知っていると思われます。安濃津はないと思われますから、博多津か坊津を狙うと思われますが、より安全な明から朝鮮にかけての沿岸を北上し、対馬を経由して博多を狙う確率が高いと思われます」
「なるほど。緑ちゃんも同じ考えなのだね」
「はい」
「確かにその確率の方が高いのかもしれないが、坊津から内城を狙う可能性も捨てられん」
「ならどうされるのですか?」
「薄く艦隊を展開して突破されたら元も子もないし、艦体を2つに分けて、済州島沖と屋久島沖で待ち構えるの1番だろうな」
「こちらからマカオを攻撃するわけにはいかないのですよね?」
紅ちゃんはこちらから先制攻撃すべきだと思っているのだろうな。
「以前にも言ったけど、明国と開戦する気はないんだよ」
「だとしたら、どうしても後手に回りますから、海軍衆が突破され、こちらに損害が出ても仕方がないでしょうね」
「緑ちゃんの言う通りだね。少々の損害が出ても、海軍衆を咎めたりはしないよ」
1565年4月:太平洋艦隊旗艦・大和艦上・艦隊司令長官・佐治為景と幕僚等:佐治為景視点
「敵艦発見!」
「司令長官様、偵察のキャラベルがポルトガル艦隊を発見したようです」
「うむ」
何とか敵艦隊を発見できたか!
義信様から、偵察用にキャラベル・レドンダを10隻拝領したとはいえ、未だ南蛮船の操船技術は南蛮人に及ばない。
それは当然の事だし、知信王陛下も義信様も、その事に関しては後れを取っていて当然だと言ってくださっている。
だがだ、だからと言って交易艦体を襲われることも、湊を襲われることも、いいと言う事にはならない。
直ぐに処罰されることはないだろうが、艦隊司令長官の座を狙っている者共は多く、必ず味方に足を引っ張られるだろう。
だから日ノ本より遠いこの場所で、ポルトガル艦隊を見つけられたのは幸運だった。
だが問題なのは、艦艇の急激な増加によって、熟練海賊や水夫(かこ)が足らない事だ。
南蛮船を拝領することはなかったものの、三好家の安宅水軍も三島村上も、関船や小早を合の子船にすることを許され、自由に交易をしている。
だから義信様が新たに支配下に置かれた海賊衆を、我らの兵や水夫にして使う事ができなかった。
そして何より最近まで敵対していたから、今回の上納金不正で摘発されることもなく、何時立場が逆転するか分からない。
あいつらもその心算で、今回の戦いに望んでるだろう。
だから奴らが防御線を張っている沿岸部に、ポルトガル艦隊を逃がすわけには絶対に行かないのだ。
「司令長官様、本当にこの布陣で宜しいのですか。御子方に何かあっては一大事ではありませんか?」
「分かってる。だが態と御子方を前線から外せば、それこそ義信様の逆鱗に触れてしまう」
「しかし、いくら庶子とは申せ、王孫殿下に海賊を学ばせるなど、義信様は何をお考えなのでしょうか。一旦海に出たら、板子一枚下は地獄と言う事を御存知ではないのでしょうか?」
「その事は俺も言った。言ったが御聞き入れくださらなかった」
「そおのう、これは聞き難いのですが、王孫殿下は義信様に嫌われているとかではないんですよね?」
やれやれ、この程度のことくらい教えておけよ!
これも急激に艦隊が増強されているせいだな。
「父から何も聞いていないのか」
「申し訳ありません」
「義信様の御子は、男子だけで200人を超えておられるが、皆それはそれは愛されておられる。だがその全ての方が、大名に御成りになれるわけではない」
「そりゃそうでございましょうね」
「だが陸の領地には限りがあっても、海は別だ」
「へ?」
「船を操る力があれば、領地が少なくても幾らでも稼ぐことが出来る」
「交易艦体の事ですか?」
「そうだ。だが安全に交易する為には、力がなければならん。力がなければ海賊の餌食になるだけだ」
「そうですね。ですがいくら何でもフリゲートに乗せるのは遣り過ぎではありませんか?」
「分かっている。俺もここに乗せて、眼の届く範囲にいて頂きたかったのだが、義信様からの厳命なのだ」
「フリゲートに乗って頂く事がですか?」
「戦列艦に乗るよりも、フリゲートに乗った方が何倍も学ぶことが多いとな」
「でしたらせめて危険な任務から外すわけにはいかないのですか? それも厳命されておられるのですか」
「そうだ。態と安全な任務に就けたのが分かったら、佐治一族を厳罰に処すと言われておる」
「厳しいのでございますね。そうのぅ~、佐治一族が勘気に触れていると言うわけではないのですよね?」
「それはない。同じように王孫殿下を御預した、間宮も伊丹も向井も、皆一緒に厳命されている」
「ふぇ~。じゃあどこ艦隊に配属された王孫殿下も、フリゲートで甲板洗いや帆柱登りをされておられるのですか?」
「ああ。王孫殿下を一人前の海賊に育てられなかったら、その海賊衆に明日はない」
本当に困ったものだ。
ドォーン
「砲撃始まりました!」
「よくぞ知らせてくれた、王直殿」
「なぁに、義信様とは長い付き合いだし、これからも色々と便宜を図ってもらいたいから、これくらいの事は造作もないさ」
「それでマカオのカピタン・モールは、どれくらいの規模で、何時頃日本にやってくるのだ」
「さて。規模の方は、商船をどれくらい強制徴募するかで変わってくるので断言出来んな。時期は増援を待つので半年以内と言う所かな」
「それでは、カピタン・モールの直卒下にあるガレオン船は何隻あるのだ」
「通常は1隻だったのだが、義信様がキリスト教の布教を禁止したので、威圧の為にゴアから3隻のガレオン船を呼び寄せている。更に私商船のジャンク船や、ゴアやバサインで建造されたキャラック船も動員している」
「そうなると、最小でも4隻のガレオン船が攻め寄せてくることになるのだな」
「そうだな。だが恐らく10隻以上の艦艇で示威行為を行う心算だろう」
「実際に攻撃はしてこないと言うのか?」
「陸戦力がないからな。義信様に勝てるとは思っていないだろう。キリスト教に入信した大名と国衆は全て滅ぼされているから、上陸して戦うのは無理がある」
「インドのゴアから戦力を派遣することはないか?」
「マラッカからでも日ノ本に来るのに4カ月はかかる。マカオを経由して日ノ本と往復するには、途中の停泊と商いを考えれば1年くらいかかるだろう」
「だとすると、こちらが考慮しなければいけないのは、艦隊戦と海上からの砲撃だけだな」
「そうだな。だからこの内城では、万が一艦隊戦に負けた時に、艦隊から砲撃を受けることになるぞ」
「うむ。交易と海軍の拠点は重要だが、奇襲を考えれば、居城は内陸に移す必要があるな」
「日常生活は不便だろうが、詰めの城で暮らした方がいいのではないか」
「そうだな。だが山城は不便だから、少し内陸の交通の要衝に、居城に移すことは考えなければならんな。それでカピタン・モールのガレオン船は、どれくらいの大きさなのだ?」
「義信様の戦列艦やフリゲートよりも小型の砲を、50備えた程度だな。ジャンクやキャラック船はもっと大砲が少なくて、10から20程度だな」
「俺の戦列艦やフリゲートの事を調べていたのだな」
「何時義信様が敵に回るか分からないからな」
「随分と慎重だな」
「慎重でなければ海賊では生きていけんよ。それでこの情報の褒美は何をくれるんだ」
「そうか。それでは来年1年も真珠の独占交易を認めよう」
「来年1年だけか? 3年分くらいの価値はあると思うのだがな」
「真珠の交易は、マカオのポルトガル商人も長年に渡り願い出ていた。今回の情報も、王直殿が邪魔なポルトガル商人を排除するためのモノだろう」
「何もかも御見通しだと言いたいのか?」
「そんな心算はないが、あまりあくどい真似をすると、海軍から文句が出て、王直殿との長年の友誼を断たねばならなくなる」
「海賊連中が真珠を扱いたいと言っているのか?」
「蝦夷や南蛮との交易でも、真珠を代金に使えれば便利だからな。いや、実際今も、王直殿経由で流れた真珠を使っている商人や海賊も多いからな。マカオのポルトガル商人にも、多くの真珠を売ったのだろ」
「そうだな。いい取引相手ではあったが、力づくで義信様から買おうと企むなど、許せることではないからな」
やれやれ。
交易艦体が整ってきたから、もう王直殿に頼る必要もないのだが、これまでの友誼を反故にするわけにはいかないし、ある程度の交易は王直殿に依頼する方がいいだろう。
何より明国と戦争する心算がないから、交易で問題が起こらないように、王直殿を間に挟んだ間接貿易がいいだろう。
後の世で、悪逆非道の侵略者と言うレッテルを張られるのは嫌だから、これからも明国との交易は、王直殿か琉球を通して行う方がいいだろう。
1565年3月:薩摩一宇治城の義信寝室:義信と紅ちゃんたち:義信視点
「若様、どちらから来るかな?」
「緑ちゃんはどう思う。いや、緑ちゃんならどちらを使う?」
「そうですね。明国の助けを借りて、沿岸沿いを北上して、済州島を経由して博多を狙うかな」
「紅ちゃんはどうだい?」
「私も緑ちゃんと同じで博多を狙うと思う」
「琉球を経由して、俺が居城としている内城を狙うとは思わないのかい?」
「う~ん。若様が居城を移したことを知っているかどうかは別にして、ポルトガルが完全に若様を敵に回すとは思えないです」
「あくまでも威嚇だと思うのだね」
「はい。ポルトガルは明と近い関係を築いていると報告を受けていますから、三津の事も知っていると思われます。安濃津はないと思われますから、博多津か坊津を狙うと思われますが、より安全な明から朝鮮にかけての沿岸を北上し、対馬を経由して博多を狙う確率が高いと思われます」
「なるほど。緑ちゃんも同じ考えなのだね」
「はい」
「確かにその確率の方が高いのかもしれないが、坊津から内城を狙う可能性も捨てられん」
「ならどうされるのですか?」
「薄く艦隊を展開して突破されたら元も子もないし、艦体を2つに分けて、済州島沖と屋久島沖で待ち構えるの1番だろうな」
「こちらからマカオを攻撃するわけにはいかないのですよね?」
紅ちゃんはこちらから先制攻撃すべきだと思っているのだろうな。
「以前にも言ったけど、明国と開戦する気はないんだよ」
「だとしたら、どうしても後手に回りますから、海軍衆が突破され、こちらに損害が出ても仕方がないでしょうね」
「緑ちゃんの言う通りだね。少々の損害が出ても、海軍衆を咎めたりはしないよ」
1565年4月:太平洋艦隊旗艦・大和艦上・艦隊司令長官・佐治為景と幕僚等:佐治為景視点
「敵艦発見!」
「司令長官様、偵察のキャラベルがポルトガル艦隊を発見したようです」
「うむ」
何とか敵艦隊を発見できたか!
義信様から、偵察用にキャラベル・レドンダを10隻拝領したとはいえ、未だ南蛮船の操船技術は南蛮人に及ばない。
それは当然の事だし、知信王陛下も義信様も、その事に関しては後れを取っていて当然だと言ってくださっている。
だがだ、だからと言って交易艦体を襲われることも、湊を襲われることも、いいと言う事にはならない。
直ぐに処罰されることはないだろうが、艦隊司令長官の座を狙っている者共は多く、必ず味方に足を引っ張られるだろう。
だから日ノ本より遠いこの場所で、ポルトガル艦隊を見つけられたのは幸運だった。
だが問題なのは、艦艇の急激な増加によって、熟練海賊や水夫(かこ)が足らない事だ。
南蛮船を拝領することはなかったものの、三好家の安宅水軍も三島村上も、関船や小早を合の子船にすることを許され、自由に交易をしている。
だから義信様が新たに支配下に置かれた海賊衆を、我らの兵や水夫にして使う事ができなかった。
そして何より最近まで敵対していたから、今回の上納金不正で摘発されることもなく、何時立場が逆転するか分からない。
あいつらもその心算で、今回の戦いに望んでるだろう。
だから奴らが防御線を張っている沿岸部に、ポルトガル艦隊を逃がすわけには絶対に行かないのだ。
「司令長官様、本当にこの布陣で宜しいのですか。御子方に何かあっては一大事ではありませんか?」
「分かってる。だが態と御子方を前線から外せば、それこそ義信様の逆鱗に触れてしまう」
「しかし、いくら庶子とは申せ、王孫殿下に海賊を学ばせるなど、義信様は何をお考えなのでしょうか。一旦海に出たら、板子一枚下は地獄と言う事を御存知ではないのでしょうか?」
「その事は俺も言った。言ったが御聞き入れくださらなかった」
「そおのう、これは聞き難いのですが、王孫殿下は義信様に嫌われているとかではないんですよね?」
やれやれ、この程度のことくらい教えておけよ!
これも急激に艦隊が増強されているせいだな。
「父から何も聞いていないのか」
「申し訳ありません」
「義信様の御子は、男子だけで200人を超えておられるが、皆それはそれは愛されておられる。だがその全ての方が、大名に御成りになれるわけではない」
「そりゃそうでございましょうね」
「だが陸の領地には限りがあっても、海は別だ」
「へ?」
「船を操る力があれば、領地が少なくても幾らでも稼ぐことが出来る」
「交易艦体の事ですか?」
「そうだ。だが安全に交易する為には、力がなければならん。力がなければ海賊の餌食になるだけだ」
「そうですね。ですがいくら何でもフリゲートに乗せるのは遣り過ぎではありませんか?」
「分かっている。俺もここに乗せて、眼の届く範囲にいて頂きたかったのだが、義信様からの厳命なのだ」
「フリゲートに乗って頂く事がですか?」
「戦列艦に乗るよりも、フリゲートに乗った方が何倍も学ぶことが多いとな」
「でしたらせめて危険な任務から外すわけにはいかないのですか? それも厳命されておられるのですか」
「そうだ。態と安全な任務に就けたのが分かったら、佐治一族を厳罰に処すと言われておる」
「厳しいのでございますね。そうのぅ~、佐治一族が勘気に触れていると言うわけではないのですよね?」
「それはない。同じように王孫殿下を御預した、間宮も伊丹も向井も、皆一緒に厳命されている」
「ふぇ~。じゃあどこ艦隊に配属された王孫殿下も、フリゲートで甲板洗いや帆柱登りをされておられるのですか?」
「ああ。王孫殿下を一人前の海賊に育てられなかったら、その海賊衆に明日はない」
本当に困ったものだ。
ドォーン
「砲撃始まりました!」
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