転生武田義信
第147話四国の状況
1559年9月・京二条城・本丸義信私室・鷹司義信・黒影・闇影:鷹司義信視点
「三好家では、我が軍に備えて畿内の撤退兵を淡路国に集めておりましたが、その内の半数を阿波に送っております」
「我が軍が20万を越える兵を尼子に向けたから、今なら四国を統一できると踏んだのだな」
「はい、動きから見ればそう思われます」
「大友家との関係はどうなっている?」
「仰られるように、両尼子が我が軍に備えて、山陽道と山陰道に大軍を派遣したことで、大友は周防に兵を送ろうとしております」
「大友が実際に尼子に大軍を送った場合、その隙をついて土佐一条家に攻め込むのだな」
「はい、その準備を着々と進めております」
「阿波公方と一向衆はどう動いている?」
「公方は九州の主要な大名と国衆に使者を送り、反鷹司、反武田の包囲網を築こうとしております」
「上手くいっているのか?」
「九州の国衆は、生き残りをかけて鎬を削っております。総勢が手を携えて若様に逆らうことなど、不可能でございます。特に薩摩の島津家は、薩摩を統一しようと、四方八方に戦を仕掛けております」
「阿波公方と三好は、その島津を育てて大友の力をそごうとしていないか?」
「その点は気にしておりませんでした、もう一度調べ直します」
「うむ、頼んだぞ、一向衆はどうだ?」
「こちらは可也問題でございます。大友義鎮をはじめとする多くの九州大名は、南蛮との貿易を有利にするため、バテレンに帰依する者が増えております」
「一向衆がそこにつけ込んだか」
「はい、大名配下の国衆や地侍の多くは、バテレンが我が物顔で布教するのを苦々しく思っております。まして奴隷として女子供を売り払われては、村々からの反感が強くなり、領内の統治が出来なくなります」
「農作業をするのも、戦の軍役を揃えるのも、全て領民が基本だ。その領民の反感を買っては、国衆は何も出来ん」
「はい、九州に一向衆を送り込んで、民のバテレンへの反感を大きく育てております」
「それで国衆と地侍を突き上げ、最終的に大名を操ろうということか」
「そこまでは無理でも、一揆や謀反を起こさせて領内を荒れさせたり、他国に攻め込めなくすることは、今直ぐでも可能でございます」
「ちょっと疑問に思ったのだが、土佐一条家にはバテレンと一向衆の影響はあるのか?」
「一条兼定様の母上様は大友義鑑の娘、大友義鎮様の妹でございます」
「支援を条件に、バテレンの教えを受け入れようにしているのか」
「いえ、直接大友家からの介入は伺えません、ただ伝手を使ってバテレンが直接入り込んでいるようでございます」
「九州と同じように、その所為で兼定殿と配下の国衆や地侍との仲が拗れたか」
「はい、このままでは三好が侵攻してきても、一条兼定様の為に戦う国衆や地侍は、ほとんどおりません」
「やはり信繁叔父上には、急いで上洛してもらったほうがいいな」
「三好家では、我が軍に備えて畿内の撤退兵を淡路国に集めておりましたが、その内の半数を阿波に送っております」
「我が軍が20万を越える兵を尼子に向けたから、今なら四国を統一できると踏んだのだな」
「はい、動きから見ればそう思われます」
「大友家との関係はどうなっている?」
「仰られるように、両尼子が我が軍に備えて、山陽道と山陰道に大軍を派遣したことで、大友は周防に兵を送ろうとしております」
「大友が実際に尼子に大軍を送った場合、その隙をついて土佐一条家に攻め込むのだな」
「はい、その準備を着々と進めております」
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「一向衆がそこにつけ込んだか」
「はい、大名配下の国衆や地侍の多くは、バテレンが我が物顔で布教するのを苦々しく思っております。まして奴隷として女子供を売り払われては、村々からの反感が強くなり、領内の統治が出来なくなります」
「農作業をするのも、戦の軍役を揃えるのも、全て領民が基本だ。その領民の反感を買っては、国衆は何も出来ん」
「はい、九州に一向衆を送り込んで、民のバテレンへの反感を大きく育てております」
「それで国衆と地侍を突き上げ、最終的に大名を操ろうということか」
「そこまでは無理でも、一揆や謀反を起こさせて領内を荒れさせたり、他国に攻め込めなくすることは、今直ぐでも可能でございます」
「ちょっと疑問に思ったのだが、土佐一条家にはバテレンと一向衆の影響はあるのか?」
「一条兼定様の母上様は大友義鑑の娘、大友義鎮様の妹でございます」
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「いえ、直接大友家からの介入は伺えません、ただ伝手を使ってバテレンが直接入り込んでいるようでございます」
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