転生武田義信
第15話養子
躑躅ヶ崎館:三条の方私室
「善信、今日の料理も美味(おい)しいわ」
「気に入って頂けてよかった、母上」
家族の健康のため、料理人たちを指導して五行思想に則(のっと)った食事を創りだしたが、幸い皆の評判は上々だ。
五行分類を知っている素材が限られているので、どうしても同じ素材を使うことが増えたが、この時代の食料事情では大して問題はないようだ。
ちなみに今日の献立は。
1:分葱(わけぎ)と筍(たけのこ)と干柿のぬた
木気の米酢に、水気の味噌を入れ少し煮たて、そこに火気の筍(たけのこ)を入れて茹でる。そこに金気の分葱(わけぎ)を熱湯で茹でたものと、表面を焼いた薄揚げと土気の干柿を刻んだものを入れて和えてある。これで最低限5つの気を身体に取り入れることができる。
2:岩魚の塩焼き
火気の蓼酢(たです)・木水気の酢味噌(すみそ)・木気の梅酢(うめず)をタレとして添えてある。
3:鹿肉の味噌焼き
鹿肉を味噌に干椎茸を加えて煮たタレを着けて焼いたもの。
4:玄米飯
米は土気だ。
5:田螺(たにし)と干椎茸(ほししいたけ)の味噌汁
味噌は水気だと分かっているが、田螺と椎茸は分からない。
6:黍団子(きびだんご)
干葡萄(ほしぶどう)と水飴(みずあめ)を合わせて煮たものをタレにしてる。
母上は美味しそうに食べながらも、しばしば憂(うれ)い顔で溜息(ためいき)をもらしている。心配事でもあるのかな?
俺が毎日二郎を連れて、諏訪御寮人の所を遊びに行っているのを怒っているのかな?
「母上、何処か具合の悪いところでもあるのですか? それとも心配事がおありですか? なんでも善信にお話しください」
母上は少し迷っていたようだが、思い切った様に話しだした。
「御屋形様から善信殿が足利将軍家に献金をすると聞きましたが、それは真(まこと)ですか?」
「はい、その通りですが、それが母上の憂いと関係あるのですか?」
「いえ、将軍家への献金には何の問題もないのです。ですが善信殿が、500貫文もの大金を使って大丈夫かと心配だったのです」
「ご心配には及びません、善信が設けた市で漢方薬が飛ぶように売れております。500貫文なら何の痛痒(つうよう)も感じません」
「まぁ、善信殿はそれほど富裕なのですか? でも、小人たちを食べさしていくのに、随分と苦心していると聞いています。富裕ならば食料を買えばよいのではないのですか?」
「母上、確かに善信は、食料を買う銭に不自由はしておりません。ですが銭に任せて米を買い占めると、米価が暴騰して甲斐の貧民が困ることになります。それ故(ゆえ)に、食料は自給すべく努力しておるのです」
「そうですか、銭に余裕はあるのですね。善信殿、本当の事を言います。お爺様が銭の無心(むしん)をしてきたのです」
お爺様?
信虎ではないよな、母上の父親だよな?
三条公頼だっけ?
彼に関しては、前世の予備知識がないわ!
「三条のお爺様が銭の無心ですか、それほど困窮(こんきゅう)なされているのですか?」
「京の都は惨(むご)い状態の様です。そのため今は、越前の朝倉孝景の元に下向しておられるようです」
さて、どうする?
下手に手助けして歴史が大きく変わると問題だ。計画している大転換合戦が起きないかもしれない。しかし、母上の悲しむ顔など見たくない。
「母上、お爺様には跡継ぎが居られませんでしたね?」
「はい、父上は男子に恵まれず、誰か養子を迎えることになります」
ふむ、二郎が歴史通り盲目になるなら、三条家に養子に入れる手もあるか?
三郎の夭折(ようせつ)を防ぐことができても、病弱かもしれない。
「お爺様に甲斐に下向して頂くわけにはいけませんか? 躑躅ヶ崎館が窮屈(きゅうくつ)なら、私の高遠城や鈴岡城に下向して頂いても大丈夫ですが?」
「そうですね、手紙を送りましょう。善信殿の城ならば実の孫の城ですから、父上も躑躅ヶ崎館より居心地がよいかもしれません。武田家の日々の料理も、以前とは比べ物にならないくらい豊かで美味(おい)しいくなりましたし」
そうだ!
何時までも朝倉にいたら、信長の攻撃に巻き込まれるかもしれない。史実で公頼が、いつどこで死んだかもわからんから、歴史を変えてるかどうかの判断もできない。だったらここは、母上が悲しまないようにするしかないな。
「母上、お爺様がどうしても銭が必要と申されるなら、二郎と三郎の養子を条件に、500貫文用意いたすと、手紙で書き送って頂けますか?」
「善信殿! 500貫文も用意してくれるのですか?」
まあ、500貫文くらいなら大丈夫だ。難民数の増加と領地の拡大に応じて、飛躍的に漢方薬の生産量が増えている。それに京の三条屋敷を拠点にできるなら、俺としてもいろいろ都合がいい。このまま甲斐の近隣で漢方薬を売っても、供給過多になってしまい、下手(へた)したら相場を暴落させてしまうかもしれない。だが京の三条屋敷を拠点にして、堺まで運んで売りさばけば、高値で安定させられるかもしれない。できれば銭ではなく、対価を金銀で支払ってもらえれば、甲斐まで利益を持ち帰るのも楽なる。
「養子の事は、御屋形様に相談してまいりますが、お爺様に無礼にならないのなら、三条家を母上の子に継がせとうございます。二郎であろうと三郎であろうと、三条家を継ぐことになれば、生涯善信が支援いたします」
「善信殿、ありがとう!」
躑躅ヶ崎館:諏訪御寮人私室
「善信様、毎日ありがとうございます。お陰で館内でも過ごしやすくさせて頂いております。それに毎日こんなご馳走が食べられるなど、諏訪では考えられないことでした」
頼菊姫は、二郎と千代宮丸が一緒の皿から団子を食べているのを、とても嬉しそうに眺めている。2人は他の料理には手を付けず、葡萄水飴(ぶどうみずあめ)たれの黍団子(きびだんご)ばかりを食べている。美味(うま)いのか?
確かに美味(うま)いのだろうが、だがそこら中に葡萄水飴を飛ばすのは止めれ!
「黍団子の追加を台所に言って参れ、その方たちが食べる分も一緒にもらってきてよいぞ」
頼菊姫と千代宮丸についてきた女中、二郎付の女中にも配慮(はいりょ)しておく。
「従姉(いとこ)殿、御屋形様と相談がありますので、今日はこれで失礼します。2人とも喧嘩(けんか)などするでないぞ」
「「はい!」」
2人そろってよい返事だ、ほんと頼むよ、喧嘩(けんか)するなよ。
躑躅ヶ崎館:信玄私室
「三条から聞いたが、儂の息子を公家の養子に出すだと!」
本気で怒ってるのか、駆け引きで俺の本音を引き出す気か?
駆け引きする必要などない、絶対武田のためにも悪い手ではない。
「養子にしたとしても、何時でも武田の都合で解消できます。京の都に拠点ができれば、御屋形様にも都合がよろしいのでは?」
「素破だな? 公家の屋敷を拠点にできれば確かに都合はよい。だが儂の男子はお前も含めて3人しかおらんぞ、3人が無事に元服できるとは限らん!」
「御屋形様には、これからも次々と男子は授かりましょう。三条家が武田家の支配下に入れば、将軍家にも帝(すめらみこと)にも働きかけできましょう」
「どう働きかける心算だ?」
「御屋形様に、信濃守護職を将軍家から手に入れるのも1つですし、信濃守の官位を朝廷から手に入れる事も考えられます」
「信濃侵攻の正当性を確保せよと言うか?」
「三条のお爺様を見捨てるのは外聞が悪いですし、母上の悲しむ顔も見たくはありません。鉄砲鍛冶用の500貫文以外に、もう500貫文都合します。ですから御屋形様直々に、朝廷と幕府に工作していただけませんか?」
「京の都まで、それだけの銭を無事に運べるのか?」
「漢方薬の形で、荷役を使ってに堺まで運ばせます。堺で銭にしてから京まで運ばせれば、安全に銭を確保できると思います。いや、それよりも、京の三条屋敷まで堺商人を呼び出して商いしましょう。その方が輸送が安全ですし、三条家の影響力を堺にまで及ぼすことができます。二郎か三郎か、これから産まれる四郎に成るかはわかりませんが、堺と朝廷に御屋形様の実子が影響力を持つのは大きいです!」
「三条卿が甲斐に下向したいと言ったらどうする?」
「その方が好都合です。お爺様が留守の間は、武田家が京の三条屋敷を自由に使えます。三条家の家人や青侍として、御屋形様の手の者を送り込めます」
「躑躅ヶ崎館に三条卿の館を新築せねばならんか?」
「それは善信が責任をもって行います」
「では三条館の建設は、全て善信に任せた」
今の躑躅ヶ崎館は史実より大きくなっている。俺の記憶では、武田家の居城とも思えないような館だった。だが今では、主郭・西郭・北郭・梅翁郭に加えて、以下の縄張りが増築されている。
「現在の躑躅ヶ崎館」
1:俺が難民達のために設けた最初の郭・善信郭は実質的な二の丸
2:善信郭の外側に、新たに難民用に設けた郭・小人郭は三の丸
3:善信郭の反対側に、魚の泥抜き用に設けた生簀(いけす)郭は反対側の二の丸
4:生簀(いけす)郭の外側に、生簀の魚を管理するためと設けた下人郭は三の丸。
5:全ての郭に水濠が設けてあり、その水堀には真珠養殖用の貝が放してある
これに新たに三条卿のために三条郭と、家人用の家人郭を設けよう。
外郭の防御力はあればある方がよい。
躑躅ヶ崎館の詰の城であった要害山城は、信虎爺様が設けた城だった。その要害山城は、俺が小人たちの居住用に再整備して拡大強化しているから、最悪こちらに逃げる手も用意してある。
さて、三条卿はどう判断するか!
「善信、今日の料理も美味(おい)しいわ」
「気に入って頂けてよかった、母上」
家族の健康のため、料理人たちを指導して五行思想に則(のっと)った食事を創りだしたが、幸い皆の評判は上々だ。
五行分類を知っている素材が限られているので、どうしても同じ素材を使うことが増えたが、この時代の食料事情では大して問題はないようだ。
ちなみに今日の献立は。
1:分葱(わけぎ)と筍(たけのこ)と干柿のぬた
木気の米酢に、水気の味噌を入れ少し煮たて、そこに火気の筍(たけのこ)を入れて茹でる。そこに金気の分葱(わけぎ)を熱湯で茹でたものと、表面を焼いた薄揚げと土気の干柿を刻んだものを入れて和えてある。これで最低限5つの気を身体に取り入れることができる。
2:岩魚の塩焼き
火気の蓼酢(たです)・木水気の酢味噌(すみそ)・木気の梅酢(うめず)をタレとして添えてある。
3:鹿肉の味噌焼き
鹿肉を味噌に干椎茸を加えて煮たタレを着けて焼いたもの。
4:玄米飯
米は土気だ。
5:田螺(たにし)と干椎茸(ほししいたけ)の味噌汁
味噌は水気だと分かっているが、田螺と椎茸は分からない。
6:黍団子(きびだんご)
干葡萄(ほしぶどう)と水飴(みずあめ)を合わせて煮たものをタレにしてる。
母上は美味しそうに食べながらも、しばしば憂(うれ)い顔で溜息(ためいき)をもらしている。心配事でもあるのかな?
俺が毎日二郎を連れて、諏訪御寮人の所を遊びに行っているのを怒っているのかな?
「母上、何処か具合の悪いところでもあるのですか? それとも心配事がおありですか? なんでも善信にお話しください」
母上は少し迷っていたようだが、思い切った様に話しだした。
「御屋形様から善信殿が足利将軍家に献金をすると聞きましたが、それは真(まこと)ですか?」
「はい、その通りですが、それが母上の憂いと関係あるのですか?」
「いえ、将軍家への献金には何の問題もないのです。ですが善信殿が、500貫文もの大金を使って大丈夫かと心配だったのです」
「ご心配には及びません、善信が設けた市で漢方薬が飛ぶように売れております。500貫文なら何の痛痒(つうよう)も感じません」
「まぁ、善信殿はそれほど富裕なのですか? でも、小人たちを食べさしていくのに、随分と苦心していると聞いています。富裕ならば食料を買えばよいのではないのですか?」
「母上、確かに善信は、食料を買う銭に不自由はしておりません。ですが銭に任せて米を買い占めると、米価が暴騰して甲斐の貧民が困ることになります。それ故(ゆえ)に、食料は自給すべく努力しておるのです」
「そうですか、銭に余裕はあるのですね。善信殿、本当の事を言います。お爺様が銭の無心(むしん)をしてきたのです」
お爺様?
信虎ではないよな、母上の父親だよな?
三条公頼だっけ?
彼に関しては、前世の予備知識がないわ!
「三条のお爺様が銭の無心ですか、それほど困窮(こんきゅう)なされているのですか?」
「京の都は惨(むご)い状態の様です。そのため今は、越前の朝倉孝景の元に下向しておられるようです」
さて、どうする?
下手に手助けして歴史が大きく変わると問題だ。計画している大転換合戦が起きないかもしれない。しかし、母上の悲しむ顔など見たくない。
「母上、お爺様には跡継ぎが居られませんでしたね?」
「はい、父上は男子に恵まれず、誰か養子を迎えることになります」
ふむ、二郎が歴史通り盲目になるなら、三条家に養子に入れる手もあるか?
三郎の夭折(ようせつ)を防ぐことができても、病弱かもしれない。
「お爺様に甲斐に下向して頂くわけにはいけませんか? 躑躅ヶ崎館が窮屈(きゅうくつ)なら、私の高遠城や鈴岡城に下向して頂いても大丈夫ですが?」
「そうですね、手紙を送りましょう。善信殿の城ならば実の孫の城ですから、父上も躑躅ヶ崎館より居心地がよいかもしれません。武田家の日々の料理も、以前とは比べ物にならないくらい豊かで美味(おい)しいくなりましたし」
そうだ!
何時までも朝倉にいたら、信長の攻撃に巻き込まれるかもしれない。史実で公頼が、いつどこで死んだかもわからんから、歴史を変えてるかどうかの判断もできない。だったらここは、母上が悲しまないようにするしかないな。
「母上、お爺様がどうしても銭が必要と申されるなら、二郎と三郎の養子を条件に、500貫文用意いたすと、手紙で書き送って頂けますか?」
「善信殿! 500貫文も用意してくれるのですか?」
まあ、500貫文くらいなら大丈夫だ。難民数の増加と領地の拡大に応じて、飛躍的に漢方薬の生産量が増えている。それに京の三条屋敷を拠点にできるなら、俺としてもいろいろ都合がいい。このまま甲斐の近隣で漢方薬を売っても、供給過多になってしまい、下手(へた)したら相場を暴落させてしまうかもしれない。だが京の三条屋敷を拠点にして、堺まで運んで売りさばけば、高値で安定させられるかもしれない。できれば銭ではなく、対価を金銀で支払ってもらえれば、甲斐まで利益を持ち帰るのも楽なる。
「養子の事は、御屋形様に相談してまいりますが、お爺様に無礼にならないのなら、三条家を母上の子に継がせとうございます。二郎であろうと三郎であろうと、三条家を継ぐことになれば、生涯善信が支援いたします」
「善信殿、ありがとう!」
躑躅ヶ崎館:諏訪御寮人私室
「善信様、毎日ありがとうございます。お陰で館内でも過ごしやすくさせて頂いております。それに毎日こんなご馳走が食べられるなど、諏訪では考えられないことでした」
頼菊姫は、二郎と千代宮丸が一緒の皿から団子を食べているのを、とても嬉しそうに眺めている。2人は他の料理には手を付けず、葡萄水飴(ぶどうみずあめ)たれの黍団子(きびだんご)ばかりを食べている。美味(うま)いのか?
確かに美味(うま)いのだろうが、だがそこら中に葡萄水飴を飛ばすのは止めれ!
「黍団子の追加を台所に言って参れ、その方たちが食べる分も一緒にもらってきてよいぞ」
頼菊姫と千代宮丸についてきた女中、二郎付の女中にも配慮(はいりょ)しておく。
「従姉(いとこ)殿、御屋形様と相談がありますので、今日はこれで失礼します。2人とも喧嘩(けんか)などするでないぞ」
「「はい!」」
2人そろってよい返事だ、ほんと頼むよ、喧嘩(けんか)するなよ。
躑躅ヶ崎館:信玄私室
「三条から聞いたが、儂の息子を公家の養子に出すだと!」
本気で怒ってるのか、駆け引きで俺の本音を引き出す気か?
駆け引きする必要などない、絶対武田のためにも悪い手ではない。
「養子にしたとしても、何時でも武田の都合で解消できます。京の都に拠点ができれば、御屋形様にも都合がよろしいのでは?」
「素破だな? 公家の屋敷を拠点にできれば確かに都合はよい。だが儂の男子はお前も含めて3人しかおらんぞ、3人が無事に元服できるとは限らん!」
「御屋形様には、これからも次々と男子は授かりましょう。三条家が武田家の支配下に入れば、将軍家にも帝(すめらみこと)にも働きかけできましょう」
「どう働きかける心算だ?」
「御屋形様に、信濃守護職を将軍家から手に入れるのも1つですし、信濃守の官位を朝廷から手に入れる事も考えられます」
「信濃侵攻の正当性を確保せよと言うか?」
「三条のお爺様を見捨てるのは外聞が悪いですし、母上の悲しむ顔も見たくはありません。鉄砲鍛冶用の500貫文以外に、もう500貫文都合します。ですから御屋形様直々に、朝廷と幕府に工作していただけませんか?」
「京の都まで、それだけの銭を無事に運べるのか?」
「漢方薬の形で、荷役を使ってに堺まで運ばせます。堺で銭にしてから京まで運ばせれば、安全に銭を確保できると思います。いや、それよりも、京の三条屋敷まで堺商人を呼び出して商いしましょう。その方が輸送が安全ですし、三条家の影響力を堺にまで及ぼすことができます。二郎か三郎か、これから産まれる四郎に成るかはわかりませんが、堺と朝廷に御屋形様の実子が影響力を持つのは大きいです!」
「三条卿が甲斐に下向したいと言ったらどうする?」
「その方が好都合です。お爺様が留守の間は、武田家が京の三条屋敷を自由に使えます。三条家の家人や青侍として、御屋形様の手の者を送り込めます」
「躑躅ヶ崎館に三条卿の館を新築せねばならんか?」
「それは善信が責任をもって行います」
「では三条館の建設は、全て善信に任せた」
今の躑躅ヶ崎館は史実より大きくなっている。俺の記憶では、武田家の居城とも思えないような館だった。だが今では、主郭・西郭・北郭・梅翁郭に加えて、以下の縄張りが増築されている。
「現在の躑躅ヶ崎館」
1:俺が難民達のために設けた最初の郭・善信郭は実質的な二の丸
2:善信郭の外側に、新たに難民用に設けた郭・小人郭は三の丸
3:善信郭の反対側に、魚の泥抜き用に設けた生簀(いけす)郭は反対側の二の丸
4:生簀(いけす)郭の外側に、生簀の魚を管理するためと設けた下人郭は三の丸。
5:全ての郭に水濠が設けてあり、その水堀には真珠養殖用の貝が放してある
これに新たに三条卿のために三条郭と、家人用の家人郭を設けよう。
外郭の防御力はあればある方がよい。
躑躅ヶ崎館の詰の城であった要害山城は、信虎爺様が設けた城だった。その要害山城は、俺が小人たちの居住用に再整備して拡大強化しているから、最悪こちらに逃げる手も用意してある。
さて、三条卿はどう判断するか!
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