「溺愛」「婚約破棄」「ざまあ」短編集3
第7話
イザベラが幼い姉妹から聞き、自らも調べた結果は許し難い事だった。
幼い子供達に売春をさせていた黒幕は、ハリー王太子とベレスフォード公爵だという、信じ難い内容だった。
しかもその理由が、他国の王家や貴族、犯罪者ギルドから借りた、博打で負けた借金を返すためだと言うのだから、絶対に許せる事ではなかった。
小さい問題で言えば、この国の売春をしきっている犯罪者ギルドが舐められたという事、陰で仕切っているハミルトン伯爵が舐められたことになる。
大きな問題で言えば、王侯貴族の責任義務の放棄だ。
民を護るからこそ、民から税金を徴収できるのだ。
その民を護るのではなく、傷つけ搾取するというのだから、王太子の資格も公爵の資格もない。
まずは月神コンス様との約束通り、この家の人間を皆殺しにした。
普通なら静かに人知れず、本人すら殺された事を自覚できない方法で、安らかな死を与えるのですが、今回は脅して全てを自白させました。
この家の人間は末端なので、ハリー王太子とベレスフォード公爵とは直接つながっていませんでしたが、配下の者達とつながっていました。
裁判ならば証拠や証人が必要ですが、犯罪者ギルドの報復には不要です。
証人となるような敵対者は、先に殺してしまうのです。
幼い姉妹の義叔母は、他の売春婦を抱えていませんでしたが、その上に人間は、十一人の孤児に売春をさせていました。
そも連中にも拷問を加えて全てを白状させ、最後にはコンス様の生贄にしました。
私は上納金の帳簿などを回収して、ハミルトン伯爵に戻りました。
「やれ、やれ。
そんな事はすでに知っていた事だ。
いまさら聞かされてもどうと言う事はない。
お前は気にせずに出ていけばいいのだ」
「そうはいきません、お頭。
月神コンス様から罪人に制裁を与えるように命じられています。
しかも生贄にするように言われているのです。
ここは私にやらせてください」
犯罪者ギルドのお頭ハミルトン伯爵は、幹部達を集めて話し合ってくれました。
お頭が絶対的な権力を持っているので、普通なら下に命令するだけです。
ですが今回は、幹部達の意見を吸い上げました。
後で聞いた話では、私の待遇をどうするか、後々に影響する大問題があったので、後継者にも納得できる決定が必要だったそうです。
私が月神コンス様の神託受けた聖女となった事で、月神コンス様の教えを護って暗殺や売春をしきっている我ら犯罪者ギルドは、私を聖女として崇めるかどうか、とても大切な決断となりました。
幼い子供達に売春をさせていた黒幕は、ハリー王太子とベレスフォード公爵だという、信じ難い内容だった。
しかもその理由が、他国の王家や貴族、犯罪者ギルドから借りた、博打で負けた借金を返すためだと言うのだから、絶対に許せる事ではなかった。
小さい問題で言えば、この国の売春をしきっている犯罪者ギルドが舐められたという事、陰で仕切っているハミルトン伯爵が舐められたことになる。
大きな問題で言えば、王侯貴族の責任義務の放棄だ。
民を護るからこそ、民から税金を徴収できるのだ。
その民を護るのではなく、傷つけ搾取するというのだから、王太子の資格も公爵の資格もない。
まずは月神コンス様との約束通り、この家の人間を皆殺しにした。
普通なら静かに人知れず、本人すら殺された事を自覚できない方法で、安らかな死を与えるのですが、今回は脅して全てを自白させました。
この家の人間は末端なので、ハリー王太子とベレスフォード公爵とは直接つながっていませんでしたが、配下の者達とつながっていました。
裁判ならば証拠や証人が必要ですが、犯罪者ギルドの報復には不要です。
証人となるような敵対者は、先に殺してしまうのです。
幼い姉妹の義叔母は、他の売春婦を抱えていませんでしたが、その上に人間は、十一人の孤児に売春をさせていました。
そも連中にも拷問を加えて全てを白状させ、最後にはコンス様の生贄にしました。
私は上納金の帳簿などを回収して、ハミルトン伯爵に戻りました。
「やれ、やれ。
そんな事はすでに知っていた事だ。
いまさら聞かされてもどうと言う事はない。
お前は気にせずに出ていけばいいのだ」
「そうはいきません、お頭。
月神コンス様から罪人に制裁を与えるように命じられています。
しかも生贄にするように言われているのです。
ここは私にやらせてください」
犯罪者ギルドのお頭ハミルトン伯爵は、幹部達を集めて話し合ってくれました。
お頭が絶対的な権力を持っているので、普通なら下に命令するだけです。
ですが今回は、幹部達の意見を吸い上げました。
後で聞いた話では、私の待遇をどうするか、後々に影響する大問題があったので、後継者にも納得できる決定が必要だったそうです。
私が月神コンス様の神託受けた聖女となった事で、月神コンス様の教えを護って暗殺や売春をしきっている我ら犯罪者ギルドは、私を聖女として崇めるかどうか、とても大切な決断となりました。
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