奴隷魔法使い
第217話乱戦
『密輸船 船上』
「近禎殿、いったいどうしたのだ? 伝令から聞いただけでは納得できん。」
「乗邑殿、もっともな話だ、実はな、新井の馬鹿が香具師のくまぞう親分に刺客を手配したようだ。」
「それがばれたのか? しかし何故だ? 新井と刺客はあの場で死んでいる、くまぞうが自分から話すはずもない。」
「余も詳しくはわからんのだが・・・・・くまぞうと坊主どもは、門前町で売春宿をやっていたろ。」
「ああ、それは余も知っておる、そちらから足がついたのか? だが寺は近禎殿の支配下であろう?」
「それが余にもわからんのだ、町奉行所の役人にも賄賂を贈っていると聞いていたのだが・・・」
「お~~~~い、岩村乗紀様じゃ~~~、乗船の準備をいたせ。」
「乗紀殿が着かれたようだな、乗邑殿。」
「乗紀殿、よくぞ参られた。」
「伝令を聞いて直ぐに駆け付けた、乗邑殿も御久しい、こんな時でなければよかったのだがな。」
「確かにな、だがこれから海賊として手を携えてやっていかねばな。」
「海賊? ただ逃げるのではなく、海賊になる心算か?」
「おお~~~~~~いい、大給乗真様と奥方様じゃ~~~~~」
「なに? 乗真殿は・・・・・奥方を伴っただと・・・・・どうする近禎殿?」
唐津乗邑と府内近禎の隙をついて、岩村乗紀と田巻は脇差を抜いて突き殺そうとした。
しかし、常に警戒をしていた魔法使いの谷口は、咄嗟に風魔法で田巻を切り裂いた。
主君である唐津乗邑を護ることを優先したのだ。
その結果、府内近禎は腹に深々と刃を受けることになった。
「うぎゃ~~~~~~」
「皆殺しじゃ~~~~」
「者どもかかれ~~~~」
「国王陛下暗殺未遂一味を皆殺しにいたせ~~~~」
岩村乗紀は、全ての罪を3家に押し付け切り抜けようとしたのだ。
香具師と坊主は暗殺する心算だった。
だが、谷口の風魔法が岩村乗紀の体を吹き飛ばした。
初級中の谷口では、人を即死させるほどの風魔法は使えなかった。
魔法を圧縮するアイデアは、大和尊とその弟子しか知らない。
『大給家 小舟団』
「村上、まだ大船に乗れんのか、余は疲れたぞ。」
「村上、私(わたくし)も疲れました。」
「殿様、奥方様、逃げましょう」
「なぜ逃げねばならんのじゃ?」
「船の上で同士討ちが始まったようでございます、巻き込まれては、命が危ううございます、このまま、国元に向かいましょう。」
「村上、この船では疲れる、屋敷に戻りたい。」
「村上、私も屋敷に戻りたい。」
『密輸船 上空』
「その方ども、大人しく縛につけ! 大和尊 推参!」
「大和彩 推参!」
「近禎殿、いったいどうしたのだ? 伝令から聞いただけでは納得できん。」
「乗邑殿、もっともな話だ、実はな、新井の馬鹿が香具師のくまぞう親分に刺客を手配したようだ。」
「それがばれたのか? しかし何故だ? 新井と刺客はあの場で死んでいる、くまぞうが自分から話すはずもない。」
「余も詳しくはわからんのだが・・・・・くまぞうと坊主どもは、門前町で売春宿をやっていたろ。」
「ああ、それは余も知っておる、そちらから足がついたのか? だが寺は近禎殿の支配下であろう?」
「それが余にもわからんのだ、町奉行所の役人にも賄賂を贈っていると聞いていたのだが・・・」
「お~~~~い、岩村乗紀様じゃ~~~、乗船の準備をいたせ。」
「乗紀殿が着かれたようだな、乗邑殿。」
「乗紀殿、よくぞ参られた。」
「伝令を聞いて直ぐに駆け付けた、乗邑殿も御久しい、こんな時でなければよかったのだがな。」
「確かにな、だがこれから海賊として手を携えてやっていかねばな。」
「海賊? ただ逃げるのではなく、海賊になる心算か?」
「おお~~~~~~いい、大給乗真様と奥方様じゃ~~~~~」
「なに? 乗真殿は・・・・・奥方を伴っただと・・・・・どうする近禎殿?」
唐津乗邑と府内近禎の隙をついて、岩村乗紀と田巻は脇差を抜いて突き殺そうとした。
しかし、常に警戒をしていた魔法使いの谷口は、咄嗟に風魔法で田巻を切り裂いた。
主君である唐津乗邑を護ることを優先したのだ。
その結果、府内近禎は腹に深々と刃を受けることになった。
「うぎゃ~~~~~~」
「皆殺しじゃ~~~~」
「者どもかかれ~~~~」
「国王陛下暗殺未遂一味を皆殺しにいたせ~~~~」
岩村乗紀は、全ての罪を3家に押し付け切り抜けようとしたのだ。
香具師と坊主は暗殺する心算だった。
だが、谷口の風魔法が岩村乗紀の体を吹き飛ばした。
初級中の谷口では、人を即死させるほどの風魔法は使えなかった。
魔法を圧縮するアイデアは、大和尊とその弟子しか知らない。
『大給家 小舟団』
「村上、まだ大船に乗れんのか、余は疲れたぞ。」
「村上、私(わたくし)も疲れました。」
「殿様、奥方様、逃げましょう」
「なぜ逃げねばならんのじゃ?」
「船の上で同士討ちが始まったようでございます、巻き込まれては、命が危ううございます、このまま、国元に向かいましょう。」
「村上、この船では疲れる、屋敷に戻りたい。」
「村上、私も屋敷に戻りたい。」
『密輸船 上空』
「その方ども、大人しく縛につけ! 大和尊 推参!」
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