奴隷魔法使い
第216話混乱
『密輸船上』
「殿様、小舟が参ります。」
「ああ、どうやら逃げる決断をしたようだな。」
「どの御家中でしょうか?」
「あの数なら唐津家であろうよ、乗邑殿なら決断も早かろう。」
「全員は乗り切りませんが?」
「手練れを選抜しているだろうよ、こちらも船から降ろす者を考えておけ。」
「それはしかし・・・・・我が家の者は全員乗せて置きませんか?」
「それでは争いが起こってしまう、海賊業をするなら手練れでなければな、選に漏れた者は小舟で府内を目指させよ。」
「そんな・・・・・とても小船では辿り着けません。」
「小舟で行けるとこまで行って、後は陸路で帰ってくれば好い、関所さえ小舟で越えればなんとでもなる、府内で待っておれば必ず迎えに行く、そう伝えておけ。」
「判りました。」
「お~~~い、唐津乗邑様が乗っておられる、乗船の用意をいたせ!」
「やはり乗邑殿だったな、乗船の用意をいたせ。」
『大給家 小舟団』
「村上、まだ着かぬのか? 余は疲れたぞ。」
「村上、私(わたくし)も疲れました。」
「殿様、奥方様、今暫くお待ち下さい、もう直ぐ密輸船が見えて参ると思います。」
「さようか、しかし本当に府内殿・唐津殿・岩村殿も来られるのか? 余だけが船に乗るのではないのじゃな?」
「はい、それは間違いございません。あ! 見えました。どうやら、皆さま先に着かれておられるようです。」
しかし、どうしたものか?
殿様がどうしても申された故、奥方様もお連れしたが。
府内様や唐津様なら、奥方様は切り捨てておられるだろうな?
岩村様も、当然奥方様を切り捨てておられるはず。
我が家だけ、奥方様を乗船させていただけるとも思えん。
殿様が、奥方様を残して行くのを納得してくださるか?
『岩村家 小舟団』
「殿様、先に行く小舟がございます、数が多うございます、恐らく唐津様でしょう。」
「うむ、まともに仕掛けても勝ち目は無い、密輸船に乗船したら、儂が挨拶をする振りをして近禎を刺し殺す、田巻、御前は乗邑を仕留めよ」
「殿様・・・・私(わたし)が唐津様を殺すのでございますか・・・・・」
「平侍が、乗邑に近づけば怪しまれる、王都家老の御前でないと近づくことも適わんわ! 御前は、『御相談がございます』と近づいて刺し殺せ、お~~~~い、岩村乗紀じゃ! 乗船の用意をいたせ!」
「殿様、小舟が参ります。」
「ああ、どうやら逃げる決断をしたようだな。」
「どの御家中でしょうか?」
「あの数なら唐津家であろうよ、乗邑殿なら決断も早かろう。」
「全員は乗り切りませんが?」
「手練れを選抜しているだろうよ、こちらも船から降ろす者を考えておけ。」
「それはしかし・・・・・我が家の者は全員乗せて置きませんか?」
「それでは争いが起こってしまう、海賊業をするなら手練れでなければな、選に漏れた者は小舟で府内を目指させよ。」
「そんな・・・・・とても小船では辿り着けません。」
「小舟で行けるとこまで行って、後は陸路で帰ってくれば好い、関所さえ小舟で越えればなんとでもなる、府内で待っておれば必ず迎えに行く、そう伝えておけ。」
「判りました。」
「お~~~い、唐津乗邑様が乗っておられる、乗船の用意をいたせ!」
「やはり乗邑殿だったな、乗船の用意をいたせ。」
『大給家 小舟団』
「村上、まだ着かぬのか? 余は疲れたぞ。」
「村上、私(わたくし)も疲れました。」
「殿様、奥方様、今暫くお待ち下さい、もう直ぐ密輸船が見えて参ると思います。」
「さようか、しかし本当に府内殿・唐津殿・岩村殿も来られるのか? 余だけが船に乗るのではないのじゃな?」
「はい、それは間違いございません。あ! 見えました。どうやら、皆さま先に着かれておられるようです。」
しかし、どうしたものか?
殿様がどうしても申された故、奥方様もお連れしたが。
府内様や唐津様なら、奥方様は切り捨てておられるだろうな?
岩村様も、当然奥方様を切り捨てておられるはず。
我が家だけ、奥方様を乗船させていただけるとも思えん。
殿様が、奥方様を残して行くのを納得してくださるか?
『岩村家 小舟団』
「殿様、先に行く小舟がございます、数が多うございます、恐らく唐津様でしょう。」
「うむ、まともに仕掛けても勝ち目は無い、密輸船に乗船したら、儂が挨拶をする振りをして近禎を刺し殺す、田巻、御前は乗邑を仕留めよ」
「殿様・・・・私(わたし)が唐津様を殺すのでございますか・・・・・」
「平侍が、乗邑に近づけば怪しまれる、王都家老の御前でないと近づくことも適わんわ! 御前は、『御相談がございます』と近づいて刺し殺せ、お~~~~い、岩村乗紀じゃ! 乗船の用意をいたせ!」
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