奴隷魔法使い

克全

第128話密談

「なんじゃと?王国の歳入が90億銅貨前後じゃぞ?」

「は! 左様でございますか。」

「歳入90億と言っても、下級士族や卒族の給与、全役所・大奥・王族の経費を含めての物じゃぞ!」

「は!」

「123億8983万銅貨全てが備蓄に回せるのか!!」

「は!」

「大和、御主が狩りを始めて1月にも満たぬであろう!」

「は!」

「それで、600億以上稼いだと申すか!?」

「は! されどそれは彩と一緒の成果、税の半分は彩の分でございます。」

「う~~~む、それで彩に何も褒美をやらぬわけにはまいらぬな?」

「有り難き幸せ、名誉士族を頂ければ幸いです。」

「名誉士族じゃと?」

「王国の慣習では、女に貴族士族位を与えることはできません。」

「うむ、当然じゃ、軍役が果たせぬ!」

「されど陣代(じんだい)任命することはできます。」

「なるほど? しかしそれでも反対するもの多かろう?」

「その分陪臣仕官枠が増えてもでしょうか?」

「ほう! なるほどな、皆冷や飯喰いの子弟がおり困っておるな!!」

「新設士族が2つなら、筆頭家老・王都家老・用人も2倍に成りまする。」

「うむ、だが継承はどうする?」

「実子が2人以上出来れば問題もございませんし、妾腹養子と幾らでも手はございます。」

「あい判った、明日の果し合いで献上品の事、300諸侯の前で言ううべし。」

「はは!」

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