奴隷魔法使い
第92話視察1
流石に上使に選ばれた面々だ、昨晩酔い潰れたと思ったが、約束の時間に砦にやってきた。
「上使殿、我らは時間通りに狩場で囮に成らねばなりません、上使殿は案内の者と馬で臨時奴隷千人砦に行かれてください。」
「うむ、判った。」
「彩、行こうか。」
「はい旦那様。」
俺達は何時も通り囮をして、ボスを惹きつけブレスを吐かせた。上使殿達は、結構有能で仕事熱心なようだ、初めての森の中を馬で駆け、1時間少しで臨時砦に到着した様だ。
「上使様方、お待ちしておりました、多摩奴隷千人頭代理の朝野でございます。」
「出迎え御苦労、案内せよ。」
「は! 今1度目の狩りが終わり、獲物の仕分けをしているところでございます。」
「視察いたす。」
「は! どうぞ、通常は冒険者組合まで持って行き、そこで計量して買取となるのですが、魔竜魔獣を欲する、皮革・獣肉・貿易・魔道具・魔薬等の組合が直接買い取りに参っております、その為臨時奴隷冒険者砦では通常より高値で直接取引されております。」
「ふむ、では冒険者組合が仕切っておる駐屯所では組合買取か?」
「はい左様でございます、冒険者組合も融通できる汎用魔法袋を全てこちらに集中させて買取に力を入れております。」
「買取値はいかほどか?」
「は、平均値に成りますが、魔獣でkg当たり200銅貨、魔竜でkg当たり2000銅貨でありますが、魔法使いは魔晶石を手元に残しますので140銅貨と1400銅貨位です。」
「なぜ残すのじゃ?」
「魔力を使わせずに狩った魔獣魔竜からは、魔力の残った魔晶石が取れます、この魔晶石の魔力は、人の魔力と違い拒絶反応が起こりません、ゆえに魔法使いは自分の魔力を充魔することなく、予備の魔力を手に入れることが出来ます。」
「狩場などの実戦では、予備魔力の有無が命にかかわるからか?」
「は! ここは絶好の狩場、最低の冒険者でも1日3万銅貨は稼げます、まして魔法使いなら100万銅貨も夢ではございません、大和様が王都に行かれる前に稼ぎたいのが人情でございます。」
「それほどか!」
「王都の部屋住みの方々で、腕に覚えのある方は武者修行に絶好の場所でございますが、大和様の仰るには魔獣魔竜の数が心配、1日でも早く新しい魔境に狩り場を増やしたいとのことです。」
「うむ、部屋住みの独立の為の資金か? だがそうそう新しい士族卒族家は創設できんぞ?」
「いえ、大和様の仰るには、生活資金がれば一門または陪臣として士族卒族位を保つことが出来る、どの家も血族を平民に落とさずに済むと。」
「おおおお、それは好いな、子弟を平民に落とすは父として当主として辛いものだからな。」
「上使殿、我らは時間通りに狩場で囮に成らねばなりません、上使殿は案内の者と馬で臨時奴隷千人砦に行かれてください。」
「うむ、判った。」
「彩、行こうか。」
「はい旦那様。」
俺達は何時も通り囮をして、ボスを惹きつけブレスを吐かせた。上使殿達は、結構有能で仕事熱心なようだ、初めての森の中を馬で駆け、1時間少しで臨時砦に到着した様だ。
「上使様方、お待ちしておりました、多摩奴隷千人頭代理の朝野でございます。」
「出迎え御苦労、案内せよ。」
「は! 今1度目の狩りが終わり、獲物の仕分けをしているところでございます。」
「視察いたす。」
「は! どうぞ、通常は冒険者組合まで持って行き、そこで計量して買取となるのですが、魔竜魔獣を欲する、皮革・獣肉・貿易・魔道具・魔薬等の組合が直接買い取りに参っております、その為臨時奴隷冒険者砦では通常より高値で直接取引されております。」
「ふむ、では冒険者組合が仕切っておる駐屯所では組合買取か?」
「はい左様でございます、冒険者組合も融通できる汎用魔法袋を全てこちらに集中させて買取に力を入れております。」
「買取値はいかほどか?」
「は、平均値に成りますが、魔獣でkg当たり200銅貨、魔竜でkg当たり2000銅貨でありますが、魔法使いは魔晶石を手元に残しますので140銅貨と1400銅貨位です。」
「なぜ残すのじゃ?」
「魔力を使わせずに狩った魔獣魔竜からは、魔力の残った魔晶石が取れます、この魔晶石の魔力は、人の魔力と違い拒絶反応が起こりません、ゆえに魔法使いは自分の魔力を充魔することなく、予備の魔力を手に入れることが出来ます。」
「狩場などの実戦では、予備魔力の有無が命にかかわるからか?」
「は! ここは絶好の狩場、最低の冒険者でも1日3万銅貨は稼げます、まして魔法使いなら100万銅貨も夢ではございません、大和様が王都に行かれる前に稼ぎたいのが人情でございます。」
「それほどか!」
「王都の部屋住みの方々で、腕に覚えのある方は武者修行に絶好の場所でございますが、大和様の仰るには魔獣魔竜の数が心配、1日でも早く新しい魔境に狩り場を増やしたいとのことです。」
「うむ、部屋住みの独立の為の資金か? だがそうそう新しい士族卒族家は創設できんぞ?」
「いえ、大和様の仰るには、生活資金がれば一門または陪臣として士族卒族位を保つことが出来る、どの家も血族を平民に落とさずに済むと。」
「おおおお、それは好いな、子弟を平民に落とすは父として当主として辛いものだからな。」
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