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奴隷魔法使い

克全

第76話襲撃

冒険者のテントに近づく黒装束の者達がいた。彼らは身振りで意思の疎通を行い、僅かな音も気配もさせずにテントに忍び寄っていく。星明りですら光らないように黒く塗潰された鎧通しを懐から取り出し、見張りの死角から近づいて行った。

「う!」

刺し殺した見張りが倒れる音をさせないように、刺し殺した見張りを優しく抱き亡骸を地面に寝かせる。決して喉首や肺を刺して、空気が漏れる音を出すようなへまはしなかった。

「・・・・・・・」

忍び寄った黒装束によって次々と見張りが殺されていく。最外縁に仕掛けられていた鳴子は全く役に立たなかった。黒装束は見張りに密かに忍び寄り、口を濡れた布で押さえ、心臓を一撃で刺し貫いていく。昼の狩りが大成功し、浮かて密かに酒を飲んでいた見張りを殺すのは容易かった、黒装束は入念に下調べし、草(潜入密偵)の冒険者に一番油断している拠点を報告させた上に、見張りが油断するよう誘導させ酒を勧めさせた。

草は今後の事も有り、襲撃には加わらず、アリバイ作りに早めに酔いつぶれた演技で寝たふりをして、予め襲撃犯と打ち合わせた安全なテントで様子をうかがっていた。襲撃隊の黒装束は、狩りの成果を入れた汎用魔法袋を持つ魔法使い達のテントに近くで一旦歩みを止めた。

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