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奴隷魔法使い

克全

第65話妾志願

俺達が何時もより2時間遅れで組合に行くと、100人以上の奴隷冒険者が待っていた、彼らの情報網は侮れない。俺達の士族許可と家臣150兵の義務を嗅ぎ付けたのだろう。

「尊様・彩様、家臣志望の者達です。」
うん、流石は組合の受付、事前に希望者に個々の売り込みを禁止してくれたな、いや、朝野奴隷千人頭代理か?
そうだ、朝野殿をスカウトするか!
奴隷官吏として38年の経験は伊達じゃない!
悪の黒磯奴隷千人頭の下でも、出来る範囲で良心的に働いていた。

「志願してくれるのは嬉しいが、公平に王国主催の武道大会で選抜する案もある、その為独断では家臣を採用できない、正式決定まで何時も通りにしていてくれ。」

「私は愛人や妾でも構いません!」

は?! 愛妻の彩の前でいうことか?

「俺には掛替えの無い、愛妻彩がいる! 側室も妾も愛人も要らん!」

「しかし、後継ぎがいなければ折角の士族家が御取り潰しです。」

「はあ~~~! 潰せば好い!! 彩との子供以外に継がせる気はない!」

「彩様はそれで好いのですか!」
この女郎!攻め手を変えて来たな!

「殺すぞ!」

「いえ、人柄が好ければお迎えしましょう!」
おいおい、彩、そんなこと言うもんじゃない!

「旦那様! 1日でも早く子供は必要です、妾を迎えましょう。」

「おいおい彩さん、何を言うの? 俺は君だけで好いんだよ!」

「いえ、御血筋を残すために、奥の差配をするのも正妻の努めでございます!」

「いや、そんな、お互いまだ12歳だよ、それに正妻のお前より先に子供が産まれたら、それこそ継承問題で揉めるよ。」

「尊様・彩様、貴族家や士族家では、先に産まれた側室以下の子供は出生届を出さず、正妻様から御世継が産まれてから、次男として届け出する習慣です。」
この女郎が! 事前に調べてやがったな!!

「旦那様! お願いでございます!! 貴族家や士族家から正室替えの圧力が掛かる前に御子をもうけてくださいませせ!」

「! 判った、妾も性質・魔力・知性・容姿の順で審査したうえで考えよう。」
そうか! 彩は貴族家が圧力で、正室として姫を送り込もうとすることを恐れていたのか、確かにあり得る話だな。

「今日はみんな解散してくれ。」

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