奴隷魔法使い
第26話実力披露
「タケル殿、見張りはまだ付け回しているようですね」
「はい、みつお殿。今も三組に見張られています。分かるかい、アヤ?」
「うん、一組目はあそこ左森の中、私を狙っていた奴隷冒険者三人組」
アヤが事前の打ち合わせ通り、森に潜んでいる見張りを指さした。
毎日、どう隠れても発見され指差されては、誘拐や暗殺を躊躇するだろ。
「二組目は、右森斜め後遠方。二番目に見張りだした奴。貴族の使いが千人頭に会った翌日から見張ってる」
アヤが指さす。
「三組目が右横森の中、七日前から見張りだした奴」
お、アヤに指さされて動揺してる。
よっぽど隠形に自信があったんだろうが、毎日見つかって余裕がなくなってるな。
「タケル殿、私には一組目の見張りしか気配が分かりません!」
「仕方ありませんよ。恐らく二組目と三組目は貴族の忍者です。冒険者に気付かれる様では仕事になりません。話は変わりますが、みつお殿。明日魔境の案内人が来てくれるのですね?」
「はい、組合長が間違いない者を探して来ました」
「アヤ、そう言うことだから、今日は全力でやる! 魔法袋いっぱいに獲物を詰めて、魔力量の増加を証明する。その上で上級魔法使いに階級変更して、上級魔術書の閲覧申請を出す」
「うん分かった。でもそれじゃ変更後は狩りは止めるの?」
「いや、申請が通るまで時間がかかる。その間に魔獣や魔竜を狩って、我らが王国に実利がもたらすことを証明し続ける。王国に、狩りと勉強の両立をさせた方が得だと思わせる」
「うん、それが認められたら最高だね!」
「アヤ、出来れば六つ同時の魔法起動をしてくれ。俺は八つに挑戦する」
「やってみる!」
『奴隷冒険者千人砦買取所』
「小人目付様、魔力が上昇したので、階級変更をお願いしたいです」
「ふむ、タケルだけか?」
「いえ、アヤもです」
「なに! 上級魔術師の魔力量に成長したのか!」
「はい」
「横井殿! アヤが成長して上級魔術師の魔力量になったとのこと、アヤは御貴殿の担当、一緒に確認願います」
「なんと! 分かり申した」
「で、タケル、お前は何級になった? 全然申請しなかったが、魔法袋の容量は二トンは超えていたな。中級の中か?」
「いえ、僕も上級の下です」
「なに! 二人も上級だと!? 一人でも上級魔術師が現れるのは百ぶりだぞ!」
「全ては朝野様の御指導の賜物です。アヤと二人、朝野様の指揮下になってから成長できました。止まった筈の魔力成長が再び伸びております!」
「世辞はよい。証明いたせ。」
「私から出します。鰐十四頭です」
「うむ、鰐十四頭六千八百七十キログラムだ。確かにアヤの魔力量は上級の下だ」
「では、僕も出します。鰐十七頭です」
「うううむ。鰐十七頭七千九百五十五キログラムだ、アヤより増えているとは!」
「小人目付様、買取の計算もお願いします。冒険者が運んできた分の鰐二十四頭です」
「分かった、計算しよう。鰐二十四頭で九千九百二十三キログラムだ。全部で鰐五十五頭二万四千七百四十八キログラムで四十九万四千九百六十銅貨だ。いつも通り現金だな?」
「はい、お願いします。それと申請ですが、上級魔術書の閲覧許可もお願いいたします。王国のため、実力を磨きたく思います」
「分かった! 約束しよう!」
「お願いいたします。では皆さん、冒険者組合で日当をお支払いします」
「はい、みつお殿。今も三組に見張られています。分かるかい、アヤ?」
「うん、一組目はあそこ左森の中、私を狙っていた奴隷冒険者三人組」
アヤが事前の打ち合わせ通り、森に潜んでいる見張りを指さした。
毎日、どう隠れても発見され指差されては、誘拐や暗殺を躊躇するだろ。
「二組目は、右森斜め後遠方。二番目に見張りだした奴。貴族の使いが千人頭に会った翌日から見張ってる」
アヤが指さす。
「三組目が右横森の中、七日前から見張りだした奴」
お、アヤに指さされて動揺してる。
よっぽど隠形に自信があったんだろうが、毎日見つかって余裕がなくなってるな。
「タケル殿、私には一組目の見張りしか気配が分かりません!」
「仕方ありませんよ。恐らく二組目と三組目は貴族の忍者です。冒険者に気付かれる様では仕事になりません。話は変わりますが、みつお殿。明日魔境の案内人が来てくれるのですね?」
「はい、組合長が間違いない者を探して来ました」
「アヤ、そう言うことだから、今日は全力でやる! 魔法袋いっぱいに獲物を詰めて、魔力量の増加を証明する。その上で上級魔法使いに階級変更して、上級魔術書の閲覧申請を出す」
「うん分かった。でもそれじゃ変更後は狩りは止めるの?」
「いや、申請が通るまで時間がかかる。その間に魔獣や魔竜を狩って、我らが王国に実利がもたらすことを証明し続ける。王国に、狩りと勉強の両立をさせた方が得だと思わせる」
「うん、それが認められたら最高だね!」
「アヤ、出来れば六つ同時の魔法起動をしてくれ。俺は八つに挑戦する」
「やってみる!」
『奴隷冒険者千人砦買取所』
「小人目付様、魔力が上昇したので、階級変更をお願いしたいです」
「ふむ、タケルだけか?」
「いえ、アヤもです」
「なに! 上級魔術師の魔力量に成長したのか!」
「はい」
「横井殿! アヤが成長して上級魔術師の魔力量になったとのこと、アヤは御貴殿の担当、一緒に確認願います」
「なんと! 分かり申した」
「で、タケル、お前は何級になった? 全然申請しなかったが、魔法袋の容量は二トンは超えていたな。中級の中か?」
「いえ、僕も上級の下です」
「なに! 二人も上級だと!? 一人でも上級魔術師が現れるのは百ぶりだぞ!」
「全ては朝野様の御指導の賜物です。アヤと二人、朝野様の指揮下になってから成長できました。止まった筈の魔力成長が再び伸びております!」
「世辞はよい。証明いたせ。」
「私から出します。鰐十四頭です」
「うむ、鰐十四頭六千八百七十キログラムだ。確かにアヤの魔力量は上級の下だ」
「では、僕も出します。鰐十七頭です」
「うううむ。鰐十七頭七千九百五十五キログラムだ、アヤより増えているとは!」
「小人目付様、買取の計算もお願いします。冒険者が運んできた分の鰐二十四頭です」
「分かった、計算しよう。鰐二十四頭で九千九百二十三キログラムだ。全部で鰐五十五頭二万四千七百四十八キログラムで四十九万四千九百六十銅貨だ。いつも通り現金だな?」
「はい、お願いします。それと申請ですが、上級魔術書の閲覧許可もお願いいたします。王国のため、実力を磨きたく思います」
「分かった! 約束しよう!」
「お願いいたします。では皆さん、冒険者組合で日当をお支払いします」
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