奴隷魔法使い
第20話将来設計
「アヤ、部屋に魔法鍵かけたら飯に行こう」
「うん。今日は何かな、楽しみ」
「おばさん、御飯お願いします」
「私もお願いします」
「はいよ。今日は鰐モツの白味噌煮、野菜の御浸し、鰐骨と根菜のシチュー、玄米飯、杏だよ。二人が昨日狩た鰐が材料だよ。材料費が安くついて大助かりだよ!」
「え? じゃー明日は・・・・・」
「そう。2人が考えてる通りさ。二人が狩ったサイの安価な部位が材料だよ」
「げげげげ。じゃあ、美味しい獣を狩れば、それが食べれるの?」
「そうなると、他の人が狩った安い材料が料理されるね」
「分かりました。美味しいものが食べられるように、頑張って稼ぎます」
「ご馳走様でした。安い材料でも、おばさんが作ってくれたから美味しかったです」
「ご馳走様でした。明日も美味しい食事楽しみにしています」
俺達は直ぐに部屋に戻り、今後の事を話し合った。
「アヤ。魔法修練の前に、今後の計画を話しておくね」
「うん。一日も早く平民に成りたいね」
なんだかうれしそうだな。
将来の見通しがついたからかな?
「いや、十分な貯金が出来るまで、王室奴隷のままがいい」
「どうして? 早く平民になっ、て御頭の支配下から逃れた方がいいんじゃないの?」
「いや。損得を考えると、王国奴隷の方が安全なんだ」
「どういう点が?」
「まず俺達が王国財産の内は、誘拐すれば王国財産の横領か窃盗になる。怪我させたり殺したりしたら、王国財産の損壊になる。だから捕まると、切腹どころか斬首になる。それも一人だけじゃなく、九族皆殺しになる可能性もある。更に砦内だと、千人頭の管理責任にもなる。でも俺達が平民に成ると、平民冒険者村の宿屋で寝泊まりしなきゃならない。そうなると、襲撃し易いし責任もお代官様になる。砦宿舎の壁は籠城戦に備えて頑丈だから、窓とドアを魔法カギを掛けるだけで済むけど、村の宿屋だと安普請だから、壁やドアをブチ破っての襲撃もありうる」
「そうか。なら何時まで奴隷なの? 何時平民に成るの?」
「毎年三月には、王国の卒族財務管理採用試験と卒族兵採用武道大会がある。それに応募する時に、同時に平民に成るんだ」
「なぜその時なの?」
「試験や大会は、試験問題の漏洩や八百長の防止が厳格なんだ。昔、競争相手の家族を誘拐して、脅迫したやつがいたんだ。それ以来、受験者が申請すれば家族に護衛が付くんだ。ま、こちらで護衛を雇うこともできるし」
「そうか。私は女だから受験できないけど、それなら少しは安全なんだね」
「うん。それに農地開墾による士族見習い申請も、その時に同時に出すんだ」
「え?」
「そうすれば、護衛の冒険者や仕官の見込みのない士族子弟が、陪臣卒族になりたくて、命懸けで守ってくれる可能性が高くなる」
「本当にそれで大丈夫なのかな?」
「大丈夫だよ。俺とアヤなら、どんな荒地でも魔法開墾できるから、確実に士族に必要な広さの土地を農地に出来るよ」
「うん。じゃあ士族になったら、私をお嫁さんにしてくれるの?」
わ!
逆プロポーズかよ!
俺、真っ赤じゃないか?
でもここは頑張らないと!
「うん、一生護るよ」
「ありがとう」
「さ、頑張って修練だ! ニ人で生き残るんだ!」
「はい!」
「うん。今日は何かな、楽しみ」
「おばさん、御飯お願いします」
「私もお願いします」
「はいよ。今日は鰐モツの白味噌煮、野菜の御浸し、鰐骨と根菜のシチュー、玄米飯、杏だよ。二人が昨日狩た鰐が材料だよ。材料費が安くついて大助かりだよ!」
「え? じゃー明日は・・・・・」
「そう。2人が考えてる通りさ。二人が狩ったサイの安価な部位が材料だよ」
「げげげげ。じゃあ、美味しい獣を狩れば、それが食べれるの?」
「そうなると、他の人が狩った安い材料が料理されるね」
「分かりました。美味しいものが食べられるように、頑張って稼ぎます」
「ご馳走様でした。安い材料でも、おばさんが作ってくれたから美味しかったです」
「ご馳走様でした。明日も美味しい食事楽しみにしています」
俺達は直ぐに部屋に戻り、今後の事を話し合った。
「アヤ。魔法修練の前に、今後の計画を話しておくね」
「うん。一日も早く平民に成りたいね」
なんだかうれしそうだな。
将来の見通しがついたからかな?
「いや、十分な貯金が出来るまで、王室奴隷のままがいい」
「どうして? 早く平民になっ、て御頭の支配下から逃れた方がいいんじゃないの?」
「いや。損得を考えると、王国奴隷の方が安全なんだ」
「どういう点が?」
「まず俺達が王国財産の内は、誘拐すれば王国財産の横領か窃盗になる。怪我させたり殺したりしたら、王国財産の損壊になる。だから捕まると、切腹どころか斬首になる。それも一人だけじゃなく、九族皆殺しになる可能性もある。更に砦内だと、千人頭の管理責任にもなる。でも俺達が平民に成ると、平民冒険者村の宿屋で寝泊まりしなきゃならない。そうなると、襲撃し易いし責任もお代官様になる。砦宿舎の壁は籠城戦に備えて頑丈だから、窓とドアを魔法カギを掛けるだけで済むけど、村の宿屋だと安普請だから、壁やドアをブチ破っての襲撃もありうる」
「そうか。なら何時まで奴隷なの? 何時平民に成るの?」
「毎年三月には、王国の卒族財務管理採用試験と卒族兵採用武道大会がある。それに応募する時に、同時に平民に成るんだ」
「なぜその時なの?」
「試験や大会は、試験問題の漏洩や八百長の防止が厳格なんだ。昔、競争相手の家族を誘拐して、脅迫したやつがいたんだ。それ以来、受験者が申請すれば家族に護衛が付くんだ。ま、こちらで護衛を雇うこともできるし」
「そうか。私は女だから受験できないけど、それなら少しは安全なんだね」
「うん。それに農地開墾による士族見習い申請も、その時に同時に出すんだ」
「え?」
「そうすれば、護衛の冒険者や仕官の見込みのない士族子弟が、陪臣卒族になりたくて、命懸けで守ってくれる可能性が高くなる」
「本当にそれで大丈夫なのかな?」
「大丈夫だよ。俺とアヤなら、どんな荒地でも魔法開墾できるから、確実に士族に必要な広さの土地を農地に出来るよ」
「うん。じゃあ士族になったら、私をお嫁さんにしてくれるの?」
わ!
逆プロポーズかよ!
俺、真っ赤じゃないか?
でもここは頑張らないと!
「うん、一生護るよ」
「ありがとう」
「さ、頑張って修練だ! ニ人で生き残るんだ!」
「はい!」
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