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奴隷魔法使い

克全

第13話鈴木冒険者村代官

「アヤ、今から策を施してくる。疲れているだろうが、俺が窓から出たら、魔法のカギを掛けてくれ」

「タケルは帰ってこないの?」

「どれくらい時間が掛かるか分からないんだ。起きていは明日の狩りに差し障る。寝ててくれ」

「嫌! 起きて待ってる。帰って来たら魔力念話で教えて」

「いや、俺には魔法念話出来るほど魔力は無いんだ」

「大丈夫。私が送りも受けも魔力を使うから。そしたら相互でお話しできるから」

「そうか、じゃあ魔力紋を交換しておこう。帰って来たら話しかけるから、それまでは必ず寝ていてくれ」

「うん。分かった。」

「俺が出て行ったら、必ず窓に魔法カギを掛けるんだぞ。火事と言われても、俺に確認してから、ドアも窓も開けるんだぞ」

「はい」

「じゃ、行ってくる」

「行ってらっしゃい」

さて。

代官所に忍び込んだが、代官様はどこにおられるかな?

を!

あそこに食事している姿が障子に写ってるよ。

不用心だな。

「御代官様、御知らせしたいことがございます」

「まて。直訴は重罪ぞ。手続きを踏まねば死罪もあり得る。正式な手続きを踏んで書状をだせ」

「手続きを踏めば、書状が途中で紛失する恐れがございます。独り言を言わせていただきます」

「茜、月がきれいじゃな。縁側に出て、月を見ながら酒でも酌み交わそう」

「はい。旦那様」

縁側に出て俺の話を聞いてくれるか!

中々の人物のようだな。

「今、砦には中級上の魔法使いが奴隷として所属しております。この者を闇で売買しようと、千人頭様以下幹部の大半が策謀しております」

「茜、裁判には証拠がいるのだが、中々それを集めるのは難しい。まして身分差が有れば黒も白になる」

ふむ、あくまで俺はいない者。

奥方様との会話と体裁を整えてくださるか。

「今、王国の筆頭魔導師様ですら中級上の魔法使い。叛意のある貴族がアヤを手に入れ、筆頭魔導師様を暗殺にすれば、王家転覆も可能です」

「茜、代官所にも儂にも金がない。有れば有能な冒険者を家臣にして色々手が打てるのだがな」

「明日、お届けいたします。御免」

さて戻ったはいいが、一度呼んでで返事がなければ窓の下で寝よう。

「アヤ、帰ったよ」

「はい! 今け開ける!」

起きていたのか?

優しい娘だな。

真タケルの果報者め。

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