魔法武士・種子島時堯
第114話種子島海軍編成替え
1540年3月『筑前国・大宰府』種子島大弐時堯・12歳
「大弐よ、今後の事はどうするのだ?」
「大丈夫でございます、村上水軍も琉球の水軍も、商人や漁師になると言った者以外は、厳しく訓練して種子島家のやり方を仕込んでおります」
「う~ん、1つの艦隊にまとめずバラバラに配属しているとはいえ、謀反を起こしたり内部から侵食して種子島家を乗っ取ろうとしたりせんか?」
「主だった降伏将兵には密偵をつけて見張らしています、少しでもそのような気配があれば、私がこの手で成敗いたします」
「そうかそれならば安心だが、村上水軍と琉球水軍を加えた事で種子島海軍の艦艇数は一気に増えたな」
「はい、ですがこれからは東南アジアや南蛮へ攻め込むことを考えねばなりません、幾ら数があろうとも小早船や関船では力不足でございます」
「ふむ、それで小早船や関船の購入は止めたのか?」
「船大工を味方に引き込むために、全く止めた訳ではありませんが、質のよい船を選んで買うようにしています。何より種子島家海軍に対抗しようと、各地の大名が水軍増強に力を入れた為、艦船の相場が上がっており、価格に見合う関船や安宅船が滅多にございません」
「そうか、そうだ! 確か商人になろうと船を求める民や元国衆・地侍が多くいるのだったな?」
「はい、種子島家・大内家・一条家の間は安心して交易が出来ますから、命懸けの戦など止めて交易で一旗揚げようと言う者が増えております」
「漁師も増えているのであったな?」
「はい、九州全土から伊予国・対馬国・壱岐国・隠岐国・琉球国・台湾国・朝鮮和館まで、全ての関所を廃止しましたから、魚だけでなくあらゆる品物が流通しだしております」
「漁師も商人も今までよりも安全に金が稼げるようになったか」
「はい」
「そういえば元村上水軍の艦船は殆ど漁業艦隊に配属されたのだな?」
「はい、小早船や関船では安全に外海を異国まで渡る力は御座いませんから、基本将兵扶持用の魚を狩り、敵が攻め込んできた場合だけ防御戦に投入する予定でございます」
「ふむ、それで元村上水軍衆は納得しているのか?」
「基本村上水軍衆は、瀬戸内の潮を読み危険な海域を案内することを生業としておりました、戦に参加したい者や水先案内人は戦闘艦隊に配属いたしましたから、残りの者は安全に漁で暮らしたかったと言う事でございます」
「そうだな、それに戦闘艦隊や交易艦隊に配属されたら、北は蝦夷・樺太から南はシャムなどの東南アジアにまで行かねばならぬ、家族とも1年のほとんどを離れ離れで暮らさねばならぬからな」
「はい、左様でございます」
「それにしても、村上水軍や琉球水軍を配下に組み入れられたのは大きな!」
「はい! 5歳の頃から鍛え上げた者たちが艦隊司令官として活躍しだしましたが、中間や末端を支える叩きあげの水夫がいなければどうにもなりません!」
村上水軍に怪しい動きがなくなった訳ではないが、御父上様を不安にさせても意味がないから、ここは大丈夫と言っておこう。
「大弐よ、今後の事はどうするのだ?」
「大丈夫でございます、村上水軍も琉球の水軍も、商人や漁師になると言った者以外は、厳しく訓練して種子島家のやり方を仕込んでおります」
「う~ん、1つの艦隊にまとめずバラバラに配属しているとはいえ、謀反を起こしたり内部から侵食して種子島家を乗っ取ろうとしたりせんか?」
「主だった降伏将兵には密偵をつけて見張らしています、少しでもそのような気配があれば、私がこの手で成敗いたします」
「そうかそれならば安心だが、村上水軍と琉球水軍を加えた事で種子島海軍の艦艇数は一気に増えたな」
「はい、ですがこれからは東南アジアや南蛮へ攻め込むことを考えねばなりません、幾ら数があろうとも小早船や関船では力不足でございます」
「ふむ、それで小早船や関船の購入は止めたのか?」
「船大工を味方に引き込むために、全く止めた訳ではありませんが、質のよい船を選んで買うようにしています。何より種子島家海軍に対抗しようと、各地の大名が水軍増強に力を入れた為、艦船の相場が上がっており、価格に見合う関船や安宅船が滅多にございません」
「そうか、そうだ! 確か商人になろうと船を求める民や元国衆・地侍が多くいるのだったな?」
「はい、種子島家・大内家・一条家の間は安心して交易が出来ますから、命懸けの戦など止めて交易で一旗揚げようと言う者が増えております」
「漁師も増えているのであったな?」
「はい、九州全土から伊予国・対馬国・壱岐国・隠岐国・琉球国・台湾国・朝鮮和館まで、全ての関所を廃止しましたから、魚だけでなくあらゆる品物が流通しだしております」
「漁師も商人も今までよりも安全に金が稼げるようになったか」
「はい」
「そういえば元村上水軍の艦船は殆ど漁業艦隊に配属されたのだな?」
「はい、小早船や関船では安全に外海を異国まで渡る力は御座いませんから、基本将兵扶持用の魚を狩り、敵が攻め込んできた場合だけ防御戦に投入する予定でございます」
「ふむ、それで元村上水軍衆は納得しているのか?」
「基本村上水軍衆は、瀬戸内の潮を読み危険な海域を案内することを生業としておりました、戦に参加したい者や水先案内人は戦闘艦隊に配属いたしましたから、残りの者は安全に漁で暮らしたかったと言う事でございます」
「そうだな、それに戦闘艦隊や交易艦隊に配属されたら、北は蝦夷・樺太から南はシャムなどの東南アジアにまで行かねばならぬ、家族とも1年のほとんどを離れ離れで暮らさねばならぬからな」
「はい、左様でございます」
「それにしても、村上水軍や琉球水軍を配下に組み入れられたのは大きな!」
「はい! 5歳の頃から鍛え上げた者たちが艦隊司令官として活躍しだしましたが、中間や末端を支える叩きあげの水夫がいなければどうにもなりません!」
村上水軍に怪しい動きがなくなった訳ではないが、御父上様を不安にさせても意味がないから、ここは大丈夫と言っておこう。
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