俺の可愛い妹を妊娠させておいて婚約破棄するような王太子は殺す。
第15話:思いがけない結末
俺は我慢できずに父上の命令に逆らった。
ターニャの苦しみを考えると、どうしても恨みを晴らさずにはおれなかった。
フレッドとルドバルにはいつも通りの拷問を繰り返した。
また治った頃にやって来て痛めつけてやる。
そのまま皇国方面に駆けて行き、スティン城を取り囲んでいる皇国軍を徹底的に叩きのめして敗走させた。
彼らを追い抜かして皇都に向かい、いくつもの城門を破壊して宮殿に侵入し、皇帝ダネルレをフレッドとルドバル同じように痛めつけてやった。
「ふう、お前に自重しろと言っても無理な話しだったな。
しかたがない、お前には未開地と魔境の開拓を命じる。
どうやらお前の気配を恐れて、お前が塩探しをしていた一帯から全ての獣と魔獣がいなくなったようだ」
父上が分かり易く教え聞かせてくれたところでは、俺が岩塩を探して未開地と魔境で夜営している間、当然だが野糞と小便をする。
それが俺のマーキングだと思った魔獣と獣は、大急ぎで逃げ出したそうだ。
お陰で今迄人と獣の境界線だった所から、普通の人が急ぎ足で七日分の奥地までが開拓可能になったという。
だが獣と魔獣の被害を防ぐためには、定期的に俺が野糞と野小便をしなければいけないという、なんかすごく嫌なのだが……
「ボドワン様、急ぎお戻りください、重大事でございます」
俺が材木の伐採と開拓砦の建設、嫌々ながらマーキングをしているところに、父上からの使者がやって来た。
急いで領都に戻って父上から聞いた話は……
「フレッドとルドバルがまたお前に拷問されるのに耐えられなくなって自殺した。
お前に恨まれていると考えている王族と貴族が全員国外に逃げ出した。
フレッドとルドバルが自殺したので、お前の次の標的になるのを恐れたのだろう。
残った貴族全員が人質を送るから王位についてくれと申し出てきた。
どうするボドワン」
父上に聞かれても、俺にはどうしていいかさっぱり分からない。
「全て父上と母上にお任せします」
「では私が王位につき、エルゼと一緒に王都に向かう。
お前はここに残ってターニャと一緒に暮らせ。
定期的に人質の令嬢を送る、誰でもいいから子供を作れ。
そうでなければ私が側室を置いて子供を作らねばならなくなる。
だがそんな事をすれば、新たな権力争いなるのは必定だ。
いいな、ターニャを幸せにしたければ絶対に子供を作るのだぞ」
父上が無理無体を言って王都に向かった。
しばらく私とターニャは穏やかな生活を送っていたのだが、父上とダネルレ皇帝が軍事同盟を結び、義兄弟の契りまで結んだと使者を送って来た。
ダネルレ皇帝は叔父になったから、もう絶対に襲うなと厳しく言われてしまった。
仕方がないから苛立ちは魔獣相手にぶつけることにしたが、どうにも抑えきれず、苛立ちを抑える方法を爺に聞いたのだが……
「ほう、ほう、ほう、坊ちゃまは先祖帰りの神様でございましたか。
ほう、ほう、ほう、神様ともお話ができるのでございますな。
神様なら、処女受胎の方法も知っておられるのではありませんか。
ターニャ様が子供をお産みになられたら、無理に坊ちゃまが子供を作る必要はありませんし、実の子供ならばターニャ様を大切にいたしましょう」
神をぶちのめしてでも処女受胎の方法を聞きだす!
ターニャの苦しみを考えると、どうしても恨みを晴らさずにはおれなかった。
フレッドとルドバルにはいつも通りの拷問を繰り返した。
また治った頃にやって来て痛めつけてやる。
そのまま皇国方面に駆けて行き、スティン城を取り囲んでいる皇国軍を徹底的に叩きのめして敗走させた。
彼らを追い抜かして皇都に向かい、いくつもの城門を破壊して宮殿に侵入し、皇帝ダネルレをフレッドとルドバル同じように痛めつけてやった。
「ふう、お前に自重しろと言っても無理な話しだったな。
しかたがない、お前には未開地と魔境の開拓を命じる。
どうやらお前の気配を恐れて、お前が塩探しをしていた一帯から全ての獣と魔獣がいなくなったようだ」
父上が分かり易く教え聞かせてくれたところでは、俺が岩塩を探して未開地と魔境で夜営している間、当然だが野糞と小便をする。
それが俺のマーキングだと思った魔獣と獣は、大急ぎで逃げ出したそうだ。
お陰で今迄人と獣の境界線だった所から、普通の人が急ぎ足で七日分の奥地までが開拓可能になったという。
だが獣と魔獣の被害を防ぐためには、定期的に俺が野糞と野小便をしなければいけないという、なんかすごく嫌なのだが……
「ボドワン様、急ぎお戻りください、重大事でございます」
俺が材木の伐採と開拓砦の建設、嫌々ながらマーキングをしているところに、父上からの使者がやって来た。
急いで領都に戻って父上から聞いた話は……
「フレッドとルドバルがまたお前に拷問されるのに耐えられなくなって自殺した。
お前に恨まれていると考えている王族と貴族が全員国外に逃げ出した。
フレッドとルドバルが自殺したので、お前の次の標的になるのを恐れたのだろう。
残った貴族全員が人質を送るから王位についてくれと申し出てきた。
どうするボドワン」
父上に聞かれても、俺にはどうしていいかさっぱり分からない。
「全て父上と母上にお任せします」
「では私が王位につき、エルゼと一緒に王都に向かう。
お前はここに残ってターニャと一緒に暮らせ。
定期的に人質の令嬢を送る、誰でもいいから子供を作れ。
そうでなければ私が側室を置いて子供を作らねばならなくなる。
だがそんな事をすれば、新たな権力争いなるのは必定だ。
いいな、ターニャを幸せにしたければ絶対に子供を作るのだぞ」
父上が無理無体を言って王都に向かった。
しばらく私とターニャは穏やかな生活を送っていたのだが、父上とダネルレ皇帝が軍事同盟を結び、義兄弟の契りまで結んだと使者を送って来た。
ダネルレ皇帝は叔父になったから、もう絶対に襲うなと厳しく言われてしまった。
仕方がないから苛立ちは魔獣相手にぶつけることにしたが、どうにも抑えきれず、苛立ちを抑える方法を爺に聞いたのだが……
「ほう、ほう、ほう、坊ちゃまは先祖帰りの神様でございましたか。
ほう、ほう、ほう、神様ともお話ができるのでございますな。
神様なら、処女受胎の方法も知っておられるのではありませんか。
ターニャ様が子供をお産みになられたら、無理に坊ちゃまが子供を作る必要はありませんし、実の子供ならばターニャ様を大切にいたしましょう」
神をぶちのめしてでも処女受胎の方法を聞きだす!
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