公爵の長男に転生したけど、職業スキルがスライム従魔師だったので、王太女との婚約を破棄され追放されてしまった。

克全

第7話:ゴブリンの集落

ヒュージスライムに合体統合したスライムは、大きくなったゴブリンの巣から離れようとしていたそうだ。
モンスター最弱と言われるスライムは、成体になってスキル的にゴブリンより強くなっても、武器を使って集団で襲ってくるゴブリンには勝てないそうだ。
ゴブリンは経験値を得てレベルが10になるとホブゴブリンに進化する。
ホブゴブリンも経験値を得てレベルが10になるとビックゴブリンに進化する。

ビックゴブリンにまで成長したゴブリン種は、普通種のままヒュージゴブリン、ロードゴブリン、キングゴブリンにまで成長するモノもいれば、天職スキルを得てシャーマンゴブリン、プリーストゴブリン、ファイターゴブリンなどに進化するモノもいると言われているが、その全てが確認されているわけではない。
伝説の魔王に匹敵すると言われている、ファイターキングゴブリンなんかが現われでもしたら、大陸は未曾有の危機に陥るだろう。

「さて、どうしたものだろうか、このままゴブリンの様子が分からないまま、何の準備も整えずに集落に乗り込むのは危険すぎる。
せめて武器や防具、回復薬は用意しておきたいし、専門の斥候に状況を調べさせておきたいから、とりあえず村のある所に行って、冒険者ギルドに知らせよう」

俺はヒュージスライムに話しかけて村を探してもらった。
思っていた以上に簡単に村を見つけることはできたが、問題は俺が乗っているヒュージスライムだった。
ビックスライムでも滅多に見られることのない強力なモンスターなのに、俺が乗っているのは、ここ最近スーニー王国内では発見もされていないヒュージスライムだ。
しかもレベル9にまで成長しているので、俺の予想通りに進化すれば、伝説の魔王に匹敵する強力なスライムになるだろう。

「うわっあああああ、ヒュージスライムだ、ヒュージスライムが襲ってきたぞ」

「大丈夫です、何の心配もありません、このスライムは私の従魔です。
ヒュージスライムですが、絶対に人間を襲ったりはしません。
従魔のヒュージスライムですから大丈夫です」

大混乱に陥った村の人々を必死で落ち着かせて、何とか話をすることができた。
村の人達はゴブリンが大きな集落を作っている事を知らなかったが、大魔境の周辺部で獲物が激減して困っていたそうだ。
その理由がゴブリンの大集落にあると知って、驚き慌てていたが、同時に理由が分かって納得もできたようだった。
俺は村人の代表と一緒に、最寄りの冒険者ギルドにゴブリンの大集落ができたことを知らせに行くことになった。

「レベル1状態のゴブリンの最低基準」
「ゴブリン」  「ホブゴブリン」  「ビックゴブリン」
種族:ゴブリン 種族:ホブゴブリン 種族:ビックゴブリン
レベル:1   レベル:1     レベル:1
体力 :10  体力 :100   体力 :1000
魔力 :10  魔力 :100   魔力 :1000
攻撃力:10  攻撃力:100   攻撃力:1000
防御力:10  防御力:100   防御力:1000
俊敏性:10  俊敏性:100   俊敏性:1000
スキル:強欲  スキル:強欲    スキル:強欲

「ヒュージゴブリン」  「ロードゴブリン」  「キングゴブリン」
種族:ヒュージゴブリン 種族:ロードゴブリン 種族:キングゴブリン
レベル:1       レベル:1      レベル:1
体力 :10000   体力 :100000 体力 :1000000
魔力 :10000   魔力 :100000 魔力 :1000000
攻撃力:10000   攻撃力:100000 攻撃力:1000000
防御力:10000   防御力:100000 防御力:1000000
俊敏性:10000   俊敏性:100000 俊敏性:100000
スキル:強欲・指揮   スキル:強欲・指揮  スキル:強欲・指揮

「シャーマンゴブリン」「プリーストゴブリン」 「ファイターゴブリン」
種族:ビックゴブリン  種族:ビックゴブリン 種族:ビックゴブリン
レベル:1      レベル:1       レベル:1
体力 :500    体力 :500     体力 :2000
魔力 :3000   魔力 :3000    魔力 :10
攻撃力:500    攻撃力:500     攻撃力:2000
防御力:500    防御力:500     防御力:2000
俊敏性:500    俊敏性:500     俊敏性:2000
スキル:強欲・魔術  スキル:強欲・治癒術  スキル:強欲・武術

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