転生 徳川慶勝 日露開戦 日米開戦

克全

第162話:一八三七年、フランス再革命・エミリア・プラテル視点

フランスでの再革命は見事成功しました。
イギリスで内乱を引き起こすために、表向きは共和国制度を取り入れます。
本当は直ぐにでも王政か帝政をとり入れて祖国解放に動きたいのです。
でもここまで支援し続けてくれているマツダイラ王家の意向は無視できません。
アレクサンドル一世が総督として派遣した、弟のコンスタンチン・パヴロヴィチ大公を総督を祖国から追い出し、祖国を取り返すためには我慢しなければいけない。

マツダイラ王国の将軍が言う通りイギリスで内乱を起こさせておかないと、ナポレオンの時のようにロシア遠征を邪魔されてしまう。
軍事侵攻に事前準備が大切な事は、実戦で嫌というほど思い知りました。
その時その時勇敢に戦うだけでは勝てないと思い知ったので。
だから今は我慢して準備に力を注ぐしかないのです。

捕えたルイ・フィリップはギロチンにかけました。
イギリス王家に対して国内の革命派を弾圧させるための仕掛けらしいです。
イギリス王家が国内革命派に強く出れば、革命派が蜂起する可能性が出てくる。
革命派には非アングロサクソンが多く、新大陸アメリカ合衆国の影響を強く受けているらしいのです。

そんな事よりも私を悩ませているのは、マツダイラ王家が私をポーランド女王に戴冠させようとしている事です。
最後の選挙王、スタニスワフ・アウグスト・ポニャトフスキの子孫でもなく、その先代アウグスト三世の子孫でもない私にです。

アウグスト三世の子孫にはザクセン国王のフリードリヒ・アウグスト二世。
オーストリア皇帝、ハンガリー国王、クロアチア国王、ボヘミア国王のフェルディナント一世 。
ハンガリー副王のヨーゼフ・アントン・フォン・エスターライヒ。
ロンバルド=ヴェネト副王のアントン・ヴィクトール。
ロンバルド=ヴェネト副王のラニエーリ・ダズブルゴ。
ヨハン大公ことヨハン・バプティスト・フォン・エスターライヒ。
オーストリア領ネーデルラント総督のカール・フォン・エスターライヒ=テシェン大公がいいるのです。

それどころか母系で言えばフランス王家に連なるプロヴァンス伯ルイ・スタニスラス・グザヴィエやアルトワ伯シャルル・フィリップまでいるのです。
それを私を選挙を経てポーランド・リトアニア女王に据えようというのは、マツダイラ王家の傀儡にしようとしている可能性が高いのです。
私が傀儡となった方が祖国のためになるのか、悩みます。
肩を並べて戦った戦友達と真剣に話し合わなければいけません。

「ポーランド・リトアニア貴族の元帥将軍」
エミリア・プラテル大元帥
ユゼフ・ベム元帥
ユゼフ・フウォピツキ元帥・元ナポレオン旗下
ヤン・ジグムント・スクシネツキ元帥・元ナポレオン旗下
ユゼフ・ドヴェルニツキ騎兵将軍
ユゼフ・ソヴィンスキ将軍
ヘンリク・デンビンスキ将軍
ヤン・ネポムツェン・ウミンスキ将軍
ヤン・クルコヴィエツキ伯爵将軍
イグナツィ・プロンジンスキ将軍
カジミェシュ・マワホフスキ将軍
マチェイ・ルィビンスキ将軍
ジローラモ・ラモリーノ将軍
アントーニ・パテック将軍
フランチシェック・チャペック将軍

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