第122話一八三三年、収支と換金益

俺は二朱銀の換金を止めることにした。
俺が金を独占して銀を流通させたことで、国内外の金銀相場が一致したからだ。
同時に江戸幕府は天保小判を鋳造する事になった。
これで幕府は毎年百万両の改鋳益を得ることになるだろう。
純金で軍資金を備蓄している松前松平家は、一割七分近い利益が出る。
そのお陰で備蓄金の額が大きく評価値をあげた。
あくまで日本国内における小判換算での評価だけだが。

「一八三二年の松前松平家収支と軍事力」

備蓄金　：△七千九百四十万七千百六十両

二朱銀益：八百万両
北前船　：△百七十四万両（百七十四隻は船団を組み清国や東南アジア）
北前船　：△四十四万両（自家以外の千百隻運上金）
快速丸　：△二百七十両（百三十五隻）
迅速丸　：△五百四十万両（百三十五隻）
商場運上：△二十万両
試合興行：△十八万両
小計　　：△千八百六十六万両

藩士扶持：▲二十七万八千七百二十両（五万二千兵）
旧薩摩藩：▲三十一万八千両（五万兵）
野非人　：▲五十五万両
食費役費：▲二十八万八千両
機密軍費：▲二十万両
小銃生産：▲十三万両（ドライゼ銃一万三千丁）
（鉄砲部品外注：一万三千丁分▲四万六千両）
火縄銃　：▲一万六千両（一万丁）
玉薬代　：▲二十万両
鉄銅鉛代：▲百万両
鍛冶職　：▲二万両（日本刀、槍、鏃）
練炭　　：▲五千両
豆炭　　：▲五千両
七輪　　：▲一万両
陶磁器　：▲二万両
艦艇修理：▲一万七千四百両（百七十四隻）
快速丸　：▲二万七千五百両（五十トン五十五隻×五百両）
迅速丸　：▲五万五千両（百トン五十五隻×千両）
三十六門フリゲート艦：▲四万二千両（三百五十トン十二艦×三千五百両）
五十二門フリゲート艦：▲十四万両（七艦×二万両）
農耕牛　：▲三十万両（十万頭×三両）
軍馬駄馬：▲二十万両（十万頭×二両）
小計　　：▲三百八十六万八千六百二十両

総計　　：△千四百七十九万千三百八十両

「現有戦力」
反射高炉：高須藩・独立四炉を四基
反射高炉：江戸韮山二炉一基を二基
反射高炉：松前藩函館二炉一基を六基
反射高炉：松前藩福山館二炉一基を六基
反射高炉：松前藩小樽二炉一基を八基
反射高炉：松前藩室蘭二炉一基を六基
反射高炉：松前藩釧路二炉一基を二基
反射高炉：松前藩網走二炉一基を二基
反射高炉：松前藩石狩二炉一基を二基
三十六門フリゲート艦：三五〇トン＝四十八艦
五十二門フリゲート艦：一五七六トン＝十三艦
快速丸　：五十トン＝百三十五隻
迅速丸　：百トン＝百三十五隻
合の子船：百七十四隻
火縄銃　：三万二千丁
後装火縄銃：三千丁
ドライゼ銃：五万六千丁
農耕牛　：四十万頭
軍馬駄馬：四十万頭