そんなに妹が好きなら死んであげます。
第54話:グレアム対混血魔族
「ここから先にはいかせんぞ、魔族どもめ」
グレアムは野営小屋という名の居城の前で獅子奮迅の活躍をしていた。
守護石が加護の力を与えた双剣を振るい、前回吸血女と巨躯男と戦った時とは比べものにならない強さで戦っていた。
前回はほとんど斬り裂くことのできなかった、巨躯男と同じ種族であろうと思われる混血魔族も楽々と斬り裂いていた。
いや、グレアムが強い理由は守護石が加護を与えた剣だけが理由ではない。
悩みに悩んだルーパスが、軍馬達の次にグレアムにも装備を分け与えていた。
度重なる魔王軍との激戦で手に入れていた伝説級の武具や防具を貸し与えていた。
吸血女の牙も、巨躯男の剛力も、他の混血魔族が振るう名剣よりも鋭利で鋼鉄鎧も切り裂く爪も、全て弾き返す全身鎧を装備していた。
そしてグレアムよりも先に装備を与えられている軍馬達も戦っていた。
ルーパスが与えた魔族の攻撃を完全に弾く馬鎧を装備していた。
魔獣の皮や鱗で補強された魔族の攻撃を全て防ぐ馬鎧だけでなく、ルーパスが創り出した魔鉄製の蹄鉄を装備しているので、攻撃力もある。
蹄魔鉄の蹴りで次々と混血魔族を倒している。
だが倒しているだけで絶命させているわけではない。
この辺がオードリー守護石の強かな所だった。
ルーパスがオードリーにかけた二つ目の守護石を活用していたのだ。
グレアムと四頭の軍馬が倒した混血魔族を回収して、彼らから魔力を集めてオードリーの為に利用しようとしていた。
オードリーやルーパスに比べれば微々たる魔力量だが、そのわずかな差がオードリーとルーパスに生死を分ける可能性があるからだ。
その守護石だが、オードリーが二つ目を持っているだけではなかった。
ルーパスはオードリーを護るモノ達にも守護石を渡していた。
最初に四頭の軍馬に貸し与え、次に悩みに悩んでグレアムにも貸し与えた。
ただ軍馬とグレアムにはほとんど魔力がないので、少し改良がくわえられていた。
周囲の自然や動物から溢れもれる魔力を集める改良だった。
その改良のお陰で少しずつ魔力が蓄えられていた。
混血魔族を傷つけ倒した時に発せられる魔力も守護石に回収されていた。
ただオードリー守護石以外は思考を持ち合わせていなかった。
最初にルーパスが設計していた通りの単なる魔力回収と守護機能だけだった。
守護機能を付与するところがルーパスに人の好さだった。
グレアムを邪魔だと思いながら守護機能を付与してしまうのだ。
「私がいる限り、オードリー嬢には指一本触れさせん」
「「「「「ヒッィイイィイイイイン」」」」
最後の混血魔族を倒したグレアムが決め台詞のような事を口にするが、直ぐに四頭の軍馬に突っ込みを入れられていた。
軽く前脚で何度も蹴られていた。
グレアムは野営小屋という名の居城の前で獅子奮迅の活躍をしていた。
守護石が加護の力を与えた双剣を振るい、前回吸血女と巨躯男と戦った時とは比べものにならない強さで戦っていた。
前回はほとんど斬り裂くことのできなかった、巨躯男と同じ種族であろうと思われる混血魔族も楽々と斬り裂いていた。
いや、グレアムが強い理由は守護石が加護を与えた剣だけが理由ではない。
悩みに悩んだルーパスが、軍馬達の次にグレアムにも装備を分け与えていた。
度重なる魔王軍との激戦で手に入れていた伝説級の武具や防具を貸し与えていた。
吸血女の牙も、巨躯男の剛力も、他の混血魔族が振るう名剣よりも鋭利で鋼鉄鎧も切り裂く爪も、全て弾き返す全身鎧を装備していた。
そしてグレアムよりも先に装備を与えられている軍馬達も戦っていた。
ルーパスが与えた魔族の攻撃を完全に弾く馬鎧を装備していた。
魔獣の皮や鱗で補強された魔族の攻撃を全て防ぐ馬鎧だけでなく、ルーパスが創り出した魔鉄製の蹄鉄を装備しているので、攻撃力もある。
蹄魔鉄の蹴りで次々と混血魔族を倒している。
だが倒しているだけで絶命させているわけではない。
この辺がオードリー守護石の強かな所だった。
ルーパスがオードリーにかけた二つ目の守護石を活用していたのだ。
グレアムと四頭の軍馬が倒した混血魔族を回収して、彼らから魔力を集めてオードリーの為に利用しようとしていた。
オードリーやルーパスに比べれば微々たる魔力量だが、そのわずかな差がオードリーとルーパスに生死を分ける可能性があるからだ。
その守護石だが、オードリーが二つ目を持っているだけではなかった。
ルーパスはオードリーを護るモノ達にも守護石を渡していた。
最初に四頭の軍馬に貸し与え、次に悩みに悩んでグレアムにも貸し与えた。
ただ軍馬とグレアムにはほとんど魔力がないので、少し改良がくわえられていた。
周囲の自然や動物から溢れもれる魔力を集める改良だった。
その改良のお陰で少しずつ魔力が蓄えられていた。
混血魔族を傷つけ倒した時に発せられる魔力も守護石に回収されていた。
ただオードリー守護石以外は思考を持ち合わせていなかった。
最初にルーパスが設計していた通りの単なる魔力回収と守護機能だけだった。
守護機能を付与するところがルーパスに人の好さだった。
グレアムを邪魔だと思いながら守護機能を付与してしまうのだ。
「私がいる限り、オードリー嬢には指一本触れさせん」
「「「「「ヒッィイイィイイイイン」」」」
最後の混血魔族を倒したグレアムが決め台詞のような事を口にするが、直ぐに四頭の軍馬に突っ込みを入れられていた。
軽く前脚で何度も蹴られていた。
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