呪いで常識を失ったのでロリと旅に出る
第171話 とりあえず会議
「確かに今の行動は『勇なる者』なのは間違いないな……。『聖なる者』かどうかは全くわからないが」
あかねがやりたい放題やったせいで兵士たちは困惑していた。何が原因でそうなったかもわからないため、ステータスを確認できる装置でユウキのチェックだけ行われとりあえず会議を行うそうだ。
そらそうだろうな。今まで問題なく行われてきた儀式の途中でいきなりストリップ始めるわ変なポージング取るわ騒ぎ出すわで問題にならない方がおかしい。
あかねの意思疎通で人とか操るの初めてみたけどやばすぎだわ。意識がはっきりしてると操るの難しいとか言ってたけど無いならこんなに簡単だとはな。
結果的にあかねの回収が出来たから良いけど流石に頭おかしいと言わざるを得ない。
このまま勇者たちを完全に放置するわけでもないので、全員が一緒になる大部屋まで案内された。簡素な部屋だが牢獄よりははるかにましで全員分の寝袋のようなものも用意されていた。
俺もこれで寝てたな懐かしいわ。
ちなみにユウキだけは検査するということでここにはいない。そのかわりシオリもいればショウもいるし九番もいる。全員何も喋らないし気配もほとんど感じないほど意識が無いから凄くホラーな感じだけど。
部屋の中には監視がいないのでようやくこれであかねと話すことが出来る。あかねを回収してからずっとおんぶしっぱなしだったので地味に疲れた。もうちょっと範囲広がらないかなこのスキル。
っていうかスキルチェックしないで全員ここに詰め込まれるならあかねおんぶして運ぶ必要性全くなかったな。完全におんぶし損だわ。
「ねえキミヒト君、なんで私たち過去に戻ってるの? いや女神様の力とかっていうのはキミヒト君の声だだもれだったからわかったけど」
「その前に言わせてくれ。またあえて嬉しいよ」
正面から思いっきり抱きしめる。
「ちょ、待って待って! わかったからね、ほら、うん。あの、私も女の子なんでね? あと私の気持ち知ってるのにそういうことするのひどいってわかってるかな?」
「うるせぇ……。どんだけ悲しかったと思ってるんだよ……」
「えと、うん、ごめんね」
「いい、こうして会えたんだ。今だけ許してくれ」
「私も……また会えて嬉しい」
存分に生きていることを嬉しがり数分そうしていると満足した。まじでこのあかね記憶あるわ。女神様のくせにここまで気の利いた事されると信仰度合いが上限突破して俺自身が神になるまである。何言ってるのかよくわからないけどそれくらい嬉しい。
教会に行ったら死ぬほど崇め奉らなければならない。
というわけであかねに色々と説明をする。あかねが死んだ後に起きたこととこうして過去に戻って色々とやり直そうしていることを。
それには魔王を倒す必要があり勇者全員を生かして物量で押し切ってしまおうという作戦もある。呪いを解いた勇者の本気の力をもってすればたぶんやれる。
呪いを解けば飛躍的に能力が向上するし思考も結構まともになる。もともとおかしい連中はどうしようもないが。九番とかまさにそれ。こいつにはちょっと色々と吹き込んでおかないといけないよなって感じ。
思考がまともになったら戦ってくれるかはちょっとわからないけど。
「ふーん、じゃあ洗脳解くのはもうちょっと先か。そのうそつきスキルで第二グループの人たちを第三グループにしたらその間にフラフィーちゃんでも捕まえてきたら? こっちは私が見てるし」
作戦を説明するとあかねは納得し、全員が戦えるようになるまでは待つという方針のままになった。スキルチェックが今日行われなかったので早ければ明日、もしくはもうちょっと経ったら行われるだろう。
たしかにスキルチェックをごまかしたら色々動こうとは思っていたがフラフィーを探すとなるとかなりの時間がかかる。王城から出る気はないしあかねだけ残していくというのはかなり危険だ。
「大丈夫だよ。私も新しいスキルもらっちゃったし」
「え、まじで?」
「へっへっへ、まあごらんなさいよ。『身代わり』」
そういうとあかねとそっくりの人物が現れる。おう、これはマジで身代わりだわ。見た目や服装、雰囲気どれをとってもそのままのあかねだ。
「どうよ、アリバイ工作しながら独自で動ける最高のスキルでしょ。こうやって喋らせることも出来るし私とおんなじだよ」
あかねとシンクロして色々喋ったり動いたりしている。たしかに本物と見分けるのは相当苦労するだろうなこれは。魔力の流れとか見える俺は違いが判るが見た目は本当に一緒だ。
でもこのスキル絶対あれだろ。
「あかね。お前これ自分が寝てても活動できるようにって願っただろ」
「うん。だって動きたくないし」
知ってた。そういう子だよお前は。変わらないでいてくれて本当にありがとう。
「あーでも視界とかの五感の共有とかはやろうと思えば出来るけど、スキルが使えないから本当にただの身代わりなんだよね。強い衝撃とか食らうと消えちゃうし」
なるほど、そんなに都合よくは出来てない感じか。しかしこの身代わりがあるとしてもあかねはスキルチェックされないようにするからあんまり意味はないな。絶対ただ自慢したかっただけだろこいつ。
あかねがやりたい放題やったせいで兵士たちは困惑していた。何が原因でそうなったかもわからないため、ステータスを確認できる装置でユウキのチェックだけ行われとりあえず会議を行うそうだ。
そらそうだろうな。今まで問題なく行われてきた儀式の途中でいきなりストリップ始めるわ変なポージング取るわ騒ぎ出すわで問題にならない方がおかしい。
あかねの意思疎通で人とか操るの初めてみたけどやばすぎだわ。意識がはっきりしてると操るの難しいとか言ってたけど無いならこんなに簡単だとはな。
結果的にあかねの回収が出来たから良いけど流石に頭おかしいと言わざるを得ない。
このまま勇者たちを完全に放置するわけでもないので、全員が一緒になる大部屋まで案内された。簡素な部屋だが牢獄よりははるかにましで全員分の寝袋のようなものも用意されていた。
俺もこれで寝てたな懐かしいわ。
ちなみにユウキだけは検査するということでここにはいない。そのかわりシオリもいればショウもいるし九番もいる。全員何も喋らないし気配もほとんど感じないほど意識が無いから凄くホラーな感じだけど。
部屋の中には監視がいないのでようやくこれであかねと話すことが出来る。あかねを回収してからずっとおんぶしっぱなしだったので地味に疲れた。もうちょっと範囲広がらないかなこのスキル。
っていうかスキルチェックしないで全員ここに詰め込まれるならあかねおんぶして運ぶ必要性全くなかったな。完全におんぶし損だわ。
「ねえキミヒト君、なんで私たち過去に戻ってるの? いや女神様の力とかっていうのはキミヒト君の声だだもれだったからわかったけど」
「その前に言わせてくれ。またあえて嬉しいよ」
正面から思いっきり抱きしめる。
「ちょ、待って待って! わかったからね、ほら、うん。あの、私も女の子なんでね? あと私の気持ち知ってるのにそういうことするのひどいってわかってるかな?」
「うるせぇ……。どんだけ悲しかったと思ってるんだよ……」
「えと、うん、ごめんね」
「いい、こうして会えたんだ。今だけ許してくれ」
「私も……また会えて嬉しい」
存分に生きていることを嬉しがり数分そうしていると満足した。まじでこのあかね記憶あるわ。女神様のくせにここまで気の利いた事されると信仰度合いが上限突破して俺自身が神になるまである。何言ってるのかよくわからないけどそれくらい嬉しい。
教会に行ったら死ぬほど崇め奉らなければならない。
というわけであかねに色々と説明をする。あかねが死んだ後に起きたこととこうして過去に戻って色々とやり直そうしていることを。
それには魔王を倒す必要があり勇者全員を生かして物量で押し切ってしまおうという作戦もある。呪いを解いた勇者の本気の力をもってすればたぶんやれる。
呪いを解けば飛躍的に能力が向上するし思考も結構まともになる。もともとおかしい連中はどうしようもないが。九番とかまさにそれ。こいつにはちょっと色々と吹き込んでおかないといけないよなって感じ。
思考がまともになったら戦ってくれるかはちょっとわからないけど。
「ふーん、じゃあ洗脳解くのはもうちょっと先か。そのうそつきスキルで第二グループの人たちを第三グループにしたらその間にフラフィーちゃんでも捕まえてきたら? こっちは私が見てるし」
作戦を説明するとあかねは納得し、全員が戦えるようになるまでは待つという方針のままになった。スキルチェックが今日行われなかったので早ければ明日、もしくはもうちょっと経ったら行われるだろう。
たしかにスキルチェックをごまかしたら色々動こうとは思っていたがフラフィーを探すとなるとかなりの時間がかかる。王城から出る気はないしあかねだけ残していくというのはかなり危険だ。
「大丈夫だよ。私も新しいスキルもらっちゃったし」
「え、まじで?」
「へっへっへ、まあごらんなさいよ。『身代わり』」
そういうとあかねとそっくりの人物が現れる。おう、これはマジで身代わりだわ。見た目や服装、雰囲気どれをとってもそのままのあかねだ。
「どうよ、アリバイ工作しながら独自で動ける最高のスキルでしょ。こうやって喋らせることも出来るし私とおんなじだよ」
あかねとシンクロして色々喋ったり動いたりしている。たしかに本物と見分けるのは相当苦労するだろうなこれは。魔力の流れとか見える俺は違いが判るが見た目は本当に一緒だ。
でもこのスキル絶対あれだろ。
「あかね。お前これ自分が寝てても活動できるようにって願っただろ」
「うん。だって動きたくないし」
知ってた。そういう子だよお前は。変わらないでいてくれて本当にありがとう。
「あーでも視界とかの五感の共有とかはやろうと思えば出来るけど、スキルが使えないから本当にただの身代わりなんだよね。強い衝撃とか食らうと消えちゃうし」
なるほど、そんなに都合よくは出来てない感じか。しかしこの身代わりがあるとしてもあかねはスキルチェックされないようにするからあんまり意味はないな。絶対ただ自慢したかっただけだろこいつ。
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