呪いで常識を失ったのでロリと旅に出る

こが

第73話 ロリというジャンルは奥が深い

というわけで雰囲気づくりから始める必要があるな。まずはフラフィーの装備を全て外し、簡単な服装にする。ご飯食べに行ってた装備だからそんなに多くはないはずだ。

……包丁が一本……二本……太ももに三本……ええとどんだけ持ってるんですかねこの子は。あれ……足にも……全部隠しとこ。ご飯食べに行くのにちょっと武器多すぎやしませんかね。

気絶しているフラフィーから寝るのに邪魔そうな装備を全部外しておいた。別に俺が怖かったから隠したわけじゃない。見えるところに置いておくと気になるじゃん? そういうことにしとこ?

そして軽くなったフラフィーを抱えベッドに寝かせる。浄化魔法のおかげでそれなりに綺麗になってはいるため今まで寝ていたかのような感じになる。

じゃあ起こすか。腕枕をしてやりながらさっきの要領で軽く不屈をフラフィーの身体に通し意識の覚醒を促す。少しするとフラフィーは目を覚ましたので極力優しい表情をしながら頭を撫でてやる。

「おはよう、起きたか?」

「あれ……さっきまでここに……? でもにおいが?」

フラフィーが起きる前に部屋全体にも浄化魔法をかけみんなの匂いを限りなく消しておいた。さらに自分にもかけまくっておいたので証拠隠滅は万全だ。

獣人の鼻をごまかしきれるかはわからないがしないよりはまし。あとは俺がフラフィーと共にベッドに入ってフラフィーの匂いを体にまとっておけば準備万端だ。

困惑しているフラフィーを抱きしめて耳元でささやく。

「ここには俺達だけだよ。二人っきりだ」

「キミヒトさん!」

思いっきり抱き着かれる。正直こっちは甘い気持ちもありながらだましてる感じもあってちょっと申し訳ない。あといつもからかいまくってるからこういう状況になるとちょっと笑いが出そうになる。狙ったセリフは苦手だよ。

結果的ににやにやすることになってしまうが許してもらおう。あとイリスに申し訳ないという気持ちは考えないように心に誓っておいた。絶対に考えただけで何かしらされる。超怖い。

「あの……なんで私、キミヒトさんとベッドに……?」

おや? なんだか理性的な光が瞳に戻っていますね? はい鑑定。

『フラフィー:猫獣人の少女。魔法による洗脳状態。欲求不満』

ちょろすぎて泣けてくるわ。つまりあの暴走はほとんど狂獣化が原因だったのか。なんだよ洗脳の方でやばい状態になってると思ってめっちゃ焦ったじゃん。

それに洗脳状態も強い状態から普通になってるし大丈夫なのこの子。俺の事好き過ぎなんじゃない? 可愛いわちくしょうが! 欲求不満て項目も地味に増えてるんじゃないよ!

なんかもっと色々甘い言葉ささやきまくっておく必要があるかと思ったけど全然行けそうな気がしてくるから不思議だ。いいのかこれ? こんな簡単な攻略でいいの?

「あ、あの……何か言ってください……」

もじもじとするフラフィーをじっと見つめていたい衝動に駆られるしフラフィーは俺に抱き着いたままだから胸とか色々当たるしもじもじするから太ももがこすられるしで単純に可愛い。

フラフィーもジャンル的には一応ロリに入りはするんだよな。ロリというジャンルは奥が深い。どのくらい深いかというとなんか色々と造語が出回るくらいにはすごい。

ベビーコンプレックスだのハイジコンプレックスだのアリスコンプレックスだのロリータコンプレックスだのと分けられてはいるけどそんなもんどうでもいいだろうと。

ロリはロリなんだから全て愛していけと。

年齢なんて関係ない全て魂で判断していけと。

めちゃくちゃ見た目好みの百歳超えたロリと、見た目成熟しまくってる十歳くらいのロリとどっちがいいかなんてわかりきってるだろ!

どっちも最高だよ! 好きな方愛でていけ! 争うなんて馬鹿げたことをロリの前で出来るわけないだろうが!

だってそうだろう。世界中の人間がロリを好きだったら争いなんて起こるわけがない。争えばロリは怖がるし下手したら怪我をするかもしれない。

幸せにするんじゃないのかロリを! という気持ちになれば戦争は起きない。俺はそう思う。

「キ、キミヒトさん……?」

俺がロリについて死ぬほど真面目で熱い考察をしていたためフラフィーが少し困った顔をしている。心なしかへちょっている耳も可愛らしいのでくりくりといじってやる。

「ふぇ!? あのあのちょっとあのキミヒトさん……うぅ……」

最初はびっくりしていたが次第に大人しくなっていく。顔は真っ赤になっていてめちゃくちゃ恥ずかしがっているのがわかる。

さて俺はロリコンだが女の子が一番魅力的になる瞬間は照れている表情だと思うんだ。前も言っていたが、心を許した相手にのみ見せる照れた表情って言うのは格別だ。

たまらなくなるほど愛おしい。

あれこれ俺も愛感じてるんじゃ?

そうだ、フラフィーがロリかどうかって話だったかな。うん、フラフィーも充分ロリとしてやっていける容姿だよ。あの二人が特別ロリなだけであって。

だからなんていうのかな、例えるならばあの二人は学園のアイドルでフラフィーはクラスでそこそこ人気のある愛嬌あるキャラみたいな。

普通に可愛い系とでも言おうか。

いや実際に可愛いし愛玩系統の愛くるしさもあるけど、胸のせいで結構性欲刺激するタイプというか。

正直なところロリは貧乳派閥だけど巨乳派閥も良いと最近まじで思い始めてるんだよね。フラフィーのせいで。

……フラフィーはなんだかんだで楽しいし気に入ってるというところから巨乳に対しての気持ちの変化が起こされてしまった。

新しいジャンルを受け入れられるようになったということでこれは進化の類になるだろう。きっとスキルを強化したということで俺のロリコンというスキルの幅が広がった、そういうことにしておこう。

「キ、キミヒトさーん……あの、私……」

フラフィーは息を荒くしながら俺の身体に全身を押し当ててくる。ちくしょう、俺はもうこの衝動に抗うことは出来ないようだ。

なんだかんだで手を出さないようにする方法を考えつつ雑念でごまかしてきたけどもう限界。可愛がるしかないわこれ。

「あぅ! 尻尾はだめ……です……」

尻尾を強くつかむと腰をはねさせ甘い声を出す。耐える姿が可愛くて俺はフラフィーのおでこに軽く口づけをした。

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