呪いで常識を失ったのでロリと旅に出る
第72話 真正面から受け止めた
「フラフィー! よかった……」
フラフィーは俺の事しか見えていなかったが、反対側にはイリスがいる。しかし俺と同じく手を握っていたのにもかかわらず、俺をみた瞬間に手を払いのけ俺に抱き着いた。
それでもイリスはフラフィーが目覚めてくれたことに安堵し思わず声を出していた。そしてそれは洞窟でクロエがやったことと同じで。
「イリス……さん? ううう! キミヒトさんに近づくな! よくも私からキミヒトさんを……!」
フラフィーがイリスに襲い掛かろうとするが、イリスは真正面からそれを受け止めた。当然、魔法で。
「うぐへ」
となればフラフィーに勝ち目はない。洗脳状態が解けていないことはイリスもしっかり気づいていたようで対策をしていたようだ。
正面に魔法障壁みたいなものをはり突進を受け止めた。そのためフラフィーは顔面から障壁にぶつかり変な声を出すことになった。
もうちょっと優しく受け止めてやれよ。
「お姉ちゃん、これは嫉妬の感情だね」
「なるほど、じゃあこれ以上介入してくることはないかしらね……」
なんでこのロリ二人落ち着いてるの。なにも状況がよくなっていないと思うのですが。
「なんで二人ともそんなに落ち着いてるの……」
あかねが俺と同じことを疑問に思っていた。うん、それが普通の反応だよね。
二人はその質問を聞いてお互いに顔を見合わせた後こっちを見ていった。
「キミヒトがなんとかしてくれるんでしょう?」
「キミヒト、やるっていったら絶対やる」
……信頼があついぜ。これは意地でもフラフィーを治してやらなくてはいけないようだな。それにしてもこれ以上介入してくることがないっていうのはどういうことだ。
もし二人を狙うならまだまだ何かしてくるんじゃないだろうか。疑問に思ったのでそう聞いてみるとクロエが教えてくれた。
「ヴァンパイアは結構気ままなのよ。感情を揺さぶって遊ぶのが趣味なやつばっかり。だからフラフィーをその状態に出来たならたぶん満足して帰ったって事。二人でいるときも何回か襲撃はあったけど、急に帰るのよあいつら」
なるほど、種族特性みたいなものか。結果を求めていたのに気づいたら手段と目的が入れ替わっていたみたいな。それが吸血鬼だとそういう感情を揺さぶっていくことになると。迷惑すぎるだろ。
自由気ままにやれるっていう魔王の元に集ってるから正しい姿と言えば正しい姿だけども。
「というわけだからキミヒトがフラフィーを治せば全て解決ってこと」
「その手に限る」
「お、おお。任せておけよ」
フラフィーは障壁にぶつかった衝撃で気絶したままになっている。気絶したってことは俺の不屈の効力は俺が触れていないと発揮することはないという実験結果が明らかになったな。故意にやったわけじゃないけど。
しかし嫉妬の感情か、これは結構盛大にやらなければならないんじゃなかろうか。でもフラフィーの事だからなんかケロッと治ってしまいそうな気もしてくる。
さっきまでシリアスだったのにクロエとイリスの俺に対する信頼感があつすぎて余裕が出てきた。やっぱロリの前でかっこつける必要はあるし期待に応えていこうじゃないか。
俺一人だったらまだテンパっていただろうな。やっぱりロリは最高だぜ! あとでめちゃくちゃに可愛がってやろう。色々な意味で。
「じゃあ私たちは出てるわ。目が覚めたらまた襲われるだろうし」
「キミヒト、お願いします」
「すまん、状況が変わったら報告に行くわ。あかねはロンドと合流してくれていい。協力してくれてありがとな」
「うん……治せるまでできたらよかったんだけど。みんなにも伝えておく」
みんなが部屋から出ていくと途端に静かになる。床で伸びてるフラフィーを見ると普通だが、目を覚ましたらまたあの病んでる状態になるんだろう。
さて、じゃあスキルが強化されてるっぽいのがわかったのでもう少し強く意識してみてみようかな。
そして俺は鑑定を発動させ、フラフィーの状態を細かく見ていくことにした。出来るという予感があったのも手伝いその作業は簡単に出きた。
『フラフィー:猫獣人の少女。狂獣化のスキルの影響により理性が飛んでいる。また、魔法による強い洗脳状態も併発中』
この状態をさらに細かく見ていく。まずは狂獣化。
『狂獣化:獣の本能を発揮する。暴力性、残虐性が非常に増し理性を失わせる。自動で解けることはなく落ち着かせるためには強い安らぎが必要』
おーけー、つまり洗脳がなければ安らぎを与えるだけで簡単に治るものってことだな。強い安らぎってのがなんなのかわからないがこれ以上は調べられなかった。次は洗脳状態を調べてみる。
『洗脳状態:フラフィーにかけられた状態異常。嫉妬の感情に身を焦がしている。治すためにはそれ以上に強い感情を与える必要がある』
鑑定さんの有能っぷりがやばい。ごめんめちゃくちゃ強くなってたわ。対処法までご教授願えるとはまさか思いもしなかった。ついでに俺の看病スキルも鑑定にかけよう。
『看病:スキル。病気を完治させることが出来るが信頼関係が必要。意識のない相手には使用不可』
なるほど意識のない場合は使えないのか。だからフラフィーに使ったときは発動することも出来なかったと。でも今回のこれには使わないスキルかな?
この俺のトオシの鑑定能力、ダンジョン攻略二回でこれなら三回以降はどこまでも調べられそうな予感しかない。スキル強化も楽しくなってくるじゃないですか。
しかしこのフラフィーの状態、共に強い感情を与えれば解けるのか? いやでも俺の近くに女の子がいるってだけで殺そうとする感情より強い感情ってなんだよ。
愛か? 愛でも与えればいいのか?
フラフィーなら正直軽くだまくらかしてやればそれなりの感情は引き出せる。しかしその場合強い感情かって言われると微妙だよな。
うん、嫉妬の感情を一時的にでも消せて、その後に安らぎという強い感情与える方法。
あるよなぁ……。
イリスに悪いような気がするよなぁ……。
しかししゃあなし。やるか。フラフィーと。大丈夫だろ。ロリに怒られても殺されても本望だろ!
フラフィーは俺の事しか見えていなかったが、反対側にはイリスがいる。しかし俺と同じく手を握っていたのにもかかわらず、俺をみた瞬間に手を払いのけ俺に抱き着いた。
それでもイリスはフラフィーが目覚めてくれたことに安堵し思わず声を出していた。そしてそれは洞窟でクロエがやったことと同じで。
「イリス……さん? ううう! キミヒトさんに近づくな! よくも私からキミヒトさんを……!」
フラフィーがイリスに襲い掛かろうとするが、イリスは真正面からそれを受け止めた。当然、魔法で。
「うぐへ」
となればフラフィーに勝ち目はない。洗脳状態が解けていないことはイリスもしっかり気づいていたようで対策をしていたようだ。
正面に魔法障壁みたいなものをはり突進を受け止めた。そのためフラフィーは顔面から障壁にぶつかり変な声を出すことになった。
もうちょっと優しく受け止めてやれよ。
「お姉ちゃん、これは嫉妬の感情だね」
「なるほど、じゃあこれ以上介入してくることはないかしらね……」
なんでこのロリ二人落ち着いてるの。なにも状況がよくなっていないと思うのですが。
「なんで二人ともそんなに落ち着いてるの……」
あかねが俺と同じことを疑問に思っていた。うん、それが普通の反応だよね。
二人はその質問を聞いてお互いに顔を見合わせた後こっちを見ていった。
「キミヒトがなんとかしてくれるんでしょう?」
「キミヒト、やるっていったら絶対やる」
……信頼があついぜ。これは意地でもフラフィーを治してやらなくてはいけないようだな。それにしてもこれ以上介入してくることがないっていうのはどういうことだ。
もし二人を狙うならまだまだ何かしてくるんじゃないだろうか。疑問に思ったのでそう聞いてみるとクロエが教えてくれた。
「ヴァンパイアは結構気ままなのよ。感情を揺さぶって遊ぶのが趣味なやつばっかり。だからフラフィーをその状態に出来たならたぶん満足して帰ったって事。二人でいるときも何回か襲撃はあったけど、急に帰るのよあいつら」
なるほど、種族特性みたいなものか。結果を求めていたのに気づいたら手段と目的が入れ替わっていたみたいな。それが吸血鬼だとそういう感情を揺さぶっていくことになると。迷惑すぎるだろ。
自由気ままにやれるっていう魔王の元に集ってるから正しい姿と言えば正しい姿だけども。
「というわけだからキミヒトがフラフィーを治せば全て解決ってこと」
「その手に限る」
「お、おお。任せておけよ」
フラフィーは障壁にぶつかった衝撃で気絶したままになっている。気絶したってことは俺の不屈の効力は俺が触れていないと発揮することはないという実験結果が明らかになったな。故意にやったわけじゃないけど。
しかし嫉妬の感情か、これは結構盛大にやらなければならないんじゃなかろうか。でもフラフィーの事だからなんかケロッと治ってしまいそうな気もしてくる。
さっきまでシリアスだったのにクロエとイリスの俺に対する信頼感があつすぎて余裕が出てきた。やっぱロリの前でかっこつける必要はあるし期待に応えていこうじゃないか。
俺一人だったらまだテンパっていただろうな。やっぱりロリは最高だぜ! あとでめちゃくちゃに可愛がってやろう。色々な意味で。
「じゃあ私たちは出てるわ。目が覚めたらまた襲われるだろうし」
「キミヒト、お願いします」
「すまん、状況が変わったら報告に行くわ。あかねはロンドと合流してくれていい。協力してくれてありがとな」
「うん……治せるまでできたらよかったんだけど。みんなにも伝えておく」
みんなが部屋から出ていくと途端に静かになる。床で伸びてるフラフィーを見ると普通だが、目を覚ましたらまたあの病んでる状態になるんだろう。
さて、じゃあスキルが強化されてるっぽいのがわかったのでもう少し強く意識してみてみようかな。
そして俺は鑑定を発動させ、フラフィーの状態を細かく見ていくことにした。出来るという予感があったのも手伝いその作業は簡単に出きた。
『フラフィー:猫獣人の少女。狂獣化のスキルの影響により理性が飛んでいる。また、魔法による強い洗脳状態も併発中』
この状態をさらに細かく見ていく。まずは狂獣化。
『狂獣化:獣の本能を発揮する。暴力性、残虐性が非常に増し理性を失わせる。自動で解けることはなく落ち着かせるためには強い安らぎが必要』
おーけー、つまり洗脳がなければ安らぎを与えるだけで簡単に治るものってことだな。強い安らぎってのがなんなのかわからないがこれ以上は調べられなかった。次は洗脳状態を調べてみる。
『洗脳状態:フラフィーにかけられた状態異常。嫉妬の感情に身を焦がしている。治すためにはそれ以上に強い感情を与える必要がある』
鑑定さんの有能っぷりがやばい。ごめんめちゃくちゃ強くなってたわ。対処法までご教授願えるとはまさか思いもしなかった。ついでに俺の看病スキルも鑑定にかけよう。
『看病:スキル。病気を完治させることが出来るが信頼関係が必要。意識のない相手には使用不可』
なるほど意識のない場合は使えないのか。だからフラフィーに使ったときは発動することも出来なかったと。でも今回のこれには使わないスキルかな?
この俺のトオシの鑑定能力、ダンジョン攻略二回でこれなら三回以降はどこまでも調べられそうな予感しかない。スキル強化も楽しくなってくるじゃないですか。
しかしこのフラフィーの状態、共に強い感情を与えれば解けるのか? いやでも俺の近くに女の子がいるってだけで殺そうとする感情より強い感情ってなんだよ。
愛か? 愛でも与えればいいのか?
フラフィーなら正直軽くだまくらかしてやればそれなりの感情は引き出せる。しかしその場合強い感情かって言われると微妙だよな。
うん、嫉妬の感情を一時的にでも消せて、その後に安らぎという強い感情与える方法。
あるよなぁ……。
イリスに悪いような気がするよなぁ……。
しかししゃあなし。やるか。フラフィーと。大丈夫だろ。ロリに怒られても殺されても本望だろ!
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