呪いで常識を失ったのでロリと旅に出る
第58話 パーティのバランス
「は? キミヒト、は?」
「死ねばいいのに」
フラフィーを伴って戻るとロリ二人から盛大なバッシングを受けた。そらそうだろうな。昨日一夜を共にした相手が結婚指輪みたいなのつけた女の子連れて歩いてたらキレていい。
殺されても文句言えないわ。たとえそれがいつもペット扱い受けているかわいそうな相手でも。
「いやだってさ」
「俺と一緒になってほしいって言われちゃいました」
「は? キミヒト、は?」
「地面と空中どっちがいい?」
「何が!? 地面と空中って何!? それ答えたらどうなるの! ねぇ!」
俺が絶叫しているが誰もそれについて答えてくれる者はいない。フラフィーは嬉しそうに尻尾をうねうねしているしクロエは侮蔑の表情しているしイリスはどっちもかなぁとかつぶやいてる。
クロエの表情大好きだけど今はイリスも一緒だからめちゃくちゃ怖い。それにクロエは命を削り取るやべー魔法もあるし命の保証が出来なくなってきてるんだけど。
「そういえばキミヒト、打撃じゃ死なないんだっけ?」
「クロエさん!? 確かにそう言いましたけど今何か関係あります!?」
「お姉ちゃん、任せて」
「何を!? ねえ何をなの!?」
ロリ二人がやばそうなのでどうにかこうにか事態を収拾したいが俺には出来そうにない。フラフィーが正気に戻ったところでターゲットが変わるだけだろう。
……それでもいいんじゃなかろうか。
「キミヒトさんキミヒトさん」
「ん?」
「呼んでみただけです! きゃー」
こいつぶんなぐりてぇ。いや俺が指輪はめたのが悪いんだろうけどあれ以外にご機嫌取りの方法わからないし。それにしてもご機嫌すぎだろ。
この指輪は本当はイリスにあげようと思っていた。しかしイリスはアイテムを拾っただけと言って、自分よりも前衛で死にそうなフラフィーに渡すべきだと訴えた。
それならご機嫌取りに使えるから謝って来いとクロエに言われ持って行った結果がこれである。いやまぁご機嫌取りで結婚指輪送るか普通? って言われたらそれまでなんだけど。
パーティのバランスや必要なアイテムの配置とか考えられて偉いなーと思ったけど俺がバランス考えてなかったわ。
ここまで二人がキレるとは予想外でしたごめんなさい。
「巨乳、その指輪はペットの証。別の指に着けるべき」
「いいえこれはキミヒトさんの愛の証です! 絶対にここです!」
「フラフィー、どうやらもう一度お仕置きが必要なようね?」
「え、ちょ、それはずる……! あーキミヒトさーん!」
フラフィーはロリ二人に連れられて俺の寝室へと消えていった。今日はつくづくあの部屋に行き続けてるな。フラフィーの半裸見たことは黙っておこう。
「さて、もうしばらく来ないだろうしゆっくりしているかな」
というわけでとても静かになったので心の平穏を保つために何か飲もう。ちょうど宿屋併設の食事処が空いてるし突撃だ。
「やぁティティ、元気してる?」
「あ! キミヒトさんじゃないですか!」
俺が声をかけるとティティがこっちに走ってくる。朝を過ぎて昼より少し前なので他の客もだいぶ少ない。なので俺と会話していても特に問題はなさそうだ。
「聞きましたよ! 屑鉄のダンジョン攻略したってすごいじゃないですか! どうやったんですか! 何がいたんですか!?」
「ちょ、落ち着けって」
やたらぐいぐいくる。俺が名前を教えておいたおかげでばっちり覚えてくれていたようだ。そして俺があのあとクリアしたことも誰かから聞いたらしい。良きかな良きかな。
「いやー、クリアするとは思いませんでした。本当に長い間放置されてましたからねー。何階層あったんですか?」
「敵は強かったけど十階層だったよ」
そのあとティティからやたらと質問攻めに合うことになった。強化スケルトンはどうしただのドロップがどうだっただの、ダンジョンボスはどうだっただの。
平穏を保とうとこっちに来たが全く休まる暇がなかった。元気いっぱいなのは嬉しいがあまりにも元気すぎてちょっと困るくらいな感じ。
でも元気な幼女も大好きなのでついつい対応しちゃう。ロリコンの業は深い。
「それで今日はお一人なんですか?」
「うん、ちょっとごたごたしててね」
そう、痴情のもつれってやつで。
「あ、その顔は何かやらかしましたね? ちゃんとしないとみんなに嫌われちゃいますよっ! 今日はお話ありがとうございました。また聞かせてくださいね。それでは仕事に戻ります!」
奥からティティを呼ぶ声が聴こえたのでティティは仕事に戻っていった。嵐のような女の子だなティティは。それが可愛いという声もあるからこの宿屋はにぎわってるんだろうが。
俺も宿屋のおっちゃんとティティが楽しい人物だからこの街にいる間はここでお世話になる予定だ。ダンジョンに潜ることになるからそんなに長い間顔を合わせるわけじゃないだろうけど。
「この街のジュースはおいしいなぁ」
果実ジュースだけでなく健康に気を使った薬草ジュースなんてものもある。青汁みたいなものだが、どことなく抹茶のような味もするため嫌いじゃない。
ずっとここでまったりしてたいけどロリズはどうなったもんか。見に行きたい気もするけど絶対藪蛇するから待つしかないんだよな。
ああそういえばあかねどうしたんだろ。ロンドのメンバーと共に行動したまま完全に忘れてた。いやあいつらなら大丈夫だろうな、同じ趣味だし。
いやそれだと語弊があるな。ロンドの趣味に理解があるから問題は起きないだろうし。これだな。
でもやっぱり気になるから探しに行くか。あいつらの毒牙にかかった青少年がいないことを祈るばかりだ。
「死ねばいいのに」
フラフィーを伴って戻るとロリ二人から盛大なバッシングを受けた。そらそうだろうな。昨日一夜を共にした相手が結婚指輪みたいなのつけた女の子連れて歩いてたらキレていい。
殺されても文句言えないわ。たとえそれがいつもペット扱い受けているかわいそうな相手でも。
「いやだってさ」
「俺と一緒になってほしいって言われちゃいました」
「は? キミヒト、は?」
「地面と空中どっちがいい?」
「何が!? 地面と空中って何!? それ答えたらどうなるの! ねぇ!」
俺が絶叫しているが誰もそれについて答えてくれる者はいない。フラフィーは嬉しそうに尻尾をうねうねしているしクロエは侮蔑の表情しているしイリスはどっちもかなぁとかつぶやいてる。
クロエの表情大好きだけど今はイリスも一緒だからめちゃくちゃ怖い。それにクロエは命を削り取るやべー魔法もあるし命の保証が出来なくなってきてるんだけど。
「そういえばキミヒト、打撃じゃ死なないんだっけ?」
「クロエさん!? 確かにそう言いましたけど今何か関係あります!?」
「お姉ちゃん、任せて」
「何を!? ねえ何をなの!?」
ロリ二人がやばそうなのでどうにかこうにか事態を収拾したいが俺には出来そうにない。フラフィーが正気に戻ったところでターゲットが変わるだけだろう。
……それでもいいんじゃなかろうか。
「キミヒトさんキミヒトさん」
「ん?」
「呼んでみただけです! きゃー」
こいつぶんなぐりてぇ。いや俺が指輪はめたのが悪いんだろうけどあれ以外にご機嫌取りの方法わからないし。それにしてもご機嫌すぎだろ。
この指輪は本当はイリスにあげようと思っていた。しかしイリスはアイテムを拾っただけと言って、自分よりも前衛で死にそうなフラフィーに渡すべきだと訴えた。
それならご機嫌取りに使えるから謝って来いとクロエに言われ持って行った結果がこれである。いやまぁご機嫌取りで結婚指輪送るか普通? って言われたらそれまでなんだけど。
パーティのバランスや必要なアイテムの配置とか考えられて偉いなーと思ったけど俺がバランス考えてなかったわ。
ここまで二人がキレるとは予想外でしたごめんなさい。
「巨乳、その指輪はペットの証。別の指に着けるべき」
「いいえこれはキミヒトさんの愛の証です! 絶対にここです!」
「フラフィー、どうやらもう一度お仕置きが必要なようね?」
「え、ちょ、それはずる……! あーキミヒトさーん!」
フラフィーはロリ二人に連れられて俺の寝室へと消えていった。今日はつくづくあの部屋に行き続けてるな。フラフィーの半裸見たことは黙っておこう。
「さて、もうしばらく来ないだろうしゆっくりしているかな」
というわけでとても静かになったので心の平穏を保つために何か飲もう。ちょうど宿屋併設の食事処が空いてるし突撃だ。
「やぁティティ、元気してる?」
「あ! キミヒトさんじゃないですか!」
俺が声をかけるとティティがこっちに走ってくる。朝を過ぎて昼より少し前なので他の客もだいぶ少ない。なので俺と会話していても特に問題はなさそうだ。
「聞きましたよ! 屑鉄のダンジョン攻略したってすごいじゃないですか! どうやったんですか! 何がいたんですか!?」
「ちょ、落ち着けって」
やたらぐいぐいくる。俺が名前を教えておいたおかげでばっちり覚えてくれていたようだ。そして俺があのあとクリアしたことも誰かから聞いたらしい。良きかな良きかな。
「いやー、クリアするとは思いませんでした。本当に長い間放置されてましたからねー。何階層あったんですか?」
「敵は強かったけど十階層だったよ」
そのあとティティからやたらと質問攻めに合うことになった。強化スケルトンはどうしただのドロップがどうだっただの、ダンジョンボスはどうだっただの。
平穏を保とうとこっちに来たが全く休まる暇がなかった。元気いっぱいなのは嬉しいがあまりにも元気すぎてちょっと困るくらいな感じ。
でも元気な幼女も大好きなのでついつい対応しちゃう。ロリコンの業は深い。
「それで今日はお一人なんですか?」
「うん、ちょっとごたごたしててね」
そう、痴情のもつれってやつで。
「あ、その顔は何かやらかしましたね? ちゃんとしないとみんなに嫌われちゃいますよっ! 今日はお話ありがとうございました。また聞かせてくださいね。それでは仕事に戻ります!」
奥からティティを呼ぶ声が聴こえたのでティティは仕事に戻っていった。嵐のような女の子だなティティは。それが可愛いという声もあるからこの宿屋はにぎわってるんだろうが。
俺も宿屋のおっちゃんとティティが楽しい人物だからこの街にいる間はここでお世話になる予定だ。ダンジョンに潜ることになるからそんなに長い間顔を合わせるわけじゃないだろうけど。
「この街のジュースはおいしいなぁ」
果実ジュースだけでなく健康に気を使った薬草ジュースなんてものもある。青汁みたいなものだが、どことなく抹茶のような味もするため嫌いじゃない。
ずっとここでまったりしてたいけどロリズはどうなったもんか。見に行きたい気もするけど絶対藪蛇するから待つしかないんだよな。
ああそういえばあかねどうしたんだろ。ロンドのメンバーと共に行動したまま完全に忘れてた。いやあいつらなら大丈夫だろうな、同じ趣味だし。
いやそれだと語弊があるな。ロンドの趣味に理解があるから問題は起きないだろうし。これだな。
でもやっぱり気になるから探しに行くか。あいつらの毒牙にかかった青少年がいないことを祈るばかりだ。
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