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マリッジブルーは止まらない!!

AMO.

マリッジブルーが加速する S03-01

彼女のドレス、色ドレスと決まり、次は俺の番。

花嫁の色ドレスに合わせて、
新郎のタキシードを決めるらしい。

当日、俺は仕事を終えた後、
「一人で行くから大丈夫」と言っているのに、
無理矢理来たがる彼女と合流し、※真智子の元へ


クリスマスを控えた街は、ただそれだけで良いのに
むやみに木々に灯りをまぶして、仰々しい景色となる。
仰々しい景色のある通りの隅には必ず
「男前しかできない」と言う意識を無くしたホスト達が
道脇を固め、

クリスマスシーズンとはおおよそ関係も無い
アフターファイブ親父の群れと、
用も無いのにプラプラしてる若者達で道が埋まる。


財布の紐も緩くなる
クリスマスシーズンと忘年会が重なるシーズン

人混みに出るのは大嫌いだ。
彼女もそれを知っている為か聊か急ぎ足で向かう。



事務所を尋ねると、真智子が迎えてくれた。
さっそくタキシードの一覧を見させてもらう。


俺の結婚式の全てのニュアンスに言える事だが
『結婚式は女性の祭りであって、男はオプション』


このニュアンスが全てに物を言う。
全ては彼女のために。

俺:「どんなんしたいん?」
彼女:「えーわからん」
俺:「うん、俺もわからん、どう思います?」
真智子:「わからないですよぉぉ」



全然前進の気配なし。
って言うか真智子、
お前は「わからない」と言うたら駄目だろう


短い時間かもしれないが3人で無言で
カタログのページをめくる、この時間。

ふと気がついたのもあって静寂を切り裂きに
「うわ、こいつ郷ヒロミにメッチャ似てる!」

真智子「じゃぁとりあえずヒロミの線で行きましょうか」

と言葉を残し、真智子は衣装を取りにいく。
…いや、意味わかんないよ、ヒロミの線って。

わかんないけれど、イメージ悪いし、

「今すぐGO!GO!」って事なんだな。
まぁわかんないからあやかる。


用意されたスーツは3着。

色は、白、黒、灰色(銀色?)

全て多少なりともデザインが違うのだが、もとより
社会人になってからスーツを着ることが増えてきた為、
見栄えの変化も必要、出頭に黒は却下を申し立てる。


「じゃぁまず白色から行きましょうか?」
黙って俺は立ち上がり、試着室へ。

この事務所の試着室変わった作りになっていて
横から入り、着替えが終わると、

吉本新喜劇の様に幕が左右に開いて、
待っている人にお披露目が出切る形になっている。

中は意外と薄暗い密室。

真智子に案内されるがままに試着室に入り
真智子の差し出す
タキシードをハンガーから掴んで、壁にかける。

「じゃぁ、まずこのシャツを」
「はぃ」

今着ているスーツのカッターのボタンに手をかけて

ボタンを一つ…二つ…??????

……………………真智子はいつこの部屋を出て行くんだろう?


上半身裸になった俺に、真智子はシャツを差し出す。

首もとのドクロの印が良く似合うとコメントをする真智子。
いや、いつ出て行くんだ?ってば。


シャツを着て、次はズボン……
あぁ、君はきっと出て行かないんだな。


理解してから行動に移すのは早かった。


ズボンを脱ごうと。。。

あー…何故今日に限って、
股間の部分に「TOUCH HERE!!」と書かれ
オシリのところに「PUSH HERE!!」の書かれたトランクス…

真智子を左側に向けて、鏡を正面にズボンを脱ぐ俺。
この絵がかなり情けない…




このズボン少し変わった作りになっていて、
履くのは簡単だが腰で決まらない。

ここから、上着を着るまでは真智子の出番。



ホント至れりつくせりで、幼稚園児にパジャマを着させる
お母さんの様に着させてくれる。
変な気分だ。悪い事したくなる気分でもある。

幕の向こうには彼女。
下手なB級ドラマが始まりそうなシチュエーション。

もちろん何にもしてない、出来ない。

もちろん何かしでかしてたら
明日から「マリッジブルーは終わりを迎える」に変わり、
内容は慰謝料やら、どうやって立ち回ってるかを伝えるだろう


出来上がった俺の新郎姿は正直落ち着かない。
幕が開き、外側の天井に吊るされた証明がコチラを照らす。

俺を見てなぜか彼女爆笑
黙って幕を閉じる。

続く

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