シチ
004 樹海
ガソリンスタンドを出て2時間ぐらいたっただろうか、お昼を過ぎた時間帯なのに山道に入ったため、辺りは薄暗闇となっていた。
なけなしのお金でいれた燃料も底をついたのでここからは車を乗り捨て歩きで移動する事にする。
なるべく大きな木を探しながらうろちょろしてみた。
ここまで深く森に入ったのは初めてかもしれない、幼少期にカブトムシを探して林を駆け回ったのをふと思い出す。
結局、カブトムシを捕まえる事は叶わず見つけたのは小指程度のクワガタだけだった。それでも帰り道は自然と笑顔がこぼれたものだ。
「ここにするか」
それほど大きい木では無かったが岩肌の横から斜めに生えていて、いびつながらも自然の力強さを感じる事が出来た。
ホームセンターで買ったロープを枝にくくりつけていく。思ってたよりうまく結べた。
指先も震える事はなかった。
諸々準備も終わり、一息ついてみる。薄暗いと思ったが所々木漏れ日もあり、ひんやりとした通り風も心地いい。
腰をあげ枝にしがみつきながら立ち上がる。手に持っていたロープを首にかける。
「さて、死にますか。」
なけなしのお金でいれた燃料も底をついたのでここからは車を乗り捨て歩きで移動する事にする。
なるべく大きな木を探しながらうろちょろしてみた。
ここまで深く森に入ったのは初めてかもしれない、幼少期にカブトムシを探して林を駆け回ったのをふと思い出す。
結局、カブトムシを捕まえる事は叶わず見つけたのは小指程度のクワガタだけだった。それでも帰り道は自然と笑顔がこぼれたものだ。
「ここにするか」
それほど大きい木では無かったが岩肌の横から斜めに生えていて、いびつながらも自然の力強さを感じる事が出来た。
ホームセンターで買ったロープを枝にくくりつけていく。思ってたよりうまく結べた。
指先も震える事はなかった。
諸々準備も終わり、一息ついてみる。薄暗いと思ったが所々木漏れ日もあり、ひんやりとした通り風も心地いい。
腰をあげ枝にしがみつきながら立ち上がる。手に持っていたロープを首にかける。
「さて、死にますか。」
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