金髪縦ロール無双~無実の罪で国外追放された元天才参謀、世界唯一の女性Sランク冒険者になった途端戻って来いと言われましたがもう遅い。私の居なくなった国は急激に弱体化したようです~
第40話 新人冒険者研修に向けて
ギルマスから、教官になることを了承し、ギルドを後にした。
「さて、教官になるとは言ったけど、何を教えましょうかね」
そんなことを考えながら、アリーセは、屋敷に戻る。
何しろ、アリーセの戦闘技術は冒険者として身に付けたものは少ない。
ほとんどが軍の戦闘技術である。
今は、その知識も技術も役に立っているが、万人に受け入れられるかといったら、そうでもないことは確かである。
「戻りましたわ」
アリーセ屋敷に戻ると、ロジェルが出迎えてくれる。
「おかえりなさいませ。また、変なのが絡んできたとか」
「ああ、大丈夫ですわ。返り討ちにしておきましたから」
「流石でございます。念のため、屋敷の警備は強化させて頂きました」
そういえば、屋敷に入る時に衛兵が回りを巡回していた。
これも、ロジェルが手配してくれたのだろう。
にしても、国の1機関を動かすとは、この執事は何者なのだろうか。
「感謝しますわ。それと、私、これに教官として参加することになりました」
アリーセは懐から、ギルマスからもらった資料を取り出すと、ロジェルに渡した。
「ほう、新人冒険者研修ですか。懐かしいですね」
ロジェルは目を細めて、過去のことに思いを馳せるような表情をした。
「ロジェルも受けたことがあるんですの?」
「いえ、私はお嬢様と同じく、教官側で参加したんですよ。これでも、若い頃はバリバリやってましたから」
そう、この執事も元冒険者なのである。
侯爵がアリーセと相性がいいようにと、戦闘技術に秀でたものを使用人として送り込んできたのである。
「そうなのですね。ロジェルは、もう、教官はやりませんの?」
「今年も、依頼が来ておりましたが、お断りをさせて頂こうかと。この屋敷を開ける訳にも参りませんので」
「でしたら、この屋敷の主として言います。ロジェルも一緒に教官として新人冒険者研修に出席すること」
正直、この執事の実力がいかほどのものかと興味がそそられていた。
「お嬢様にそう言われましたら仕方ありませんな。すぐに、お返事の手紙を書いて参ります」
「お願いしますわ」
ロジェルは一筆書くために、奥の部屋へと入っていった。
「さて、これで少しは安心ですかね」
初めての場所に行くのに知り合いがいるというのは、心強いものである。
特に、アリーセは、この国に来てから日が浅い。
頼れる人物は限られていた。
しかも、金髪縦ロールで戦うなんて、前代未聞のことをやっているのだ。
真っ当な戦い方の指導をしなければならない。
その辺は、一通り群で学んできたので問題はないと思うが、不安は残るのであった。
「あと3日。ちょっと鍛えましょうかね」
そう言って、アリーセは、中庭へと向かった。
「さて、教官になるとは言ったけど、何を教えましょうかね」
そんなことを考えながら、アリーセは、屋敷に戻る。
何しろ、アリーセの戦闘技術は冒険者として身に付けたものは少ない。
ほとんどが軍の戦闘技術である。
今は、その知識も技術も役に立っているが、万人に受け入れられるかといったら、そうでもないことは確かである。
「戻りましたわ」
アリーセ屋敷に戻ると、ロジェルが出迎えてくれる。
「おかえりなさいませ。また、変なのが絡んできたとか」
「ああ、大丈夫ですわ。返り討ちにしておきましたから」
「流石でございます。念のため、屋敷の警備は強化させて頂きました」
そういえば、屋敷に入る時に衛兵が回りを巡回していた。
これも、ロジェルが手配してくれたのだろう。
にしても、国の1機関を動かすとは、この執事は何者なのだろうか。
「感謝しますわ。それと、私、これに教官として参加することになりました」
アリーセは懐から、ギルマスからもらった資料を取り出すと、ロジェルに渡した。
「ほう、新人冒険者研修ですか。懐かしいですね」
ロジェルは目を細めて、過去のことに思いを馳せるような表情をした。
「ロジェルも受けたことがあるんですの?」
「いえ、私はお嬢様と同じく、教官側で参加したんですよ。これでも、若い頃はバリバリやってましたから」
そう、この執事も元冒険者なのである。
侯爵がアリーセと相性がいいようにと、戦闘技術に秀でたものを使用人として送り込んできたのである。
「そうなのですね。ロジェルは、もう、教官はやりませんの?」
「今年も、依頼が来ておりましたが、お断りをさせて頂こうかと。この屋敷を開ける訳にも参りませんので」
「でしたら、この屋敷の主として言います。ロジェルも一緒に教官として新人冒険者研修に出席すること」
正直、この執事の実力がいかほどのものかと興味がそそられていた。
「お嬢様にそう言われましたら仕方ありませんな。すぐに、お返事の手紙を書いて参ります」
「お願いしますわ」
ロジェルは一筆書くために、奥の部屋へと入っていった。
「さて、これで少しは安心ですかね」
初めての場所に行くのに知り合いがいるというのは、心強いものである。
特に、アリーセは、この国に来てから日が浅い。
頼れる人物は限られていた。
しかも、金髪縦ロールで戦うなんて、前代未聞のことをやっているのだ。
真っ当な戦い方の指導をしなければならない。
その辺は、一通り群で学んできたので問題はないと思うが、不安は残るのであった。
「あと3日。ちょっと鍛えましょうかね」
そう言って、アリーセは、中庭へと向かった。
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