金髪縦ロール無双~無実の罪で国外追放された元天才参謀、世界唯一の女性Sランク冒険者になった途端戻って来いと言われましたがもう遅い。私の居なくなった国は急激に弱体化したようです~
第28話 Sランク認定
ギルマスがSランクの申請を出してくれて、1週間が経過しようとした時、ギルマスから呼び出しを受けた。
「いやぁ、わざわざ来てもらってすまんね」
「いえ、構いませんわ。ちょうど暇をしていましたので」
アリーセは1週間、適当な依頼をこなして、そこそこ稼いでいた。
「そうかそうか。早速、本題に入らせてもらうが、アリーセさんのSランクへの昇格が決まったよ」
「本当ですの?」
「ああ、急何だが、明日、Sランク認定式を執り行うことになった。大丈夫か?」
「はい、明日なら大丈夫です」
Sランクに認定される冒険者は数が少ない為、認定される際には、国王陛下から直々に認定の命を受けると決まっているのだ。
「それなら良かった。明日の午前中にはギルドに来てくれるか? 一緒に王宮へと出向こう」
「承知しましたわ。それでは、よろしくお願いしますわ」
「おう、これからも期待しているぞ」
ギルマスは、そこまで言うと笑顔を浮かべた。
「はい、お任せください。それでは、私はこの辺で失礼致しますわ」
「ああ、また明日よろしくな」
ギルマスと軽く話しをすると、アリーセはギルドを後にした。
***
翌日、アリーセは朝食を済ませると、すぐにギルドへと向かった。
「おはようございますわ」
「おお、待っていたぞ。よし、早速行こうか」
ギルマスは、普段の冒険者スタイルから、少し畏まった、フォーマルな服装をしていた。
「はい、参りましょう」
ギルマスと共に、ギルドを出る。
途中、やけにアリーセに視線が集まってきているのを感じた。
「何か、見られてます?」
「ああ、アリーセさんがSランク認定式を受けることが発表されたからな。何せ、この国に2人しかいないからな」
確かに、アリーセより先にSランク認定を受けたものは居るが、二人とも男性で歳もそれなりに行っていた。
若い女性が、ギルドランクの最高ランクの認定を受ける、というだけで、珍しいことなのだ。
「本当に、Sランクになってしまったんですわね……」
「ギルドとして、有望な人材をみすみす逃す訳にはいかないからな。ミューレンには感謝さえしているよ。こんなに高い戦闘スキルと頭脳を持った人間を追放してくれたんだがな」
そう言って、ギルマスは笑った。
「最初は、どうなることかと思いましたが、何とかやっていけそうですわ」
「アリーセさんほどの実力者を敵に回すとは、バカなやつらだ」
今日のギルマスはやけに、上機嫌だった。
「さて、着いたぞ。ここが王宮だ」
「おぉ」
目の前には、西洋風の城がそびえたっていた。
正直な所を言うと、ミューレンの王宮より、広い気がした。
「さて、入ろうかね」
ギルマスが、諸々の手続きをしてくれ、ギルマスとアリーセは王宮に足を踏み入れるのであった。
「いやぁ、わざわざ来てもらってすまんね」
「いえ、構いませんわ。ちょうど暇をしていましたので」
アリーセは1週間、適当な依頼をこなして、そこそこ稼いでいた。
「そうかそうか。早速、本題に入らせてもらうが、アリーセさんのSランクへの昇格が決まったよ」
「本当ですの?」
「ああ、急何だが、明日、Sランク認定式を執り行うことになった。大丈夫か?」
「はい、明日なら大丈夫です」
Sランクに認定される冒険者は数が少ない為、認定される際には、国王陛下から直々に認定の命を受けると決まっているのだ。
「それなら良かった。明日の午前中にはギルドに来てくれるか? 一緒に王宮へと出向こう」
「承知しましたわ。それでは、よろしくお願いしますわ」
「おう、これからも期待しているぞ」
ギルマスは、そこまで言うと笑顔を浮かべた。
「はい、お任せください。それでは、私はこの辺で失礼致しますわ」
「ああ、また明日よろしくな」
ギルマスと軽く話しをすると、アリーセはギルドを後にした。
***
翌日、アリーセは朝食を済ませると、すぐにギルドへと向かった。
「おはようございますわ」
「おお、待っていたぞ。よし、早速行こうか」
ギルマスは、普段の冒険者スタイルから、少し畏まった、フォーマルな服装をしていた。
「はい、参りましょう」
ギルマスと共に、ギルドを出る。
途中、やけにアリーセに視線が集まってきているのを感じた。
「何か、見られてます?」
「ああ、アリーセさんがSランク認定式を受けることが発表されたからな。何せ、この国に2人しかいないからな」
確かに、アリーセより先にSランク認定を受けたものは居るが、二人とも男性で歳もそれなりに行っていた。
若い女性が、ギルドランクの最高ランクの認定を受ける、というだけで、珍しいことなのだ。
「本当に、Sランクになってしまったんですわね……」
「ギルドとして、有望な人材をみすみす逃す訳にはいかないからな。ミューレンには感謝さえしているよ。こんなに高い戦闘スキルと頭脳を持った人間を追放してくれたんだがな」
そう言って、ギルマスは笑った。
「最初は、どうなることかと思いましたが、何とかやっていけそうですわ」
「アリーセさんほどの実力者を敵に回すとは、バカなやつらだ」
今日のギルマスはやけに、上機嫌だった。
「さて、着いたぞ。ここが王宮だ」
「おぉ」
目の前には、西洋風の城がそびえたっていた。
正直な所を言うと、ミューレンの王宮より、広い気がした。
「さて、入ろうかね」
ギルマスが、諸々の手続きをしてくれ、ギルマスとアリーセは王宮に足を踏み入れるのであった。
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