悪役令嬢をすくい散らかす、日本の高校生に転生した最強神!
63話 『銀のカギ』のリミット。
63話 『銀のカギ』のリミット。
――それからというもの、
センは、学園中をかけまわって、
『銀のカギ』を探しまくった。
丸一日以上かけて探し回った結果、
「――あ、反応あり」
「マジでかぁぁああっっ?!」
自分の教室を散策中に、
図虚空センサーが反応。
床の下にあることが判明し、
センは、図虚空で、サクっと削っていく。
すると、
「っしゃっ……ようやく、見つけたぜ……っ」
『自分の席』の真下に、
『2本』ほど埋められていた。
「……『灯台下暗し』っつーか……こうなってくると、ただのいやがらせだな……」
つぶやきつつも、
「まあ、ともかく、手に入れた……それも、2本……これで、次のループで失敗しても、まだチャンスはある……」
などと口にしながら、
なんとなく『銀のカギ』をジックリと観察していると、
そこで、気付く。
「……これ、なんか……前に見た時よりも、魔力量が弱くなっているような……」
そうつぶやくと、
図虚空が、
「魔力量というよりは、『存在感』が薄くなっているんだ。『銀のカギ』には時間的なリミットが設定されている」
「なんで、そんなことがわかる?」
「アップグレードしたから」
「ふぅん……ちなみに、銀のカギに関すること以外で、アップグレードにより追加された要素とかあるか?」
「特にない」
「了解……」
そうつぶやいてから、センは、
「時間的リミットねぇ……ちなみに、その辺の詳細は分かるか?」
「今夜0時。それを過ぎると、消えてしまう」
「ガラスのクツかよ……」
「ちなみに、現状、俺にわかるのはここまで。それ以外を問われても何もわからない」
「ようやくまともなSiriになったかと思ったら、まだポンコツのままか……もう少し、大胆に進化してくれると助かるんだが……」
と、つぶやきつつ、
センは、銀のカギを睨みつけ、
「……すべての『銀のカギ』に、この時間的リミットが制限されている……と考えた方がいいかもな……」
『22日の23:59』がリミットで、
使用した場合、
『17日の朝』に飛ぶ。
「試行回数が少なすぎて、まだ、何も確定はできねぇ。もしかしたら、これを使った時は、17日以外の日に飛ぶかもしれねぇし、次回飛ぶ時はリミットがもっと短くなっているかもしれないし……もっといえば、『銀のカギ』は、全体で一つという考え方であり、使えるリミットは、全部あわせて『今日の0時』という可能性もなくはない」
様々な可能性を考えつつ、
「……まあ、いい。やってみればわかること。0時までは、残り9時間。まだ探せる。……時間いっぱい『銀のカギ』を探してから、過去に飛ぶ」
決断すると、
センは、また学校中を駆け回る。
★
――17日の朝、
「……夢じゃねぇんだろ? 知ってるよ」
そうつぶやきながら、
センは、ベッドから起き上がる。
まずは、時間をチェックしてから、窓の外をチェック。
現在は、5月17日の朝であり、
窓の外の通りでは、普通に、人々がいきかっている。
「……図虚空、こい」
呼び出すと、図虚空は、普通に召喚できた。
「これはOK……あとは……」
そこで、センは、机の上に置いてある袋を手に取って、
中を確認してみた。
「……よし、『銀のカギ』も持ちこせる……」
もう一本の銀のカギを手に取り、
じっくりと観察すると、
「……存在感が増している……リミットゲージが回復した……とみて、間違いないかな?」
――それからというもの、
センは、学園中をかけまわって、
『銀のカギ』を探しまくった。
丸一日以上かけて探し回った結果、
「――あ、反応あり」
「マジでかぁぁああっっ?!」
自分の教室を散策中に、
図虚空センサーが反応。
床の下にあることが判明し、
センは、図虚空で、サクっと削っていく。
すると、
「っしゃっ……ようやく、見つけたぜ……っ」
『自分の席』の真下に、
『2本』ほど埋められていた。
「……『灯台下暗し』っつーか……こうなってくると、ただのいやがらせだな……」
つぶやきつつも、
「まあ、ともかく、手に入れた……それも、2本……これで、次のループで失敗しても、まだチャンスはある……」
などと口にしながら、
なんとなく『銀のカギ』をジックリと観察していると、
そこで、気付く。
「……これ、なんか……前に見た時よりも、魔力量が弱くなっているような……」
そうつぶやくと、
図虚空が、
「魔力量というよりは、『存在感』が薄くなっているんだ。『銀のカギ』には時間的なリミットが設定されている」
「なんで、そんなことがわかる?」
「アップグレードしたから」
「ふぅん……ちなみに、銀のカギに関すること以外で、アップグレードにより追加された要素とかあるか?」
「特にない」
「了解……」
そうつぶやいてから、センは、
「時間的リミットねぇ……ちなみに、その辺の詳細は分かるか?」
「今夜0時。それを過ぎると、消えてしまう」
「ガラスのクツかよ……」
「ちなみに、現状、俺にわかるのはここまで。それ以外を問われても何もわからない」
「ようやくまともなSiriになったかと思ったら、まだポンコツのままか……もう少し、大胆に進化してくれると助かるんだが……」
と、つぶやきつつ、
センは、銀のカギを睨みつけ、
「……すべての『銀のカギ』に、この時間的リミットが制限されている……と考えた方がいいかもな……」
『22日の23:59』がリミットで、
使用した場合、
『17日の朝』に飛ぶ。
「試行回数が少なすぎて、まだ、何も確定はできねぇ。もしかしたら、これを使った時は、17日以外の日に飛ぶかもしれねぇし、次回飛ぶ時はリミットがもっと短くなっているかもしれないし……もっといえば、『銀のカギ』は、全体で一つという考え方であり、使えるリミットは、全部あわせて『今日の0時』という可能性もなくはない」
様々な可能性を考えつつ、
「……まあ、いい。やってみればわかること。0時までは、残り9時間。まだ探せる。……時間いっぱい『銀のカギ』を探してから、過去に飛ぶ」
決断すると、
センは、また学校中を駆け回る。
★
――17日の朝、
「……夢じゃねぇんだろ? 知ってるよ」
そうつぶやきながら、
センは、ベッドから起き上がる。
まずは、時間をチェックしてから、窓の外をチェック。
現在は、5月17日の朝であり、
窓の外の通りでは、普通に、人々がいきかっている。
「……図虚空、こい」
呼び出すと、図虚空は、普通に召喚できた。
「これはOK……あとは……」
そこで、センは、机の上に置いてある袋を手に取って、
中を確認してみた。
「……よし、『銀のカギ』も持ちこせる……」
もう一本の銀のカギを手に取り、
じっくりと観察すると、
「……存在感が増している……リミットゲージが回復した……とみて、間違いないかな?」
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