悪役令嬢をすくい散らかす、日本の高校生に転生した最強神!
57話 畳みかけていく!
57話 畳みかけていく!
「――我が身を守れ、ドリームオーラ!!」
「障壁は、使わないんじゃなかったのかしら?!」
「サービスタイムは終わったのさ」
「いくらなんでも、短すぎない?! まあ! 別にいいけどぉ!!!」
叫びながら、右手に接続されている『燃え盛る剣』を全力で振り下ろす。
全てのバーニアが火を吹いて、斬撃速度が爆発的に上昇する。
ロイガーは魔力を増幅させた右腕で、紅院の一撃を防ごうとする――が、
「いぃ?! なんだとっ!」
豪速で駆動している無数の刃が、ギギギギィっと殺意の咆哮をあげる。
「ぐぬぅ……ちぃ!」
耐えきれなかったロイガーの体は、
ズザザザザァァァッ!!
と荒々しく切断された。
切断部分がグチャグチャになっている『腹部から下』が力なく地面へと落ちる。
ドチャっと生々しい音がした。
「――ちぃっ………………はっ、ははっ……はははっ……や、やるじゃないか。褒めてやる。なかなかの『アリア・ギアス』と言えなくもなかった。まあ、だが、しかし、私の生命力を削りきれるほどでは――」
「ミレーだけやったらなぁ!」
ひそかに回りこんでいたトコが、
右手に召喚させている毒々しい形状のナイフを、
ロイガーに向けて全力投擲する。
ロイガーの額にグサっと刺さる猛毒のナイフ。
その直後、ゾワゾワっと這いまわるように、
ロイガーの全身に毒がまわっていく。
「っ……麻痺毒か! はっ、このぐらい余裕で抵抗……抵抗……あ? な、なぜ……」
「ただの毒とちゃうで。[サマエルピス・ハックギアシステム]を発動させた抵抗貫通特化の神聖猛毒や。あたしが使える最強の切り札。トランスフォームできんからぁ言うて、ナメたらアカンってこっちゃ」
「まさか『上位魂魄処理機構(システム)』まで使えるとは……って、ぃ、いかん……本当に動かないじゃないか、ちっ。だが、所詮は数秒の麻痺……すぐに解毒――」
「いまや、ツミカぁ! フルゼタを、ぶっぱなしたれ!」
ロイガーは、眼球だけを動かして、トコの視線の先にいる女を見る。
己に対し、全長三メートルを超える巨大なキャノン砲の銃口を向けて、複数の魔法導火線とも言うべきジオメトリを同時展開させている罪華。
「うにゃぁ……このフルパレードゼタキャノンって、火力は高いけど、発射までに時間がかかりすぎるのがネックなのにゃぁ……あと、FCSが使えなくてマニュアル射撃しかできないから、動いている相手には、ほぼ当たらないんだにゃぁ。こんな、クソ武器が切り札の罪華さんって、もしかしてザコなのかにゃぁ? だとすると悲しいにゃぁ」
「ぶつくさ言うとらんと、はよ撃たんかい!!」
「まだ撃てないにゃぁ。これ、エネルギーの装填に凄く時間が……あ、撃てるようになったにゃぁ。トコてぃん、ここまで一生懸命頑張った罪華さんを褒め称えてもよろしくってよ」
「はよ撃てぇえええええ!!」
「ブラストオフだにゃぁ」
          
「――我が身を守れ、ドリームオーラ!!」
「障壁は、使わないんじゃなかったのかしら?!」
「サービスタイムは終わったのさ」
「いくらなんでも、短すぎない?! まあ! 別にいいけどぉ!!!」
叫びながら、右手に接続されている『燃え盛る剣』を全力で振り下ろす。
全てのバーニアが火を吹いて、斬撃速度が爆発的に上昇する。
ロイガーは魔力を増幅させた右腕で、紅院の一撃を防ごうとする――が、
「いぃ?! なんだとっ!」
豪速で駆動している無数の刃が、ギギギギィっと殺意の咆哮をあげる。
「ぐぬぅ……ちぃ!」
耐えきれなかったロイガーの体は、
ズザザザザァァァッ!!
と荒々しく切断された。
切断部分がグチャグチャになっている『腹部から下』が力なく地面へと落ちる。
ドチャっと生々しい音がした。
「――ちぃっ………………はっ、ははっ……はははっ……や、やるじゃないか。褒めてやる。なかなかの『アリア・ギアス』と言えなくもなかった。まあ、だが、しかし、私の生命力を削りきれるほどでは――」
「ミレーだけやったらなぁ!」
ひそかに回りこんでいたトコが、
右手に召喚させている毒々しい形状のナイフを、
ロイガーに向けて全力投擲する。
ロイガーの額にグサっと刺さる猛毒のナイフ。
その直後、ゾワゾワっと這いまわるように、
ロイガーの全身に毒がまわっていく。
「っ……麻痺毒か! はっ、このぐらい余裕で抵抗……抵抗……あ? な、なぜ……」
「ただの毒とちゃうで。[サマエルピス・ハックギアシステム]を発動させた抵抗貫通特化の神聖猛毒や。あたしが使える最強の切り札。トランスフォームできんからぁ言うて、ナメたらアカンってこっちゃ」
「まさか『上位魂魄処理機構(システム)』まで使えるとは……って、ぃ、いかん……本当に動かないじゃないか、ちっ。だが、所詮は数秒の麻痺……すぐに解毒――」
「いまや、ツミカぁ! フルゼタを、ぶっぱなしたれ!」
ロイガーは、眼球だけを動かして、トコの視線の先にいる女を見る。
己に対し、全長三メートルを超える巨大なキャノン砲の銃口を向けて、複数の魔法導火線とも言うべきジオメトリを同時展開させている罪華。
「うにゃぁ……このフルパレードゼタキャノンって、火力は高いけど、発射までに時間がかかりすぎるのがネックなのにゃぁ……あと、FCSが使えなくてマニュアル射撃しかできないから、動いている相手には、ほぼ当たらないんだにゃぁ。こんな、クソ武器が切り札の罪華さんって、もしかしてザコなのかにゃぁ? だとすると悲しいにゃぁ」
「ぶつくさ言うとらんと、はよ撃たんかい!!」
「まだ撃てないにゃぁ。これ、エネルギーの装填に凄く時間が……あ、撃てるようになったにゃぁ。トコてぃん、ここまで一生懸命頑張った罪華さんを褒め称えてもよろしくってよ」
「はよ撃てぇえええええ!!」
「ブラストオフだにゃぁ」
          
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