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静かなBGMが流れる中、他者8人のチャットに注視する。目まぐるしくチャットが展開され、見る人にとってはついていけない人も、いや慣れていない人の大多数はついていけないだろう。そんな情報交換の場で話し合われているのは【人狼ゲーム】だ。

人狼ゲームでは倫理的な話し方を求められる事が非常に多い。なぜなら、他者を説得しなければ、自分の主張が通らないからだ。

僕はこの試合でこんな論理構成で説得を得られた。
だいぶ詰めは甘いが理解はされる。

君は占い師だ。
そして、彼女をまだ占っていない。
つまり、彼女が人狼の可能性は大いにある。
しかし、君は彼女を白だと言う。
なぜなら、彼女が人狼なら自分を噛むはずだから。
ところで、彼女は対抗する占い師の白である。
さて、君は本当に占い師か?
もし、君が占い師なら彼女を疑うべきだろう。
なぜなら、自分を噛まないだけで白なはずがないからだ。
君は占い師ではない。
君は彼女が黒だとは一ミリも疑っていない。
君には先入観がある。
それは真占い師の白は黒であるはずがないという事実。
君はそれを知っている。
だから、その先入観で君は彼女が黒だと疑えない。
ここで黒だと疑う不利をしても無駄だと君は知っている。
だから、君は黙っている。
反論があるなら堂々と言えばいい。
それがない事が君の偽である証明だ。




村人陣営勝利!You win!


「あー、疲れた」

人狼ゲームは僕の日課だ。人狼ゲームには【考察】が不可欠であり、ゲームに勝とうという感情が発言に入り混じり、勝敗を歪める。


勝ったら嬉しいけど、何故勝てたのかを分析し次にも役立てる。
負けたら残念だけど、何故負けたのかを分析し次に同じ失敗をしないように役立てる。


この日々重なる更新アップデートは自分を強くするという信念は大事にしている。


そいいう意味では【コイツ】は面白い。
一つを学び、学習して、成長する。

【コイツ】についてはまた紹介しよう。
さて、そろそろ学校につく頃だ。軽い揺れが穏やかに無くなり、最寄り駅で停車した。





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