ここって天国?いいえBLの世界に転生しました。
第2話ここって天国?
ここって天国?
気がつくと麻衣子は真っ白な空間に一人佇んでいた…
上も下も右も左も真っ白な寂しい世界。
なんてつまらないところなんだ…キョロキョロと何か無いものかと見ていると
「如月 麻衣子さん…」
突然名前を呼ばれてハッと振り返るが誰もいない…
「空耳…?」
眉をひそめていると
「すみません…下です」
すぐ下から声が!足元を見ると先程助けた綺麗な白い猫が申し訳なさそうにちょこんと座っていた。
「あっあの時の…お前もここに来たって事は、私助けてあげられなかったんだ…ごめんね。死に損だったね」
よしよしと喉元を撫でると、ゴロゴロと喉を鳴らして手を擦り寄せる。
可愛いなと癒されていると猫はペロッと手を舐めて喋りだした。
「いえ、あなたのおかげで私は助かりました。本当にありがとう、でもそのせいであなたを死なせてしまいました」
麻衣子はピシッと固まって猫を見つめる。
「麻衣子さん?」
猫は可愛らしく首を傾げる。
「しゃ、喋った!あっ死後の世界だから動物も喋るのか!」
妙に納得すると
「いえ、だから私は死んでませんよ。亡くなったのは麻衣子さんだけです」
「あっ…そう言ってたね。ごめんねちょっとパニックで…まぁ君が助かったんならよかった」
ニコッと笑うと
「それで…ここは天国?にしては寂しいところだね」
「ここは…私の仕事場…とでも言っときましょうか」
「仕事場!こんなところで仕事してるの?ブラックなんじゃ…」
可哀想な子を見つめるように猫を見ると
「そうなんですよ…あんまりにも酷いからつい遊びに行きたくなって、浮かれて歩いてたら車に引かれそうに…そこを助けていただきました」
「そっか、次は気をつけてね。それで…私はどうすればいいのかな?もしかして…君は神様…とかって言わないよね?」
「あっ話が早くて助かります!そうなんですよ私神様で…」
「まじ?」
「まじ」
猫が頷く。
「ま、まさか!地獄に行けとか!?確かに毎日遅刻ばっかりで勉強も疎かで先生に怒られてばっかりだけどそんなに人に迷惑は…あんまりかけてないと思うんだけど…」
自信なさげに答えると
「いえ!麻衣子さんは命の恩人です!しかも私がいなければ死ぬ事もなかったのです…」
しゅんとする姿が可哀想になる。
「まぁいいよ、いつか死ぬだろうし。天国に行けるんでしょ?」
「そ、それが…」
猫神様は言いにくそうに上目遣いで麻衣子を見つめる。
「えっ…何?私天国も無理なの?」
「ち、違います!ただ麻衣子さん死ぬ予定じゃなかったので空きがなくて…」
「空き…」
「ですので良かったら今流行りの転生とかしてみませんか?」
猫神様はコテンと首を傾げた。
気がつくと麻衣子は真っ白な空間に一人佇んでいた…
上も下も右も左も真っ白な寂しい世界。
なんてつまらないところなんだ…キョロキョロと何か無いものかと見ていると
「如月 麻衣子さん…」
突然名前を呼ばれてハッと振り返るが誰もいない…
「空耳…?」
眉をひそめていると
「すみません…下です」
すぐ下から声が!足元を見ると先程助けた綺麗な白い猫が申し訳なさそうにちょこんと座っていた。
「あっあの時の…お前もここに来たって事は、私助けてあげられなかったんだ…ごめんね。死に損だったね」
よしよしと喉元を撫でると、ゴロゴロと喉を鳴らして手を擦り寄せる。
可愛いなと癒されていると猫はペロッと手を舐めて喋りだした。
「いえ、あなたのおかげで私は助かりました。本当にありがとう、でもそのせいであなたを死なせてしまいました」
麻衣子はピシッと固まって猫を見つめる。
「麻衣子さん?」
猫は可愛らしく首を傾げる。
「しゃ、喋った!あっ死後の世界だから動物も喋るのか!」
妙に納得すると
「いえ、だから私は死んでませんよ。亡くなったのは麻衣子さんだけです」
「あっ…そう言ってたね。ごめんねちょっとパニックで…まぁ君が助かったんならよかった」
ニコッと笑うと
「それで…ここは天国?にしては寂しいところだね」
「ここは…私の仕事場…とでも言っときましょうか」
「仕事場!こんなところで仕事してるの?ブラックなんじゃ…」
可哀想な子を見つめるように猫を見ると
「そうなんですよ…あんまりにも酷いからつい遊びに行きたくなって、浮かれて歩いてたら車に引かれそうに…そこを助けていただきました」
「そっか、次は気をつけてね。それで…私はどうすればいいのかな?もしかして…君は神様…とかって言わないよね?」
「あっ話が早くて助かります!そうなんですよ私神様で…」
「まじ?」
「まじ」
猫が頷く。
「ま、まさか!地獄に行けとか!?確かに毎日遅刻ばっかりで勉強も疎かで先生に怒られてばっかりだけどそんなに人に迷惑は…あんまりかけてないと思うんだけど…」
自信なさげに答えると
「いえ!麻衣子さんは命の恩人です!しかも私がいなければ死ぬ事もなかったのです…」
しゅんとする姿が可哀想になる。
「まぁいいよ、いつか死ぬだろうし。天国に行けるんでしょ?」
「そ、それが…」
猫神様は言いにくそうに上目遣いで麻衣子を見つめる。
「えっ…何?私天国も無理なの?」
「ち、違います!ただ麻衣子さん死ぬ予定じゃなかったので空きがなくて…」
「空き…」
「ですので良かったら今流行りの転生とかしてみませんか?」
猫神様はコテンと首を傾げた。
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