貧乏領主の娘は王都でみんなを幸せにします
第54話回収
(今はそれでもいい…)
カイルは一人で納得すると
「心配かけてすまなかった…もう大丈夫だ。行こう」
ローズに笑いかける。
「本当に大丈夫ですか?」
ローズが怪しんでいると…
「先程は心配な事があって悩んでたんだ…でもローズの言葉で何だか吹っ切れた。だからもう大丈夫。それよりも急がないと日か暮れてしまうぞ?」
「あっ!そうですね…でも少しでも体調悪くなったらおっしゃって下さいね」
「ああ、ありがとう」
カイルは頷くとローズを先導して門へと向かった。
「あっローズさんお久しぶりですね」
門番のカールは久しぶりに会うことが出来たローズに声をかけると…カイルがローズを隠すように前に立つ。
「カイル様、カールさんは知り合いの方ですから大丈夫ですよ」
ローズが笑顔でカールに近づいて話しているとカールの顔色が悪くなる…
後ろではカイルが不機嫌そうにカールを睨みつけていた…
「ロ、ローズさん…どこか行く予定ですよね…引き止めてしまってすみませんでした…」
カールが恐る恐るカイルを見ると
「カイル様もすみません…」
「大丈夫だ、ゆっくり話せばいい…」
「ほら、カイル様もあー言ってるし大丈夫ですよぉ」
ローズが笑顔で答えるが、カールはカイル様の目が笑っていない事に気がついていた…。
よそよそしいカールに挨拶をしてローズは白馬亭へと向かった。
「ここは?」
カイルが白馬亭の前で怪訝な顔をしていると
「王都にきて泊まった宿です!ここが一番安くてお得だったんですけど…泊まってみたらシェフのおじさんも受付けのお姉さんもとってもいい人で…」
ローズが店の前でカイルに説明していると…ジェシカが店の前に出てきてローズを見つけて駆け寄って来た!
「あっ!あなた大丈夫だったの!?なんか追いかけられて行方不明になったって聞いて心配してたのよ…」
お姉さんが心配そうにローズを見ると
「えっ?なんで追いかけられてたの知ってるんですか?」
ローズが不思議そうに聞く。
「あなたロドムのお店でお土産買ったでしょ?」
「あっ!」
ローズは父と弟のお土産を買った事を思い出した!
「そうでした!色々とありすぎてすっかり忘れてました…どうしよう…」
ローズがため息をつくと…
「ちょっとまってて!」
ジェシカが急いでお店に戻ると紙袋を持って戻ってきた!
「はい、これ。ロドムから預かってたの、あの後買ったものをそのままに誰かに追いかけられてあなたがいなくなってしまったってロドムも心配していたのよ」
「すみません、ありがとうございます!」
ローズは父達のお土産を受け取ると
「後でロドムさんのお店にも顔を出して来ます!」
「そうしてあげて」
ジェシカが笑って頷いた。
「おい!あの子が戻って来たってのは本当か!」
ジェシカさんと話していると店から前掛けを付けたままのシェフのおじさんが包丁片手に飛び出して来た。
「あっ!おじさんその節はお世話になりました!」
ローズがおじさんに笑いかけると
「どこいってたんだ!心配したぞ!」
包丁を持ちながらローズに駆け寄って来た!
するとカイルがローズを後ろに引き寄せおじさんの手を掴むとグルンと投げて地面に叩きつけた!
カイルは一人で納得すると
「心配かけてすまなかった…もう大丈夫だ。行こう」
ローズに笑いかける。
「本当に大丈夫ですか?」
ローズが怪しんでいると…
「先程は心配な事があって悩んでたんだ…でもローズの言葉で何だか吹っ切れた。だからもう大丈夫。それよりも急がないと日か暮れてしまうぞ?」
「あっ!そうですね…でも少しでも体調悪くなったらおっしゃって下さいね」
「ああ、ありがとう」
カイルは頷くとローズを先導して門へと向かった。
「あっローズさんお久しぶりですね」
門番のカールは久しぶりに会うことが出来たローズに声をかけると…カイルがローズを隠すように前に立つ。
「カイル様、カールさんは知り合いの方ですから大丈夫ですよ」
ローズが笑顔でカールに近づいて話しているとカールの顔色が悪くなる…
後ろではカイルが不機嫌そうにカールを睨みつけていた…
「ロ、ローズさん…どこか行く予定ですよね…引き止めてしまってすみませんでした…」
カールが恐る恐るカイルを見ると
「カイル様もすみません…」
「大丈夫だ、ゆっくり話せばいい…」
「ほら、カイル様もあー言ってるし大丈夫ですよぉ」
ローズが笑顔で答えるが、カールはカイル様の目が笑っていない事に気がついていた…。
よそよそしいカールに挨拶をしてローズは白馬亭へと向かった。
「ここは?」
カイルが白馬亭の前で怪訝な顔をしていると
「王都にきて泊まった宿です!ここが一番安くてお得だったんですけど…泊まってみたらシェフのおじさんも受付けのお姉さんもとってもいい人で…」
ローズが店の前でカイルに説明していると…ジェシカが店の前に出てきてローズを見つけて駆け寄って来た!
「あっ!あなた大丈夫だったの!?なんか追いかけられて行方不明になったって聞いて心配してたのよ…」
お姉さんが心配そうにローズを見ると
「えっ?なんで追いかけられてたの知ってるんですか?」
ローズが不思議そうに聞く。
「あなたロドムのお店でお土産買ったでしょ?」
「あっ!」
ローズは父と弟のお土産を買った事を思い出した!
「そうでした!色々とありすぎてすっかり忘れてました…どうしよう…」
ローズがため息をつくと…
「ちょっとまってて!」
ジェシカが急いでお店に戻ると紙袋を持って戻ってきた!
「はい、これ。ロドムから預かってたの、あの後買ったものをそのままに誰かに追いかけられてあなたがいなくなってしまったってロドムも心配していたのよ」
「すみません、ありがとうございます!」
ローズは父達のお土産を受け取ると
「後でロドムさんのお店にも顔を出して来ます!」
「そうしてあげて」
ジェシカが笑って頷いた。
「おい!あの子が戻って来たってのは本当か!」
ジェシカさんと話していると店から前掛けを付けたままのシェフのおじさんが包丁片手に飛び出して来た。
「あっ!おじさんその節はお世話になりました!」
ローズがおじさんに笑いかけると
「どこいってたんだ!心配したぞ!」
包丁を持ちながらローズに駆け寄って来た!
するとカイルがローズを後ろに引き寄せおじさんの手を掴むとグルンと投げて地面に叩きつけた!
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