貧乏領主の娘は王都でみんなを幸せにします
第43話宰相
「ごきげんよう、キャシー様」
令嬢がキャシーに挨拶に来るとチラッとローズをみる。
「あら、レスター様ごきげんよう」
キャシーが笑顔で挨拶をかわす。
「キャシー様こちらの方と親しそうですが私もご挨拶して宜しいでしょうか?」
ローズを見ながらにっこりと笑うと…
「あっ…失礼致しました。私タウンゼント男爵家のローズと申します」
ローズが目の前に来た令嬢に先に挨拶をする。
「タウンゼント男爵…」
令嬢が形の良い眉を顰める。
「男爵家の方がキャシー様と?」
納得いかない顔をする。
「ええ、ローズとは仲良くさせてもらっているわ」
キャシーがローズに微笑むと…
「キャシー…」
ローズは思わず嬉しくなってキャシーの名前を呟く。
「まぁ!侯爵家のキャシー様を呼び捨てなど!キャシー様はお優しいから何とも言いませんが許させる事ではありませんよ」
令嬢がローズを窘めた!
「いえ、ローズにはそう呼んでと私が頼んだのだからこれからもそのように呼んでね」
キャシーは構わずにローズに笑いかけると
「ローズここは騒がしいからあっちに行きましょう」
ローズの手を取るとレスター令嬢を無視して奥の方へと向かう。
「キャ、キャシー…あの人はいいの?」
ローズが心配そうにプルプルと震えてる令嬢を見ている。
「構わないわ、ローズを爵位で判断するような人と話したくないもの」
キャシーは奥の日当たりの良い場所へと行くと椅子に座る。
するとまわりにいた令嬢達が譲るように席を立って離れていく。
「あれ?キャシーってもしかしなくてもすっごい人なのかしら…」
ローズがマジマジとキャシーを見る。
「そんなに見つめられると…照れますわ…それに大したことありません有名なのは私でなくて父ですから」
「そうなんだ、どんな方なの?」
「この国の宰相です」
「へっ…」
「宰相ですわ、アイリック・トーマス宰相です」
キャシーが答えると…
ガタッ!
ローズは椅子から落ちそうになる…
「王子といい、宰相といい…なんでこうもとんでもないのが近くにいるのかしら…」
「ローズは…宰相の父を持つ私をどう思いますか…」
キャシーが恐る恐る聞く…
「えっ?キャシーはキャシーでしょ?別にあなたが宰相な訳じゃないし…それにキャシーが宰相でも私はきっと友達になったわ」
ローズが笑って答えると…
「ローズ!」
キャシーが喜びのあまりローズに抱きついた!
すると入口の方が騒がしくなる…
ローズ達が目を向けると…王子とカイルが部屋に入ってきた…。
「あら、そろそろ始まる様ですね。ローズ頑張って下さいね!」
キャシーがグッとローズの手を握りしめる。
「ふふ…キャシーだってこれから受けるのに…」
ローズはキャシーの様子にいい感じに力が抜けた…。
王子が上段に上がり椅子に座るとカイルが斜め後ろに立つ。
すると大臣達が声をあげた。
「もうわかっていると思うがこれからこちらにおられるロイ王子の婚約者候補を探す催しを行う!まずは筆記試験です。一般常識もわからない令嬢は王子のそばには相応しくありませんからな!」
大臣達がクスクスと笑うと…
「何あれ、感じ悪いなぁ…」
ローズが顔を顰める。
「ぶっ!」
ロイ王子の方から笑い声の様な音が聞こえて皆が顔を向けると…
「なんでもない…続けろ…」
ロイが大臣に声をかけた。
「おい、ロイ気をつけろよ…」
カイルが注意すると…
「すまん…ローズがあからさまに嫌そうな顔するから思わず笑ってしまった…」
ロイは顔を引き締めると…令嬢達を見つめた。
令嬢がキャシーに挨拶に来るとチラッとローズをみる。
「あら、レスター様ごきげんよう」
キャシーが笑顔で挨拶をかわす。
「キャシー様こちらの方と親しそうですが私もご挨拶して宜しいでしょうか?」
ローズを見ながらにっこりと笑うと…
「あっ…失礼致しました。私タウンゼント男爵家のローズと申します」
ローズが目の前に来た令嬢に先に挨拶をする。
「タウンゼント男爵…」
令嬢が形の良い眉を顰める。
「男爵家の方がキャシー様と?」
納得いかない顔をする。
「ええ、ローズとは仲良くさせてもらっているわ」
キャシーがローズに微笑むと…
「キャシー…」
ローズは思わず嬉しくなってキャシーの名前を呟く。
「まぁ!侯爵家のキャシー様を呼び捨てなど!キャシー様はお優しいから何とも言いませんが許させる事ではありませんよ」
令嬢がローズを窘めた!
「いえ、ローズにはそう呼んでと私が頼んだのだからこれからもそのように呼んでね」
キャシーは構わずにローズに笑いかけると
「ローズここは騒がしいからあっちに行きましょう」
ローズの手を取るとレスター令嬢を無視して奥の方へと向かう。
「キャ、キャシー…あの人はいいの?」
ローズが心配そうにプルプルと震えてる令嬢を見ている。
「構わないわ、ローズを爵位で判断するような人と話したくないもの」
キャシーは奥の日当たりの良い場所へと行くと椅子に座る。
するとまわりにいた令嬢達が譲るように席を立って離れていく。
「あれ?キャシーってもしかしなくてもすっごい人なのかしら…」
ローズがマジマジとキャシーを見る。
「そんなに見つめられると…照れますわ…それに大したことありません有名なのは私でなくて父ですから」
「そうなんだ、どんな方なの?」
「この国の宰相です」
「へっ…」
「宰相ですわ、アイリック・トーマス宰相です」
キャシーが答えると…
ガタッ!
ローズは椅子から落ちそうになる…
「王子といい、宰相といい…なんでこうもとんでもないのが近くにいるのかしら…」
「ローズは…宰相の父を持つ私をどう思いますか…」
キャシーが恐る恐る聞く…
「えっ?キャシーはキャシーでしょ?別にあなたが宰相な訳じゃないし…それにキャシーが宰相でも私はきっと友達になったわ」
ローズが笑って答えると…
「ローズ!」
キャシーが喜びのあまりローズに抱きついた!
すると入口の方が騒がしくなる…
ローズ達が目を向けると…王子とカイルが部屋に入ってきた…。
「あら、そろそろ始まる様ですね。ローズ頑張って下さいね!」
キャシーがグッとローズの手を握りしめる。
「ふふ…キャシーだってこれから受けるのに…」
ローズはキャシーの様子にいい感じに力が抜けた…。
王子が上段に上がり椅子に座るとカイルが斜め後ろに立つ。
すると大臣達が声をあげた。
「もうわかっていると思うがこれからこちらにおられるロイ王子の婚約者候補を探す催しを行う!まずは筆記試験です。一般常識もわからない令嬢は王子のそばには相応しくありませんからな!」
大臣達がクスクスと笑うと…
「何あれ、感じ悪いなぁ…」
ローズが顔を顰める。
「ぶっ!」
ロイ王子の方から笑い声の様な音が聞こえて皆が顔を向けると…
「なんでもない…続けろ…」
ロイが大臣に声をかけた。
「おい、ロイ気をつけろよ…」
カイルが注意すると…
「すまん…ローズがあからさまに嫌そうな顔するから思わず笑ってしまった…」
ロイは顔を引き締めると…令嬢達を見つめた。
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