仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ

ぷい16

そして、奇跡を起こしたのは…

「勝てたとはいっても被害は大きいですわね」


 敵が全滅し、戦闘が終わったのを受け、エミールがるサフィンザー宮殿に、ヘクディーにアボシーにカルラ、エアハルトにエーレンフリートにコルネリア。エミール家一同が集まってきた。

 ンバディス星第8艦隊将軍、ガロル・ギガンディスは、自分の子供を殺された私怨しえんから、残った戦艦の主砲の総攻撃を受け、シンドーフ大陸を中心としたザッパムーン星の4分の1を消滅させられ、被害は甚大じんだいであった。


「何はともあれお疲れ様」


 エミールは全員にねぎらいの言葉をかけた。


「無理に準備を進めて疲れただろう?後の処理は各国に任せてみなはもう休むといい」


 エミールがそう話していると、


「…を、……するといいのね」


 ヘクディーの様子が変であった。

 同じく、アボシーとカルラも上の空で他のことを考え中の様子であった。

 しばらくその状態が続き、3人の意識がこちらに戻って来ると、


「この星の被害、何とかなるかも知れません」


 ヘクディーがそう言うのであった。




「「「万物をつかさどる神々よ。どうか私たちに力をお貸し下さい」」」


 ヘクディー、アボシーにカルラが輪になって祈りの言葉を唱え始める。


「「「どうかこのザッパムーン星を元の姿にお戻し下さい」」」


 祈りの言葉が終わると、3人は淡く光を放った。


 サフィンザー宮殿では、保安上の理由から監視衛星の画像を見ることができる。


「おい、見てみろ」


 エミールがリアルタイムの衛星画像を見ていると、ザッパムーン星の欠損を受けた部分が光り輝き、徐々に欠損していた部分が元の状態に復旧していったのだ。

 エミール、声をかけられモニターを見だしたエアハルトにエーレンフリートにコルネリアは、息を呑みながらその様子をながめていた。



 そして1時間後、ザッパムーン星は見事攻撃を受ける前の状態に復活するのであった。

 復旧の光は徐々に光をなくし、そしてその光も消えた頃、


「どうです?ザッパムーン星は元に戻りましたか?」


 ふらつく体でそうたずねるヘクディーに、


「あぁ。土地はもちろん、建っていた建物や田畑も元通りだ」

「そう…。良かったですわ」


 それを聞いたヘクディーにアボシー、カルラは、もう限界とばかりに倒れそうになるが、エアハルトにエーレンフリートにコルネリアが支えて転倒てんとうまぬがれた。


「これだけのことをしたんだ。魔力が枯渇こかつしかかっていることだろう」

「@*&%&%」


 そう言ってエミールは神代魔法を唱えた。


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ヘクディー・ザガントリア Lv.10


HP:1320/1540

MP:2998/3016

エミール分:24/100908

中略

ステータス:警告 エミール分欠乏症 重度

 エミール分が極端に不足しています。

 生命に関わるため、早急そうきゅうに補充して下さい。

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アボシー・ザガントリア Lv.160


HP:12063/13148

MP:120109/140109

エミール分: 27/99976

中略

ステータス:警告 エミール分欠乏症 重度

 エミール分が極端に不足しています。

 生命に関わるため、早急そうきゅうに補充して下さい。

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カルラ・ザガントリア Lv.96


HP:10102/10102

MP:50001/50001

エミール分:13/90208

中略

ステータス:警告 エミール分欠乏症 重度

 エミール分が極端に不足しています。

 生命に関わるため、早急そうきゅうに補充して下さい。

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 魔力欠乏症ではなく、エミール分欠乏症であった!

 エミールは3人に指示を出し、ヘクディーにアボシー、カルラをエミールの寝室に運んだ。



 そして、エミールは枯れるまで3人を抱くのであった。

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