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ぷい16

ザッパムーン星、戦時下に入る

「とうとうンディバス星人から宣戦布告され、我々ザッパムーン星は、戦争状態に入りました」


 緊急呼び出しの非常信号を送り、テレビ電話の前に集まった全国家元首の前で、エミールは、そう説明し、録画しておいた、ンバディス星第8艦隊将軍、ガロル・ギガンディスとのやり取りを見せるのであった。


「まだ2日強の猶予ゆうよがあります。これから、一般人のシェルターへの避難、軍や魔道士団の出動、戦艦を発進させ、防衛に当たらせるなど、予定していた通りの防衛作戦を開始したいと思いますが、異議のある人はいらっしゃいますか?」

『『『『『『異議なし』』』』』』


 反対意見はなかったので、エミールは、


「満場一致と解釈し、これから軍事行動を開始したいと思います」


 これにてザッパムーン星は戦時下に入った。

 まずは一般市民の避難誘導が始まった。

 これは各国の警備隊が担当したが、事前に説明していたので避難誘導はスムーズに事が運んだ。

 それと並行して、魔道士団に軽くザッパムーン星全体をおおうように防御魔法を展開してもらい、エミールが、穴がないかを確認をした。

 一般市民の避難誘導が終わり、目撃される心配がなくなったところで、戦艦の試運転が始まった。

 シミュレーターでは散々練習してきたが、実際に本物をあやつるのは、エミールが一般市民の目に触れさせたくないという思いがあったため、ごく限られた場所でしか練習できなかった。

 それでなくてもみなほぼ初心者。

 あまり時間は無いが、今をいっすると不安が残るため、みな真剣に戦艦を操船するの出会った。



 そして、ンバディス星第8艦隊がザッパムーン星へと到着する1日前、


「将軍、そろそろザッパムーン星が、レーダーの捕捉圏内ほそくけんないに入ります」


 だが、ガロル将軍は、


「んあ?相手はサルだぞサル!監視は不要だ。進路さえ間違わなければそれでかまわん」

「はっ」


 そして、のんきにゆっくり睡眠時間を含んで16時間後、


「将軍、そろそろ光学的にザッパムーン星を捕らえる範囲に入ります」

「よし。大型スクリーンにザッパムーン星とやらを表示せよ」

「はっ!」


 そして、艦橋の大型スクリーンに映し出されたザッパムーン星を見て、艦橋にたンバディス星第8艦隊隊員は全員絶句っする。


「な、何故なぜあんなにも戦艦が待ち構えているんだ!」

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