仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ
特別授業と各国元首とのテレビ会議
「明日までには教科書を作って待ってるからのぉ」
エミール家一同は、ズスメモンド・カッタルティの『異空間・亜空間研究所』で勉強した後、
「そうか。敵対惑星からの自星の防御をするのか。教えたことを試してみて、結果を知らせて欲しい」
フレックス・シールズの『堅牢防御研究所』、
「あなた治癒の天才と言われているヘパリン神でしょ?」
「あらあら。ここでは私は『治癒魔法研究所』所長のハペリン・ヒーリングよ。それより今日渡しておいた教科書、予習しておいてね」
ハペリン・ヒーリングの『治癒魔法研究所』で勉強して、
「明日には、もっとたくさん勉強できるようにしておくから、今日は終わりにしましょう」
そう、フィリフレネシアに言われ、
「とりあえず、帰るには一度、研究棟から出る必要があるの。研究棟は機密が多いから転移系魔法を封じてあるから。さ、1階へ行きましょう」
フィリフレネシアに促されて、エレベーターに乗って1階へと降りた。
そのまままっすぐ一般棟の方へ歩いて行き、境にある門をくぐった。
「今日1日いろいろなことがあったと思います。勉強もいっぱいしました。これから帰ってもやることが山積みでしょう。でも、平和になるまでヤメてもらっては困ります。終わりは必ず来ます。それまで頑張りましょう」
「「「「「「はい」」」」」」
「それでは解散」
エミールたちは一旦教室に戻り、忘れ物がないか確認した後、ザガントリア王国の王城ではなくサフィンザー宮殿へと向かった。
サフィンザー宮殿にはテレビ電話のシステムを置いているのだ。
サフィンザー宮殿でなら、各自国家元首が国元に居ながら会談ができる。
エミールたちはテレビ電話のシステムを置いている部屋に行き、全国家元首に緊急呼び出しの非常信号を送った。
「エミール君、何事かね?」
始めに応答したのはアハントルト王国のドナートヴィッチ・アルキバン国王であった。
「内容は皆が集まってから。ただ、全世界一丸となって、事に当たらなければならない危機が迫っているとの情報を、信用のある筋から得ました」
「そうか。なら皆が揃うまで待とう」
次に、ザガントリア王国のオーマーダム・ザガントリアが応答した。
「エミール、ヘクディー。緊急呼び出しとは何事か?部屋で休んでいたのではなかったのかね?」
「ドナートヴィッチ国王にも言いましたが、内容は皆が集まってから。ただ、全世界一丸となって、事に当たらなければならない危機が迫っているとの情報を、信用のある筋から得ました」
「出かけていたことについては後で問いただそう。その前に、その危機とやらを聞く方が先だな」
次にプランティニカ王国のスティーブ・プランティニカ国王とファクトリニス王国のビル・ファクトリニス国王がほぼ同時に。それからポツポツと国家元首が集まってきた。
「プランティニカ王国とファクトリニス王国が早いのは想定内として、ニムテズ大陸の各国が反応が早いな。バーハーグト大陸はバラバラだな。早い国も遅い国もある」
そして、
「おいエミール、何を勝手に緊急召集などかけているのだ」
最後の1人、スペニシア王国のダンクヘルム・スペシニア国王がやっと端末の前にやって来た。
「それなりのことがなければ緊急通信なんてするわけないでしょう。それより、あなたが1番最後ですよ。これが攻撃直前だったらあなたはどう責任を取るおつもりなんですか?」
「ハン!この世界は平和だ。他所から攻撃されるわけがないであろう!」
「平和ボケも甚だしいですね。今回は攻撃を受ける可能性が大きいため、皆様に緊急に集まってもらいました」
攻撃されるとのエミールの発言に、一同ざわめきたつ。
「これで全員集まりましたので、これより緊急の会合を開始したいと思います」
それからエミールは、スキカからエトワール学院の入学を勧められた件から、ンバディス星のことは伏せて全部話した。
「どこから攻撃を受けるかについては極秘にされており、我々の管轄を逸脱しております。この星の上層部には話しても良いという許可をいただいていますので、実際に集まってから、詳しい話しをしようと思っております。ですので、早急に、こういった魔道具での通信ではなく、迎えに行きますので、国家元首全員を、このサフィンザー宮殿に集めたいと思っております。つきましてはその日程を今この場で決めたいと思います」
「しかし、他の惑星から狙われるとは」
「我々よりも技術が発達した星から狙われて、もう破滅ではないか」
各国国王は衝撃的な情報を受け、悲観的になっている。ただ1人を除いて。
「おい小僧。黙って聞いていれば根も葉もない与太話を。人をおちょくったり不安を煽ったり、いい加減にしろよ!」
全くエミールの話を信じていない国王がいた。最後に遅れてやって来たスペニシア王国のダンクヘルム・スペシニア国王である。
「信じるも信じないも結構ですが、全く信じない場合、スペニシア王国には住民の避難、シェルターの構築等、必要な施策は致しかねます。私の情報がウソだと決めつけるのならそれでも結構ですが、もし本当の場合、スペニシア王国民、全員の命が失われることになりますよ。私の情報がウソなら後で私を処分すればいい。どうします?ウソだと決めつけて全員を見殺しにしますか?それとも各国と歩調を合わせて防御態勢を築きますか?」
「ウッ」
ダンクヘルム国王は黙ってしばらく考えた後、
「分かった。各国と歩調を合わせてこちらも防御・防衛に参加しよう」
エミールは、一瞬ニヤリと笑ってその顔を戻し、さらに追い打ちをかけた。
「あ、そうそう。誰かさんのせいで大陸の王の宝玉の欠片が集まらないんですよ。これじゃぁ十分な力が発揮できないなぁ。防御もあっさりと突破されるかも」
「ウッ…、分かった。会合には大陸の王の宝玉の欠片を持って行くことを約束しよう」
エミールは笑顔で、
「約束ですよ。さて、最後までゴネていたスペニシア王国のダンクヘルム・スペシニア国王から大陸の王の宝玉の欠片をもらう約束を取り付けましたので、遅れていた各国の国家元首の方も、大陸の王の宝玉の欠片をご持参ください」
それからエミールは、プランティニカ王国のスティーブ・プランティニカ国王とファクトリニス王国のビル・ファクトリニス国王にはザッパムーン星全土でシェルター構築に適した場所の選定及び、以前に作られたシェルターで、改修すれば使える場所のピックアップを指示。
それから国家元首全員に、戦時下になる理由を考えて、会議のときに1つ以上の案を出してもらうよう指示。
そして、実際に顔を合わせる会合の日時を話し合って、その日のテレビ会議は終了するのであった。
テレビ電話のシステムを切った後、
「最後までゴネていたスペニシア王国国王から、やっと大陸の王の宝玉の欠片をもらう約束を取り付けましたね。ギリギリですね」
「あぁ。何でかは知らないが、ダンクヘルム国王は、僕を信用していないし、敵視している節もある。僕は彼が嫌がろうとも逆らえないように、これから結果を出さなければいけないんだけどね」
夜も遅くなりつつあるのですぐに帰りたいが、これから移動魔法が得意で戦力にもなりそうな麻宗家へ寄って説明が残っている。
エミール家一家がザガントリア王国の王城へ帰れるのはまだ少し先のようだった。
エミール家一同は、ズスメモンド・カッタルティの『異空間・亜空間研究所』で勉強した後、
「そうか。敵対惑星からの自星の防御をするのか。教えたことを試してみて、結果を知らせて欲しい」
フレックス・シールズの『堅牢防御研究所』、
「あなた治癒の天才と言われているヘパリン神でしょ?」
「あらあら。ここでは私は『治癒魔法研究所』所長のハペリン・ヒーリングよ。それより今日渡しておいた教科書、予習しておいてね」
ハペリン・ヒーリングの『治癒魔法研究所』で勉強して、
「明日には、もっとたくさん勉強できるようにしておくから、今日は終わりにしましょう」
そう、フィリフレネシアに言われ、
「とりあえず、帰るには一度、研究棟から出る必要があるの。研究棟は機密が多いから転移系魔法を封じてあるから。さ、1階へ行きましょう」
フィリフレネシアに促されて、エレベーターに乗って1階へと降りた。
そのまままっすぐ一般棟の方へ歩いて行き、境にある門をくぐった。
「今日1日いろいろなことがあったと思います。勉強もいっぱいしました。これから帰ってもやることが山積みでしょう。でも、平和になるまでヤメてもらっては困ります。終わりは必ず来ます。それまで頑張りましょう」
「「「「「「はい」」」」」」
「それでは解散」
エミールたちは一旦教室に戻り、忘れ物がないか確認した後、ザガントリア王国の王城ではなくサフィンザー宮殿へと向かった。
サフィンザー宮殿にはテレビ電話のシステムを置いているのだ。
サフィンザー宮殿でなら、各自国家元首が国元に居ながら会談ができる。
エミールたちはテレビ電話のシステムを置いている部屋に行き、全国家元首に緊急呼び出しの非常信号を送った。
「エミール君、何事かね?」
始めに応答したのはアハントルト王国のドナートヴィッチ・アルキバン国王であった。
「内容は皆が集まってから。ただ、全世界一丸となって、事に当たらなければならない危機が迫っているとの情報を、信用のある筋から得ました」
「そうか。なら皆が揃うまで待とう」
次に、ザガントリア王国のオーマーダム・ザガントリアが応答した。
「エミール、ヘクディー。緊急呼び出しとは何事か?部屋で休んでいたのではなかったのかね?」
「ドナートヴィッチ国王にも言いましたが、内容は皆が集まってから。ただ、全世界一丸となって、事に当たらなければならない危機が迫っているとの情報を、信用のある筋から得ました」
「出かけていたことについては後で問いただそう。その前に、その危機とやらを聞く方が先だな」
次にプランティニカ王国のスティーブ・プランティニカ国王とファクトリニス王国のビル・ファクトリニス国王がほぼ同時に。それからポツポツと国家元首が集まってきた。
「プランティニカ王国とファクトリニス王国が早いのは想定内として、ニムテズ大陸の各国が反応が早いな。バーハーグト大陸はバラバラだな。早い国も遅い国もある」
そして、
「おいエミール、何を勝手に緊急召集などかけているのだ」
最後の1人、スペニシア王国のダンクヘルム・スペシニア国王がやっと端末の前にやって来た。
「それなりのことがなければ緊急通信なんてするわけないでしょう。それより、あなたが1番最後ですよ。これが攻撃直前だったらあなたはどう責任を取るおつもりなんですか?」
「ハン!この世界は平和だ。他所から攻撃されるわけがないであろう!」
「平和ボケも甚だしいですね。今回は攻撃を受ける可能性が大きいため、皆様に緊急に集まってもらいました」
攻撃されるとのエミールの発言に、一同ざわめきたつ。
「これで全員集まりましたので、これより緊急の会合を開始したいと思います」
それからエミールは、スキカからエトワール学院の入学を勧められた件から、ンバディス星のことは伏せて全部話した。
「どこから攻撃を受けるかについては極秘にされており、我々の管轄を逸脱しております。この星の上層部には話しても良いという許可をいただいていますので、実際に集まってから、詳しい話しをしようと思っております。ですので、早急に、こういった魔道具での通信ではなく、迎えに行きますので、国家元首全員を、このサフィンザー宮殿に集めたいと思っております。つきましてはその日程を今この場で決めたいと思います」
「しかし、他の惑星から狙われるとは」
「我々よりも技術が発達した星から狙われて、もう破滅ではないか」
各国国王は衝撃的な情報を受け、悲観的になっている。ただ1人を除いて。
「おい小僧。黙って聞いていれば根も葉もない与太話を。人をおちょくったり不安を煽ったり、いい加減にしろよ!」
全くエミールの話を信じていない国王がいた。最後に遅れてやって来たスペニシア王国のダンクヘルム・スペシニア国王である。
「信じるも信じないも結構ですが、全く信じない場合、スペニシア王国には住民の避難、シェルターの構築等、必要な施策は致しかねます。私の情報がウソだと決めつけるのならそれでも結構ですが、もし本当の場合、スペニシア王国民、全員の命が失われることになりますよ。私の情報がウソなら後で私を処分すればいい。どうします?ウソだと決めつけて全員を見殺しにしますか?それとも各国と歩調を合わせて防御態勢を築きますか?」
「ウッ」
ダンクヘルム国王は黙ってしばらく考えた後、
「分かった。各国と歩調を合わせてこちらも防御・防衛に参加しよう」
エミールは、一瞬ニヤリと笑ってその顔を戻し、さらに追い打ちをかけた。
「あ、そうそう。誰かさんのせいで大陸の王の宝玉の欠片が集まらないんですよ。これじゃぁ十分な力が発揮できないなぁ。防御もあっさりと突破されるかも」
「ウッ…、分かった。会合には大陸の王の宝玉の欠片を持って行くことを約束しよう」
エミールは笑顔で、
「約束ですよ。さて、最後までゴネていたスペニシア王国のダンクヘルム・スペシニア国王から大陸の王の宝玉の欠片をもらう約束を取り付けましたので、遅れていた各国の国家元首の方も、大陸の王の宝玉の欠片をご持参ください」
それからエミールは、プランティニカ王国のスティーブ・プランティニカ国王とファクトリニス王国のビル・ファクトリニス国王にはザッパムーン星全土でシェルター構築に適した場所の選定及び、以前に作られたシェルターで、改修すれば使える場所のピックアップを指示。
それから国家元首全員に、戦時下になる理由を考えて、会議のときに1つ以上の案を出してもらうよう指示。
そして、実際に顔を合わせる会合の日時を話し合って、その日のテレビ会議は終了するのであった。
テレビ電話のシステムを切った後、
「最後までゴネていたスペニシア王国国王から、やっと大陸の王の宝玉の欠片をもらう約束を取り付けましたね。ギリギリですね」
「あぁ。何でかは知らないが、ダンクヘルム国王は、僕を信用していないし、敵視している節もある。僕は彼が嫌がろうとも逆らえないように、これから結果を出さなければいけないんだけどね」
夜も遅くなりつつあるのですぐに帰りたいが、これから移動魔法が得意で戦力にもなりそうな麻宗家へ寄って説明が残っている。
エミール家一家がザガントリア王国の王城へ帰れるのはまだ少し先のようだった。
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