仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ

ぷい16

エミール家一家、エトワール学院の研究棟へ行く

 扉の向こうは廊下であった。

 右側は外に面しているのか光が入ってくる。

 すぐ左手にはエレベータ。そして、その奥となりには階段があった。

 そして、その先には広い間隔でドアがズラリと並んでおり、そのドア1つ1つには表札がついいていた。


「はい。ここが研究棟です。ここでは様々な分野で日々、最先端の研究が行なわれています」


 フィリフレネシアはそう言うと、エレベーターのボタンを押した。 


「君たちにはまず共通で、シェルターの作り方、防御魔法の理論と実践、それから回復魔法について学んでもらいます」


 フィリフレネシアが説明している間にエレベーターが到着した。


「それからエミール君家は人数も多いので、その他は各自バラバラに専門分野を学んでもらいます。エレベーターが来たわ。さぁ、乗って」


 フィリフレネシアはみなを乗せると上階のボタンを押す。


「…とは言っても今日、共通で受けてもらう講義は何とか賛同を受け、何とか授業を開いてもらう手はずを整えたけど、専門分野の交渉は、これからなんだけどね」


 そうこう言っている間に、エレベーターは、目的の階へと到着した。


「あっ、それから、これからしばらく通うことになるから、道順は憶えてね。私も忙しくて案内できるとは限らないしね」


 一同はエレベーターを降り、廊下を歩き始めた。

 そして、とあるドアの前まで来た。

 
「ここがシェルターの作り方を教えてくれる、『異空間・亜空間研究所』よ」


 フィリフレネシアは部屋に備え付けのインターフォンを鳴らした。

 ほどなくして、


「はい。『異空間・亜空間研究所』のズスメモンドです」

「神学部のフィリフレネシアです。今日授業をお願いしていた生徒を連れて参りました」

「分かりました」


 ほどなくしてドアが開き、


「ようこそいらっしゃいました、我が『異空間・亜空間研究所』へ。私が所長のズスメモンド・カッタルティです」


 こうして研究棟の研究者と会うことになったのであった。

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