仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ
エトワール学園に通い始めて―3
「最悪のタイミングで休み時間が終わったからさぁ、授業が終わるのが待ち遠しかったぜ」
エトワール学園の入学式も終わり、授業も始まってからしばらく経って、今までは授業の合間の休憩といえば、同郷同士での雑談が定番だったが、そこから冒険する者が出てきて同じクラスの異星人の中に入り、雑談をする者がちらほらと出てきた。
エミールたちはというと、そんな冒険はせず、7人で過ごしていたのだが、サンデスカルロ星の虎獣人、ムルッディ・スカローが突然やって来て、話に混ぜて欲しいという。
ところが、エミールが了承したところで休み時間が終了してしまったのだ。
ムルッディも、エミールたち7人の家族も、授業は授業。決まり事だしそれぞれの席に戻り授業を受けた。
そして、その授業も終わり、また休み時間になったので7人で集まると、待ってましたとばかりにムルッディはエミールたち7人めがけてすっ飛んできたのであった。
「すげー。海が青くて空も青くて、朝焼け、夕焼けのときには空がオレンジなのか。すっげー!」
しかしここは人種のるつぼたるエトワール学園。ひょっとしたら、自分たちが普通だと思っていたことが、他の星では全然普通じゃないということも十分ありえるので、まずは基本中の基本、空と海の色の話からしたのだ。
「俺の生まれ育ったサンデスカルロ星では海の色は山吹色で、空の色は薄緑だぜ。だからこのエトワール学園に来て空の色を見て、空が青かったから最初の頃は何の冗談だよ!と、本気で思ったものだぜ」
ムルッディの反応と話を聞いて、基本的な事柄から話し始めて正解だったと思った。
「所変われば常識も非常識のようですわね」
「あぁ。それは俺も思った。まさか空や海の色から星によって違うとまでは想像すらできていなかったぜ」
ちなみにエトワール学園の空の色は、ザッパムーン星のそれと比べて若干青色が濃い。でも、ムルッディの話しを聞く限りでは誤差と言ってもいいような些細な違いのようだ。
「これは自分たちが常識だと思っている基本のキから話し合った方がいいようですわね」
「そうだな。このまま基本をないがしろにして話し続けていったら誤解をどんどん積み上げていって…、ってそれで1本話が書けそうだな!」
ムルッディから最後、変な反応を返した。するとアボシーは、
「ムルッディー君は小説か何か、文章を書くのですか?」
「いいや、俺自身は書かねぇ」
「物書きでもないのに1本書けそうとはこれ如何に」
「「「「「「「「わーっはっはっはっはっはっはー」」」」」」」」
文章の件は祖国でこんな話しをされても「つまんね」とクスリともせず無反応になる、いわゆるスルーする話題なのに、何故か全員で笑ってしまった。このエトワール学園には魔物が住んでいるのかも知れない。
それから、基本を言い合うということを押さえて、ムルッディとエミール家の家族は休み時間が終わるまで自分の国はこうだがそちらはどうだ?と、互いの星について語り合うのであった。
エトワール学園の入学式も終わり、授業も始まってからしばらく経って、今までは授業の合間の休憩といえば、同郷同士での雑談が定番だったが、そこから冒険する者が出てきて同じクラスの異星人の中に入り、雑談をする者がちらほらと出てきた。
エミールたちはというと、そんな冒険はせず、7人で過ごしていたのだが、サンデスカルロ星の虎獣人、ムルッディ・スカローが突然やって来て、話に混ぜて欲しいという。
ところが、エミールが了承したところで休み時間が終了してしまったのだ。
ムルッディも、エミールたち7人の家族も、授業は授業。決まり事だしそれぞれの席に戻り授業を受けた。
そして、その授業も終わり、また休み時間になったので7人で集まると、待ってましたとばかりにムルッディはエミールたち7人めがけてすっ飛んできたのであった。
「すげー。海が青くて空も青くて、朝焼け、夕焼けのときには空がオレンジなのか。すっげー!」
しかしここは人種のるつぼたるエトワール学園。ひょっとしたら、自分たちが普通だと思っていたことが、他の星では全然普通じゃないということも十分ありえるので、まずは基本中の基本、空と海の色の話からしたのだ。
「俺の生まれ育ったサンデスカルロ星では海の色は山吹色で、空の色は薄緑だぜ。だからこのエトワール学園に来て空の色を見て、空が青かったから最初の頃は何の冗談だよ!と、本気で思ったものだぜ」
ムルッディの反応と話を聞いて、基本的な事柄から話し始めて正解だったと思った。
「所変われば常識も非常識のようですわね」
「あぁ。それは俺も思った。まさか空や海の色から星によって違うとまでは想像すらできていなかったぜ」
ちなみにエトワール学園の空の色は、ザッパムーン星のそれと比べて若干青色が濃い。でも、ムルッディの話しを聞く限りでは誤差と言ってもいいような些細な違いのようだ。
「これは自分たちが常識だと思っている基本のキから話し合った方がいいようですわね」
「そうだな。このまま基本をないがしろにして話し続けていったら誤解をどんどん積み上げていって…、ってそれで1本話が書けそうだな!」
ムルッディから最後、変な反応を返した。するとアボシーは、
「ムルッディー君は小説か何か、文章を書くのですか?」
「いいや、俺自身は書かねぇ」
「物書きでもないのに1本書けそうとはこれ如何に」
「「「「「「「「わーっはっはっはっはっはっはー」」」」」」」」
文章の件は祖国でこんな話しをされても「つまんね」とクスリともせず無反応になる、いわゆるスルーする話題なのに、何故か全員で笑ってしまった。このエトワール学園には魔物が住んでいるのかも知れない。
それから、基本を言い合うということを押さえて、ムルッディとエミール家の家族は休み時間が終わるまで自分の国はこうだがそちらはどうだ?と、互いの星について語り合うのであった。
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