仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ

ぷい16

エーレンフリートもコルネリアも図書館に連れて行かれる

 ザガントリア王立学院での放課後、エミール、ヘクディー、エアハルトは食堂でエーレンフリートとコルネリアを待っていた。


「エーレンフリートもコルネリアも遅いねー」


 3人は退屈していた。

 程なくして、


「お父様-お母様-」

「やっと来たか」


 振り向くと、エーレンフリートとコルネリアが走ってこちらにやって来ていた。


「もぉー遅いよ」

「ごめんなさい」


 何でも、帰りぎわに何故か生徒に囲まれて、身動きが取れなかったのだそうな。


「いろいろと聞かれて大変でした。好きな食べ物とか趣味は何かとか、彼氏はいるかとか」

「僕も大変だったよ。家でいつも何をしているのだとか出かけるならどこに行くのかとか彼女はいるのかとか」

「何でそんなこと聞くんだろうね」


 走ってきたのでエーレンフリートとコルネリアは少し汗をかいており、少し息を切らしていた。

 エーレンフリートとコルネリアは初等部の中でも美男美女の兄妹として人気であった。

 入学試験の時から周囲に目を付けられており、一目見たいと人が集まり、話しかけたい、あわよくば付き合いたいと、周りの欲求はエスカレートした結果、囲まれて質問攻めにったのであった。


「よし、エーレンフリートもコルネリアも何か飲み物を頼め。休憩が終わったら図書館に移動だ」

「「はい」」


 休憩の後、5人は図書館に移動した。


「ここがこの学校の図書館ですか」

「いっぱい本が読めそうですわね」


 5人は図書館に入り、席を確保し、


「それでは昨日説明したがおさらいだ。ここには授業で使う教科書や、授業を受けた生徒が書き記したノートが多数借りられる」


 エーレンフリートとコルネリアをここに案内した理由。

 エミールもヘクディーもエアハルトもここで随時特別入試に向けての勉強、受験に受かってからは習うはずの単位を取り、遂には初等部の卒業認定を勝ち取った。

 3人は、その方法をエーレンフリートやコルネリアに教えに来たのである。


 3人は、教科書やノートの場所を2人に教えると、2人は早速、その資料を席に持って行き、開き始めた。

 3人は3人で、自分たちが受ける授業の資料を探し出して覚え始めた。


 みなが1年分の教材を覚えたところで、


「こうやってこの図書館で教材の内容を覚えてから、家に帰って精神世界に入ってみっちりと復習をする。それで父さんたちは進級し続けたんだ」

「分かりました」

「私たちも頑張りますわ」


 用事が終わったので5人そろって馬車の乗って城に帰るのであった。

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