仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ
エミールとヘクディーの1日
「おぉ。これはこれはエミール殿下にヘクディー殿下」
エミールとヘクディーは、単位を取るため先生方の研究室を回り、試験の予約を取っていた。
「…授業を受けずに修了試験ですか。まぁ、試験で分からないところをあぶり出して、そこを私が教えていく。まぁ、いいでしょう」
大方の先生はエミールとヘクディーの本意を若干誤解しているようではあったが、
「それでは新たに問題を作りますので、そうですね。今週末の午前中に修了試験をしましょう」
順調に予約は取れていくのであった。
「リーディアス王は、このようにして反乱を治め…」
2人は帰って来てからは、精神世界でエアハルトに勉強を教える。
今は国の歴史だ。
多少難しいことを教えていってもエアハルトの成長は早い。話しにもついて来る。
そのことに気を良くした2人は次々にいろいろなことをエアハルトに教えていったのであった。
「いやぁー2人が手伝ってくれて助かるよー。1人でしていたら終わらなくって終わらなくって」
王城の一角。そこで、風雅は1人で黙々とコンピューターの修理をしていた。
修理しなければならないコンピューターは山のようにある。
この間、何とかダダグッド聖神国の分は終わらせた。しかし、あと3カ国分残っている。
先の長さに途方に暮れていた風雅の前に、「お手伝いします」と言ってエミールとヘクディーが現われたのだった。
「古いのを放っておいて、最新型のOMN5600シリーズを導入してもいいんですけどね。上層部の話し合いがまだ付かなくて」
コンピューターの開発はプランティニカ王国やファクトリニス王国では続けられていた。最新型コンピューターはその2国でいつでも生産可能であった。
「おぉ、最新型か。まだアハントルトやサガンガ以外にも生産工場残っていたか。で、今、どれくらい生産できているんだ?」
「出荷待ちのパッケージが1万台くらいですかね」
風雅は目を見開いて、
「1万!そんなにあったら1大陸の需要くらい賄えるじゃないか!」
「そうですね。ですのでこの修理作業って場つなぎくらいにしかならないですよね」
風雅は落ち込んで、
「せっかく苦労して修理しても場つなぎか。何だか虚しくなるな」
「兄様元気出してください。追加で応援も呼びますし、兄様が領主の仕事でこちらを空けているときも作業を続けていきますから」
その言葉に風雅は少し、元気になって、
「そうか?それは助かるよ。なら早く終わるように頑張ろう!」
「「はい!」」
そして、雑談をしながらも手は止めず、次々と修理を進める3人なのであった。
「じゃぁ、今日は意識共有の魔法を教えていこうか」
精神世界にエミール、ヘクディー、アボシーにカルラが集まっている。
神代魔法の勉強も続けられており、今日のお題は意識共有のようだ。
「”魂言語”については予習してきてもらってますか?」
「「はい」」
「では、意識共有の魔法を使う前段階として、動物に意識共有の魔法の説明と説得がありますので、まずは動物と意思疎通から練習していきましょう」
そして、エミールは動物たちを連れてくる。
「それではアボシー、カルラ、見てますから動物とお話ししてください」
「「はい」」
それからアボシーとカルラは動物とお話しをするという実習、そしてそれを観察するエミールとヘクディー。
一通り話し終わったところで、
「2人共よく勉強できていますね。それでは意識共有を実際に見せますのでその後やってみましょうか」
アボシーとカルラの勉強も順調のようであった。
「…その話はまだ国の上層部で話し合いが継続中だ。せっかく早い段階で準備してもらったのに待たせて悪いね」
「いえいえ、悪いのは各国の上層部です。判断が遅いですね。判断が早ければもう船は荷を積んで出港しているというのに」
ここはインダスニカル大陸のサフィンザー宮殿。プランティニカ王国のスティーブ国王にファクトリニス王国のビル国王、エミールとヘクディーで会議が行なわれていた。
各国のコンピューターネットワークの再稼働の話しとか、最新式コンピューターの導入の話しなど、この星全体の将来に関わる話し合いが行なわれていた。
「全部こちらの言うことを受け入れてもらって、話がトントン拍子に進んでもらったら話は早いんだけどね。上層部には石頭が多いから」
「エミール様とヘクディー様の偉大さがまだ分かっていないんでしょうか?何でしたら軍事衛星を使って…」
急に物騒な話題になったのでエミールは慌てて、
「ちょっと落ち着いて!そんな物騒な話はしない!平和的に事を進めていくから任せてくれ」
「はぁ。分かりました。エミール様がそう仰るなら我々はお待ちします」
エミールは落ち着いて、
「悪いけど今は待機だ」
「はい。許可が下りるまで待機しております」
勉強は2人でやるが、交渉事はエミールが、その補佐をヘクディーがするという形で慌ただしく1日は過ぎていく。
そして、夜、
「きょ、今日は宜しくお願いします」
「うん。宜しくね」
エミールと一緒に寝るのは当番制だ。
今日はアボシーの番だ。
いつもならアボシーをエミールの部屋に呼ぶのだが、アボシーのお腹が大きいので大事を取ってエミールがアボシーの部屋を訪ねた。
そして2人はベッドに横になり、
「一緒に落ち着いて寝るのは初めてですね。嬉しくて緊張しています」
「まぁまぁこれから眠るんだからそんなに緊張せずに」
エミールは、アボシーが落ち着くようにアボシーの頭を撫でながら、深い眠りの世界に落ちていくのであった。
エミールとヘクディーは、単位を取るため先生方の研究室を回り、試験の予約を取っていた。
「…授業を受けずに修了試験ですか。まぁ、試験で分からないところをあぶり出して、そこを私が教えていく。まぁ、いいでしょう」
大方の先生はエミールとヘクディーの本意を若干誤解しているようではあったが、
「それでは新たに問題を作りますので、そうですね。今週末の午前中に修了試験をしましょう」
順調に予約は取れていくのであった。
「リーディアス王は、このようにして反乱を治め…」
2人は帰って来てからは、精神世界でエアハルトに勉強を教える。
今は国の歴史だ。
多少難しいことを教えていってもエアハルトの成長は早い。話しにもついて来る。
そのことに気を良くした2人は次々にいろいろなことをエアハルトに教えていったのであった。
「いやぁー2人が手伝ってくれて助かるよー。1人でしていたら終わらなくって終わらなくって」
王城の一角。そこで、風雅は1人で黙々とコンピューターの修理をしていた。
修理しなければならないコンピューターは山のようにある。
この間、何とかダダグッド聖神国の分は終わらせた。しかし、あと3カ国分残っている。
先の長さに途方に暮れていた風雅の前に、「お手伝いします」と言ってエミールとヘクディーが現われたのだった。
「古いのを放っておいて、最新型のOMN5600シリーズを導入してもいいんですけどね。上層部の話し合いがまだ付かなくて」
コンピューターの開発はプランティニカ王国やファクトリニス王国では続けられていた。最新型コンピューターはその2国でいつでも生産可能であった。
「おぉ、最新型か。まだアハントルトやサガンガ以外にも生産工場残っていたか。で、今、どれくらい生産できているんだ?」
「出荷待ちのパッケージが1万台くらいですかね」
風雅は目を見開いて、
「1万!そんなにあったら1大陸の需要くらい賄えるじゃないか!」
「そうですね。ですのでこの修理作業って場つなぎくらいにしかならないですよね」
風雅は落ち込んで、
「せっかく苦労して修理しても場つなぎか。何だか虚しくなるな」
「兄様元気出してください。追加で応援も呼びますし、兄様が領主の仕事でこちらを空けているときも作業を続けていきますから」
その言葉に風雅は少し、元気になって、
「そうか?それは助かるよ。なら早く終わるように頑張ろう!」
「「はい!」」
そして、雑談をしながらも手は止めず、次々と修理を進める3人なのであった。
「じゃぁ、今日は意識共有の魔法を教えていこうか」
精神世界にエミール、ヘクディー、アボシーにカルラが集まっている。
神代魔法の勉強も続けられており、今日のお題は意識共有のようだ。
「”魂言語”については予習してきてもらってますか?」
「「はい」」
「では、意識共有の魔法を使う前段階として、動物に意識共有の魔法の説明と説得がありますので、まずは動物と意思疎通から練習していきましょう」
そして、エミールは動物たちを連れてくる。
「それではアボシー、カルラ、見てますから動物とお話ししてください」
「「はい」」
それからアボシーとカルラは動物とお話しをするという実習、そしてそれを観察するエミールとヘクディー。
一通り話し終わったところで、
「2人共よく勉強できていますね。それでは意識共有を実際に見せますのでその後やってみましょうか」
アボシーとカルラの勉強も順調のようであった。
「…その話はまだ国の上層部で話し合いが継続中だ。せっかく早い段階で準備してもらったのに待たせて悪いね」
「いえいえ、悪いのは各国の上層部です。判断が遅いですね。判断が早ければもう船は荷を積んで出港しているというのに」
ここはインダスニカル大陸のサフィンザー宮殿。プランティニカ王国のスティーブ国王にファクトリニス王国のビル国王、エミールとヘクディーで会議が行なわれていた。
各国のコンピューターネットワークの再稼働の話しとか、最新式コンピューターの導入の話しなど、この星全体の将来に関わる話し合いが行なわれていた。
「全部こちらの言うことを受け入れてもらって、話がトントン拍子に進んでもらったら話は早いんだけどね。上層部には石頭が多いから」
「エミール様とヘクディー様の偉大さがまだ分かっていないんでしょうか?何でしたら軍事衛星を使って…」
急に物騒な話題になったのでエミールは慌てて、
「ちょっと落ち着いて!そんな物騒な話はしない!平和的に事を進めていくから任せてくれ」
「はぁ。分かりました。エミール様がそう仰るなら我々はお待ちします」
エミールは落ち着いて、
「悪いけど今は待機だ」
「はい。許可が下りるまで待機しております」
勉強は2人でやるが、交渉事はエミールが、その補佐をヘクディーがするという形で慌ただしく1日は過ぎていく。
そして、夜、
「きょ、今日は宜しくお願いします」
「うん。宜しくね」
エミールと一緒に寝るのは当番制だ。
今日はアボシーの番だ。
いつもならアボシーをエミールの部屋に呼ぶのだが、アボシーのお腹が大きいので大事を取ってエミールがアボシーの部屋を訪ねた。
そして2人はベッドに横になり、
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「まぁまぁこれから眠るんだからそんなに緊張せずに」
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