仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ
子供たちと腕時計
「ニムテズ大陸の、他の国々について、ご報告があります」
「申してみよ」
ハンシオーガ王国国王、ジャスパー・ウォムスレーが、先を促す。
「どの国の王子、王女もご結婚なさっております。今からお姫様がご結婚となると、第2、第3婦人になるやも知れません」
続けて、
「タンザナティア王国は、王女に婿が入った形になっているため、お姫様を嫁に出すなら、ザガンガ王国、ジルベチア王国、アハントルト王国のうちのどの国かに出すのがよろしいかと」
ジャスパー国王は、
「それではアハントルト王国に打診してくれ。して、アソウ家はどのようになっている?」
「はっ!いまだに結婚した経緯などは不明なのですが、アハントルト王国に引っ越しました」
「ほぅ。近くなったな。引き続き情報収集に励め」
「はっ!」
こうしてハンシオーガ王国の姫を他国へ嫁に出す話は前進するのであった。
*
「もう息子も娘もいるし、今頃こういう話をされてもなぁ」
「あちらも血縁的に孤立状態。焦っているのかもしれません」
ここはアハントルト王国アバストロフ城の一室。ここにはドナートヴィッチ国王、アクーカヤ王妃、アンニヨロ王太子、フィリナーレ王太子妃、それに宰相のアドルフ・オールトンが集まっていた。
ハンシオーガ王国王家から、アンニヨロ王太子とナターリア王女との縁談の申し込みがあり、それに関する話し合いがもたれていた。
「私はフィリナーレが問題なければ構わないけれども。フィリナーレはどうだい?」
と言うアンニヨロ王太子に対し、フィリナーレ王太子妃は、
「私も仲良くできる人であれば構いませんわ」
特に問題はないようだ。そして、ドナートヴィッチ国王は、
「2人が構わなければ問題ない。オールトン、ハンシオーガ王国には前向きに検討する旨伝えておいてくれ」
「かしこまりました」
*
とある日の放課後。
「図書館へ行って勉強しようぜ!」
エーベルハルトの声かけで、図書館へ移動する5人。
「分かった。先に行っておいて」
上位5人は手慣れた様子で先に行ってしまった。
下位5人、クリフ・オースティン、シェリル・ベインズ、ダニー・バートン、キャシー・コネリー、エドガー・ドラモンドは、アイテムボックスを開くのにまごついてしまって遅れてしまった。
「あいつら手慣れてるから早いな」
「僕たちも彼らからこのアイテムボックスの魔法、習ったからね」
ふと、シェリルが疑問に思ったことを言う。
「しかし、こんな便利な魔法、何故知られていないんでしょう?」
その疑問にエドガーは、
「何でもあいつらの母ちゃんが古い文献からこの魔法を発掘したらしいぜ」
「すげえな」
「ああ」
さて、5人は片付けが終わった。
「さあ、じゃぁ俺らも行こうか」
「「「「おぉー!」」」」
下位5人も図書館へ向かうのであった。
今日の自習も終わり、図書館から出てくる10人。エドガーはエルビンに疑問に思っていることを聞いた。
「お前らの腕に巻いているのは何だ?」
「あぁ、これね。腕時計といって、これを見ると時間が分かるんだよ」
この世界では時計は一般的ではない。貴族でも時刻は鐘の音で知るものである。
「いくらくらいするんだ?」
「銀貨一枚くらいだよ。あと、文字が異世界のものだから憶えなきゃ使えない」
「異世界の品物かぁ-!すげーな!」
異世界という言葉に興奮するエドガー。
「それ、欲しいと思ったら買えるのか?」
「父さんに頼めば異世界から買ってこれると思う」
「銀貨一枚なら持ってる。金は渡すから買ってきてもらうように頼めねぇかな?」
「じゃぁ、1回うちに来いよ。デザインも値段も様々だからリストから選んでもらわなければならん」
結局10人で麻宗邸へ行くことになった。
「あ、居た。父さん!」
エルビンは話の流れを二郎に説明すると、
「分かった。買って来てやる。だから自分の納得いくものを選べ」
と言いながら、エルビンにノートパソコンを持たせた。10人は応接室に行き、エルビンは注意事項を言い始めた。
「時計には針式とデジタル式があって、針式は時間を見るのにちょっと計算が必要で、デジタル式は全部数字で出る。この辺は好みだな」
投影魔法を使って少し時計について説明をしたあと、ノートパソコンで通販サイトへ行き、時計を検索し、思い思いの時計を選ぶのであった。マヌエラも時計は持っていなかったため、一緒に頼んだ。
通販サイトでそのまま購入手続きをし、アクレシスがお金を集金して預かったお金と購入した時計をメモした。
「それじゃぁ3日後には全部届くから4日後に引き渡しね」
エルビンがまとめてこの日は解散となった。
そして4日後、クリフたち5人とマヌエラはまた麻宗邸へ来ていた。
「時計が届いたよー。時刻合わせも済ましているよー。皆順番に受け取ってねー」
6人は時計を受け取り、アソウ家の4人に腕への巻き方を教わるのであった。
「せっかく時計を買ったんだから、時間の管理もしようね」
「今まで聞けなかったんだけど、ついでに聞いていいかな?」
「何?」
「アソウ家で使われている筆記用具なんだけど…」
便利な道具の話は尽きないのであった。
「申してみよ」
ハンシオーガ王国国王、ジャスパー・ウォムスレーが、先を促す。
「どの国の王子、王女もご結婚なさっております。今からお姫様がご結婚となると、第2、第3婦人になるやも知れません」
続けて、
「タンザナティア王国は、王女に婿が入った形になっているため、お姫様を嫁に出すなら、ザガンガ王国、ジルベチア王国、アハントルト王国のうちのどの国かに出すのがよろしいかと」
ジャスパー国王は、
「それではアハントルト王国に打診してくれ。して、アソウ家はどのようになっている?」
「はっ!いまだに結婚した経緯などは不明なのですが、アハントルト王国に引っ越しました」
「ほぅ。近くなったな。引き続き情報収集に励め」
「はっ!」
こうしてハンシオーガ王国の姫を他国へ嫁に出す話は前進するのであった。
*
「もう息子も娘もいるし、今頃こういう話をされてもなぁ」
「あちらも血縁的に孤立状態。焦っているのかもしれません」
ここはアハントルト王国アバストロフ城の一室。ここにはドナートヴィッチ国王、アクーカヤ王妃、アンニヨロ王太子、フィリナーレ王太子妃、それに宰相のアドルフ・オールトンが集まっていた。
ハンシオーガ王国王家から、アンニヨロ王太子とナターリア王女との縁談の申し込みがあり、それに関する話し合いがもたれていた。
「私はフィリナーレが問題なければ構わないけれども。フィリナーレはどうだい?」
と言うアンニヨロ王太子に対し、フィリナーレ王太子妃は、
「私も仲良くできる人であれば構いませんわ」
特に問題はないようだ。そして、ドナートヴィッチ国王は、
「2人が構わなければ問題ない。オールトン、ハンシオーガ王国には前向きに検討する旨伝えておいてくれ」
「かしこまりました」
*
とある日の放課後。
「図書館へ行って勉強しようぜ!」
エーベルハルトの声かけで、図書館へ移動する5人。
「分かった。先に行っておいて」
上位5人は手慣れた様子で先に行ってしまった。
下位5人、クリフ・オースティン、シェリル・ベインズ、ダニー・バートン、キャシー・コネリー、エドガー・ドラモンドは、アイテムボックスを開くのにまごついてしまって遅れてしまった。
「あいつら手慣れてるから早いな」
「僕たちも彼らからこのアイテムボックスの魔法、習ったからね」
ふと、シェリルが疑問に思ったことを言う。
「しかし、こんな便利な魔法、何故知られていないんでしょう?」
その疑問にエドガーは、
「何でもあいつらの母ちゃんが古い文献からこの魔法を発掘したらしいぜ」
「すげえな」
「ああ」
さて、5人は片付けが終わった。
「さあ、じゃぁ俺らも行こうか」
「「「「おぉー!」」」」
下位5人も図書館へ向かうのであった。
今日の自習も終わり、図書館から出てくる10人。エドガーはエルビンに疑問に思っていることを聞いた。
「お前らの腕に巻いているのは何だ?」
「あぁ、これね。腕時計といって、これを見ると時間が分かるんだよ」
この世界では時計は一般的ではない。貴族でも時刻は鐘の音で知るものである。
「いくらくらいするんだ?」
「銀貨一枚くらいだよ。あと、文字が異世界のものだから憶えなきゃ使えない」
「異世界の品物かぁ-!すげーな!」
異世界という言葉に興奮するエドガー。
「それ、欲しいと思ったら買えるのか?」
「父さんに頼めば異世界から買ってこれると思う」
「銀貨一枚なら持ってる。金は渡すから買ってきてもらうように頼めねぇかな?」
「じゃぁ、1回うちに来いよ。デザインも値段も様々だからリストから選んでもらわなければならん」
結局10人で麻宗邸へ行くことになった。
「あ、居た。父さん!」
エルビンは話の流れを二郎に説明すると、
「分かった。買って来てやる。だから自分の納得いくものを選べ」
と言いながら、エルビンにノートパソコンを持たせた。10人は応接室に行き、エルビンは注意事項を言い始めた。
「時計には針式とデジタル式があって、針式は時間を見るのにちょっと計算が必要で、デジタル式は全部数字で出る。この辺は好みだな」
投影魔法を使って少し時計について説明をしたあと、ノートパソコンで通販サイトへ行き、時計を検索し、思い思いの時計を選ぶのであった。マヌエラも時計は持っていなかったため、一緒に頼んだ。
通販サイトでそのまま購入手続きをし、アクレシスがお金を集金して預かったお金と購入した時計をメモした。
「それじゃぁ3日後には全部届くから4日後に引き渡しね」
エルビンがまとめてこの日は解散となった。
そして4日後、クリフたち5人とマヌエラはまた麻宗邸へ来ていた。
「時計が届いたよー。時刻合わせも済ましているよー。皆順番に受け取ってねー」
6人は時計を受け取り、アソウ家の4人に腕への巻き方を教わるのであった。
「せっかく時計を買ったんだから、時間の管理もしようね」
「今まで聞けなかったんだけど、ついでに聞いていいかな?」
「何?」
「アソウ家で使われている筆記用具なんだけど…」
便利な道具の話は尽きないのであった。
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