仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ
便利魔法の講習
風雅たちの領地までの旅はその後、順調に進み、8日目でクアレシスに着いた。
クアレシスの領主邸のアプローチで馬車を降りた風雅とステファニーは、
「ふぅ。やっと着いた。お疲れ様」
「馬車の旅、長かったですわ」
エルマー・コールマンを始め、連れてきた使用人や警備の騎士も馬車を降り、メイドの2人は玄関扉を開け、
「「「お帰りなさいませ風雅様、ステファニー様」」」
屋敷付きの従者が出迎えてくれた。
「しばらくこちらの仕事に専念します。基本的にクアレシスとアレストバートを行ったり来たりして領地経営する予定にしていますので、よろしく」
そう、風雅は使用人に宣言して、自分の荷物やら使用人の荷物などを各部屋へ降ろして回った。
それから執務室へ行き、
「お久しぶりです。デビアンさん」
「お帰りなさいませお坊ちゃま」
代官のデビアン・モンテスが出迎えてくれた。
「早速ですが、近隣の複数の領地から、風雅様宛に手紙が届いております」
と、デビアンさんが封書を持って来た。
「ありがとう。見ます」
風雅は封書を読んだ。
「全部同じような内容ですね。コンピュータを教えて欲しいそうです」
「それが何故風雅様なのでしょう?」
「ここへ来るまでの道中で、途中の領主に頼まれてコンピュータの使い方を教えてきましたし、コンピュータを復活させたのが、私と、姉の花菜香だからでしょうね」
「おぉ。コンピュータを復活させたのが、風雅様と花菜香様でしたか!」
その後、日付を調整して、またコンピュータ教室を開く風雅なのであった。
*
「それでは便利魔法の講習を始めたいと思います」
ここはアハントルト王国の首都、ペンテレストロフにあるアバストロフ城の中庭。王族の前で二郎が講習の開始の宣言をした。
「それではフーエル・レムナントとライトは使えるということですので、ゲートの魔法から」
ちなみにミネルバとカッテリーナ、エテラーシアにヨーネスティンは家で留守番兼子守り、エルビン、コンスタンティン、アクレシスにエーベルハルトは自習兼子守りだ。
二郎とミランダに、この前使えるようになったマヌエラが、今回の講師役だ。
「それでは一度使ってみますので、まずは見ていて下さい」
二郎がゲートの魔法を披露する。
「これを今から使えるようになってもらいます」
それから、アハントルト王国の王族に、二郎、ミランダ、マヌエラが指導していく。
何故、こんな事になったかというと、エルビンたちから便利魔法を教わったマヌエラが、家族に自慢するために披露したからである。
マヌエラ以外の王族たちも、その便利さに気付き、二郎に今回の講習を依頼したのである。
マヌエラは年も近いしエルビンたちから習ったが、他の王族にはそうはいかない。大人にも教えるということで、二郎やミランダが王城へやって来たのである。
「これを使えないと次のアイテムボックスも空間魔法なので、これも習得が難しくなります。まずはしっかりとゲートを身につけて下さい」
この講習は、王族を半分に分け、2日間行なわれるのであった。
*
「アクレシス様、ビアンカ様が脱走します。引き戻して下さい」
「おう!」
ここはアハントルト王国の首都、ペンテレストロフにある麻宗邸の一室。ここでは小さい子のお守りと、児童組の自習が行なわれていた。
今日は二郎とミランダが王城へ行っているため、エルビン、コンスタンティン、アクレシスにエーベルハルトは、魔法の練習のために荒野へ行くことは禁止され、座学の勉強のみ行なわれていた。
ミネルバとカッテリーナ、エテラーシアにヨーネスティン、今日はいないミランダにとってはこういった時間は大切な子供との触れ合いの場。王族や貴族の中には子守りは全て乳母やメイドに任せっきりの者もいるが、麻宗家では原則親も子供の相手をする。ときには自分が産んだ子供でなくてもあまり分け隔てなく育てることを良しとしているのである。
「歴史はここが憶えづらいんだよな」
「そこは、このノートが分かりやすいよ」
エーベルハルトが苦手なところをいうと、アクレシスが憶えやすいノートを差しだす。ちなみにこのノートは先輩がアハントルト王立魔法学校の図書館に収めたノートをアクレシスが借りてきたのである。エルビン、コンスタンティンにエーベルハルトも、それぞれノートを借りてきている。
「コンスタンティン様、ブリトニー様が脱走します。引き戻して下さい」
「はーい」
この、効率がいいのか悪いのか分からない自習のおかげで学年のトップクラスの成績を保つ、エルビン、コンスタンティン、アクレシスにエーベルハルトの4人なのであった。
クアレシスの領主邸のアプローチで馬車を降りた風雅とステファニーは、
「ふぅ。やっと着いた。お疲れ様」
「馬車の旅、長かったですわ」
エルマー・コールマンを始め、連れてきた使用人や警備の騎士も馬車を降り、メイドの2人は玄関扉を開け、
「「「お帰りなさいませ風雅様、ステファニー様」」」
屋敷付きの従者が出迎えてくれた。
「しばらくこちらの仕事に専念します。基本的にクアレシスとアレストバートを行ったり来たりして領地経営する予定にしていますので、よろしく」
そう、風雅は使用人に宣言して、自分の荷物やら使用人の荷物などを各部屋へ降ろして回った。
それから執務室へ行き、
「お久しぶりです。デビアンさん」
「お帰りなさいませお坊ちゃま」
代官のデビアン・モンテスが出迎えてくれた。
「早速ですが、近隣の複数の領地から、風雅様宛に手紙が届いております」
と、デビアンさんが封書を持って来た。
「ありがとう。見ます」
風雅は封書を読んだ。
「全部同じような内容ですね。コンピュータを教えて欲しいそうです」
「それが何故風雅様なのでしょう?」
「ここへ来るまでの道中で、途中の領主に頼まれてコンピュータの使い方を教えてきましたし、コンピュータを復活させたのが、私と、姉の花菜香だからでしょうね」
「おぉ。コンピュータを復活させたのが、風雅様と花菜香様でしたか!」
その後、日付を調整して、またコンピュータ教室を開く風雅なのであった。
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「それでは便利魔法の講習を始めたいと思います」
ここはアハントルト王国の首都、ペンテレストロフにあるアバストロフ城の中庭。王族の前で二郎が講習の開始の宣言をした。
「それではフーエル・レムナントとライトは使えるということですので、ゲートの魔法から」
ちなみにミネルバとカッテリーナ、エテラーシアにヨーネスティンは家で留守番兼子守り、エルビン、コンスタンティン、アクレシスにエーベルハルトは自習兼子守りだ。
二郎とミランダに、この前使えるようになったマヌエラが、今回の講師役だ。
「それでは一度使ってみますので、まずは見ていて下さい」
二郎がゲートの魔法を披露する。
「これを今から使えるようになってもらいます」
それから、アハントルト王国の王族に、二郎、ミランダ、マヌエラが指導していく。
何故、こんな事になったかというと、エルビンたちから便利魔法を教わったマヌエラが、家族に自慢するために披露したからである。
マヌエラ以外の王族たちも、その便利さに気付き、二郎に今回の講習を依頼したのである。
マヌエラは年も近いしエルビンたちから習ったが、他の王族にはそうはいかない。大人にも教えるということで、二郎やミランダが王城へやって来たのである。
「これを使えないと次のアイテムボックスも空間魔法なので、これも習得が難しくなります。まずはしっかりとゲートを身につけて下さい」
この講習は、王族を半分に分け、2日間行なわれるのであった。
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「アクレシス様、ビアンカ様が脱走します。引き戻して下さい」
「おう!」
ここはアハントルト王国の首都、ペンテレストロフにある麻宗邸の一室。ここでは小さい子のお守りと、児童組の自習が行なわれていた。
今日は二郎とミランダが王城へ行っているため、エルビン、コンスタンティン、アクレシスにエーベルハルトは、魔法の練習のために荒野へ行くことは禁止され、座学の勉強のみ行なわれていた。
ミネルバとカッテリーナ、エテラーシアにヨーネスティン、今日はいないミランダにとってはこういった時間は大切な子供との触れ合いの場。王族や貴族の中には子守りは全て乳母やメイドに任せっきりの者もいるが、麻宗家では原則親も子供の相手をする。ときには自分が産んだ子供でなくてもあまり分け隔てなく育てることを良しとしているのである。
「歴史はここが憶えづらいんだよな」
「そこは、このノートが分かりやすいよ」
エーベルハルトが苦手なところをいうと、アクレシスが憶えやすいノートを差しだす。ちなみにこのノートは先輩がアハントルト王立魔法学校の図書館に収めたノートをアクレシスが借りてきたのである。エルビン、コンスタンティンにエーベルハルトも、それぞれノートを借りてきている。
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