仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ
ザガンガ王国のネットワーク網 1
9月に入ったら、また火・木更新に戻ります。
1週間の本数が減ります。ご了承ください。
「アハントルト王国では、古代遺跡を復活させて、通信網なる便利な情報網が敷かれておるそうだな」
ここはとある会議室。国の要人が集まる中、ザガンガ王国国王、アバン国王の弁に二郎は、
「あぁ、花菜香と風雅が復活させた通信網ですね。当時は2人とも古代遺跡に入り浸っていました」
「「「「おぉー」」」」
同席していた要人が、思わず声が漏れる。
「それでは2人が居るなら、この国に古代遺跡があるならこの国にも通信網ができるということですか?」
「本人たちに聞いてみないと分かりませんが、多分できるものと」
「「「「おぉー」」」」
そして、そういった古代遺跡がないか、調査することが決まった。
そして1ヶ月後、それらしい古代遺跡が複数見つかり、花菜香と風雅に調査依頼が来るのであった。
「姉貴、久しぶり」
「久しぶりね、風雅。私はリーガンズ伯爵家の歴史やらしきたりを詰め込まれている最中だけど、そっちは?」
「ステファニーさんとお出かけしたり、父さんに領地経営について仕込まれたりしてこっちもあまり余裕ないよ」
「そう。まぁ、忙しいのはいいことだわ」
「だね」
そして、アーメイヤス語古語に精通している者として、
「初めまして。クリスティーナと申します。今回はよろしくお願いします」
それから案内役として、
「初めまして。宮廷魔法師団のアヤコフと申します。今回はよろしくお願いします」
薫が来れば話は早かったのだが、薫は多忙で来られなかったのである。
「何はともあれ、現場に行ってみましょう」
それらしい施設はザガンガ王国の首都、サガンガニアでも4カ所見つかっている。まずは近いところから行ってみることにし、馬車を走らせるのであった。そして、
「1件目がこちらになります」
アヤコフの案内で連れて来られたのはアハントルト王国のときと同じく地下施設であった。
アヤコフが鍵を開けると、中は全く掃除をされていないようでほこりだらけであった。これもアハントルト王国で経験済みである。
「まずは最下階に行きましょう」
一行はほこりをまき散らしながら最下階を目指す。
数フロア分下に下りて、もう下へ下りる階段がなくなったフロアで、
「アハントルト王国の施設と同じ作りなら、このフロアに施設を動かすための魔晶石があるはずだわ。それに魔力を補充して施設が動くか確かめようと思うの」
アヤコフが最下階の鍵を開け、部屋に入る。そこはローテーブルにソファーが何組か。休憩室のような部屋であった。奥のドアへ進む。
今度は巨大モニターに、机には多くのスイッチに椅子。反対側には書類がびっしりと詰まった本棚があった。どうやらコントロールルームのようだ。その部屋も通過し、鍵を開け、奥へと進む。
そこには予想通り巨大な魔晶石があった。
花菜香と風雅は、アハントルト王国のときにもやったとおりに魔晶石に魔力を供給した。そして、ドアを開け放ち、風魔法をうまく使ってほこりを階段の部屋へ追い出した。
「これで少しは過ごしやすくなりましたわ」
そして、コントロールルームでこの施設のマニュアルを探す。上下本。
「マニュアル見つけた。アーメイヤス語古語で書かれているみたいだな」
そして花菜香と風雅は手分けしてその本を読んだ。
「どうもここは魔力の供給施設みたいですね」
風雅は制御室へ行き、手慣れた様子で主魔力源を入れ、全階のお掃除ロボットを動作させた。
「この施設は後で使いますが目的の施設ではありませんでした。次に行きましょう」
アヤコフは最下階と施設入り口を素早く施錠し、途中、全員昼休憩を挟み、次の施設へ向かった。
アヤコフが鍵の管理をし、皆で最下階へ。休憩室とコントロールルームを通り抜け、巨大な魔晶石の部屋へ。
花菜香と風雅は手慣れた様子で魔晶石に魔力を供給し、風魔法でほこりを階段の部屋へ追い出した。
そしてコントロールルームでマニュアルを探した。上中下。こちらもアーメイヤス語古語で書かれてあった。
花菜香と風雅は手分けしてマニュアルを読んだ。
「この施設が分かりました。お目当ての通信局です」
一同笑顔になった。風雅は制御室へ行き、手慣れた様子で主魔力源を入れ、全階のお掃除ロボットを動作させた。
風雅はマニュアルの残りの部分を読んだ。
各階が綺麗になると、お掃除ロボットを停止させ、各階の換気と照明のスイッチを入れ、地下1階の設備用の電源を入れた。
一行は地下1階へ行った。アハントルト王国のときと同じようにそこはオフィスフロアであった。
風雅は地下1階奥のサーバの電源を入れに行き、花菜香は手近なコンピュータの電源を入れた。
「さて、動くまでに時間がかかりますし、電話機を持ち出しますか」
一行は下の階に行き、電話機を見つけると、花菜香と風雅は片っ端から電話機とコードをアイテムボックスの魔法に収納していき、コンピュータも持ち出すのであった。
その頃にはコンピュータも立ち上がっており、
花菜香は地図アプリを開き、城の見取り図を表示させ、片っ端から電話線の来ている位置と、電話番号を携帯の写真に収めた。ついでに麻宗家、バーンクリット公爵家、リーガンズ伯爵家、フリーテージ伯爵家の電話線の来ている位置と、電話番号も調べて携帯の写真に収めた。
「これで今日、やることは修了しました。片付けて城に報告に行きましょう」
と言い、この通信局と、最初に行った魔力の供給施設の後片付けをして、城へ向かうのであった。
1週間の本数が減ります。ご了承ください。
「アハントルト王国では、古代遺跡を復活させて、通信網なる便利な情報網が敷かれておるそうだな」
ここはとある会議室。国の要人が集まる中、ザガンガ王国国王、アバン国王の弁に二郎は、
「あぁ、花菜香と風雅が復活させた通信網ですね。当時は2人とも古代遺跡に入り浸っていました」
「「「「おぉー」」」」
同席していた要人が、思わず声が漏れる。
「それでは2人が居るなら、この国に古代遺跡があるならこの国にも通信網ができるということですか?」
「本人たちに聞いてみないと分かりませんが、多分できるものと」
「「「「おぉー」」」」
そして、そういった古代遺跡がないか、調査することが決まった。
そして1ヶ月後、それらしい古代遺跡が複数見つかり、花菜香と風雅に調査依頼が来るのであった。
「姉貴、久しぶり」
「久しぶりね、風雅。私はリーガンズ伯爵家の歴史やらしきたりを詰め込まれている最中だけど、そっちは?」
「ステファニーさんとお出かけしたり、父さんに領地経営について仕込まれたりしてこっちもあまり余裕ないよ」
「そう。まぁ、忙しいのはいいことだわ」
「だね」
そして、アーメイヤス語古語に精通している者として、
「初めまして。クリスティーナと申します。今回はよろしくお願いします」
それから案内役として、
「初めまして。宮廷魔法師団のアヤコフと申します。今回はよろしくお願いします」
薫が来れば話は早かったのだが、薫は多忙で来られなかったのである。
「何はともあれ、現場に行ってみましょう」
それらしい施設はザガンガ王国の首都、サガンガニアでも4カ所見つかっている。まずは近いところから行ってみることにし、馬車を走らせるのであった。そして、
「1件目がこちらになります」
アヤコフの案内で連れて来られたのはアハントルト王国のときと同じく地下施設であった。
アヤコフが鍵を開けると、中は全く掃除をされていないようでほこりだらけであった。これもアハントルト王国で経験済みである。
「まずは最下階に行きましょう」
一行はほこりをまき散らしながら最下階を目指す。
数フロア分下に下りて、もう下へ下りる階段がなくなったフロアで、
「アハントルト王国の施設と同じ作りなら、このフロアに施設を動かすための魔晶石があるはずだわ。それに魔力を補充して施設が動くか確かめようと思うの」
アヤコフが最下階の鍵を開け、部屋に入る。そこはローテーブルにソファーが何組か。休憩室のような部屋であった。奥のドアへ進む。
今度は巨大モニターに、机には多くのスイッチに椅子。反対側には書類がびっしりと詰まった本棚があった。どうやらコントロールルームのようだ。その部屋も通過し、鍵を開け、奥へと進む。
そこには予想通り巨大な魔晶石があった。
花菜香と風雅は、アハントルト王国のときにもやったとおりに魔晶石に魔力を供給した。そして、ドアを開け放ち、風魔法をうまく使ってほこりを階段の部屋へ追い出した。
「これで少しは過ごしやすくなりましたわ」
そして、コントロールルームでこの施設のマニュアルを探す。上下本。
「マニュアル見つけた。アーメイヤス語古語で書かれているみたいだな」
そして花菜香と風雅は手分けしてその本を読んだ。
「どうもここは魔力の供給施設みたいですね」
風雅は制御室へ行き、手慣れた様子で主魔力源を入れ、全階のお掃除ロボットを動作させた。
「この施設は後で使いますが目的の施設ではありませんでした。次に行きましょう」
アヤコフは最下階と施設入り口を素早く施錠し、途中、全員昼休憩を挟み、次の施設へ向かった。
アヤコフが鍵の管理をし、皆で最下階へ。休憩室とコントロールルームを通り抜け、巨大な魔晶石の部屋へ。
花菜香と風雅は手慣れた様子で魔晶石に魔力を供給し、風魔法でほこりを階段の部屋へ追い出した。
そしてコントロールルームでマニュアルを探した。上中下。こちらもアーメイヤス語古語で書かれてあった。
花菜香と風雅は手分けしてマニュアルを読んだ。
「この施設が分かりました。お目当ての通信局です」
一同笑顔になった。風雅は制御室へ行き、手慣れた様子で主魔力源を入れ、全階のお掃除ロボットを動作させた。
風雅はマニュアルの残りの部分を読んだ。
各階が綺麗になると、お掃除ロボットを停止させ、各階の換気と照明のスイッチを入れ、地下1階の設備用の電源を入れた。
一行は地下1階へ行った。アハントルト王国のときと同じようにそこはオフィスフロアであった。
風雅は地下1階奥のサーバの電源を入れに行き、花菜香は手近なコンピュータの電源を入れた。
「さて、動くまでに時間がかかりますし、電話機を持ち出しますか」
一行は下の階に行き、電話機を見つけると、花菜香と風雅は片っ端から電話機とコードをアイテムボックスの魔法に収納していき、コンピュータも持ち出すのであった。
その頃にはコンピュータも立ち上がっており、
花菜香は地図アプリを開き、城の見取り図を表示させ、片っ端から電話線の来ている位置と、電話番号を携帯の写真に収めた。ついでに麻宗家、バーンクリット公爵家、リーガンズ伯爵家、フリーテージ伯爵家の電話線の来ている位置と、電話番号も調べて携帯の写真に収めた。
「これで今日、やることは修了しました。片付けて城に報告に行きましょう」
と言い、この通信局と、最初に行った魔力の供給施設の後片付けをして、城へ向かうのであった。
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