仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ
ジョージア君と花菜香の結婚披露宴
二郎と、花菜香の嫁ぎ先であるリーガンズ伯爵が、王城で結婚式の話題をしていたところ、いつの間にか聞いていたアバン国王に、
「開場、王城の広間を貸そうか?」
と、言われ、
「いえ、今後のつながりもありますし、我が家でやろうと思っています」
と、リーガンズ伯爵。
「そうか。見に行きづらいのぉ」
と、残念がられたが、国王に出席されるとリーガンズ伯爵の心臓に悪い。二郎は、
(皇太子夫妻をお呼びするのは可能だろうか)
と、リーガンズ伯爵に耳打ちすると、
(そ、それは可能です)
との返事。
「王太子夫妻に招待状を送ることにします。何せ王太子妃との縁者に当たりますし」
と、妥協案を出したが、
「ワシが参加したかったのだが… まぁ良い。王太子夫妻には無理にでも予定を空けさせるから招待状の件頼むぞ」
と、引き下がってくれた。ふぅ、危ない。
と、言うわけで、急遽、王太子夫妻は呼ばないといけなくなったリーガンズ伯爵。
「王太子夫婦は、花菜香の叔父、叔母に当たるわけですし、そこは諦めて下さい」
「王族が親戚になるとは… はぁ、要らぬ緊張をしますなぁ」
気落ち気味なリーガンズ伯爵に、
「そのうち慣れます… きっと」
「そうですかねぇ」
そして、後日、身内の内々で結婚式を挙げた後、
リーガンズ伯爵家の長男、ジョージア・リーガンズと、麻宗花菜香の結婚披露宴の当日、
薫はドレスをキッチリと着て、花菜香の控え室に入った。
「どう?緊張してない?」
「ちょっと、緊張してるかな」
「まぁ、少しくらいなら緊張しなさいな。私は来賓客にご挨拶に行ってくるわ」
そして二郎と薫、リーガンズ伯爵とリーガンズ伯爵婦人は、入り口で出席者にお礼を述べていくのであった。
来賓客全員の入場を確認すると、式の開始である。
「それではお待たせしました。新郎新婦の入場です。盛大な拍手でお迎え下さい」
司会のアナウンスがあり、映画館並みに配置されたスピーカーから、メンデルスゾーンの「結婚行進曲」が流れ、扉が開き、
リーガンズ伯爵婦人はジョージア君と真ん中のレッドカーペットの上を進み、ひな壇の手前で反転。花菜香を待つ。
それから花菜香は二郎に手を引かれながらレッドカーペットの上を進み、花菜香の手をジョージア君に預けた。
「これよりジョージア・リーガンズと、ハナカ・アソウの結婚披露宴を行ないたいと思います」
開場は拍手に包まれた。
司会のアナウンスがあり、ジョージア君と花菜香は一礼して着席する。会場は徐々に明るくなってきて、
「それでは新郎、ジョージア・リーガンズの略歴をご紹介致します」
ジョージア君の略歴が画像付きで紹介される。
花菜香はジョージア君に耳打ちする。
「あなたってわんぱくだったのね」
「それは君もじゃないのかい?」
「まぁ、女性にわんぱくだなんて」
そして、
「それでは新婦、ハナカ・アソウの略歴をご紹介致します」
花菜香の経歴は斬新であった。地球の日本という国に生まれ、見たこともない家電製品を中心とした品物に囲まれ生活し、勇者召喚によってこの地にやって来て、初めに課せられたのは魔王討伐。その後紆余曲折あって、アハントルト王立魔法学校高等部卒。後に学術院にて魔法発掘学と教育学を専攻。教員資格あり。
と、花菜香の経歴を紹介すると、新郎側の出席者は半ば呆然としていた。
「それでは、料理が各テーブルに回った頃だと思います。グラスをお取りいただき、ご起立下さい」
来賓客、主催側、全員が起立し、
「2人の結婚を祝して」
全員がグラスを高らかに掲げ、
「乾杯!」
「「「「「「乾杯!」」」」」」
隣席の者とグラスを鳴らせ合い、飲み物に口をつけた後、
「それではご着席下さい」
着席してお食事タイムとなるのであった。
会場の緊張が緩んで、皆、食事に手を伸ばし始める。舞台のプロジェクターでは、過去映像が流れ始め、BGMにゆるやかなクラシックが流れ、食事時の場つなぎをする。
食事も、コース料理となっており、前菜、スープ、魚料理と順々に出てくる。皆、静かに話しながら舌鼓を打つ。
デザートまで食べ終わった後、
「新郎、新婦がお色直しを致いたします」
ジョージア君と花菜香は、レッドカーペットを通り、退出し、控え室で着替えをする。
花菜香の着替え終了の合図があり、ジョージア君は扉前で待つ。花菜香がやって来た。花菜香は赤のダンス用衣装だ。
「お色直しも終わったようです。新郎新婦の再入場です。盛大にお迎え下さい」
再び扉が開き、2人手を繋つなぎながら再入場する。
会場は、今まであったテーブルと椅子が片付けられ、壁際両サイドに飲み物のグラスが並べられ、真ん中は大きく開けられていた。
2人は、ひな壇上部へ行き着席し、
「それではただ今からダンスタイムと致いたします。ミュージック、スタート!」
会場に、地球のダンスミュージックが流れ出す。最初は戸惑っていた来賓客たちも、リズムが分ったら、各々おのおの踊り出す。
「1曲いかがですか?」
花菜香が誘い、ジョージア君と踊り出す。
それから、二郎ともリーガンズ伯爵とも踊った。
ジョージア君も、二郎の妻たちと踊るのであった。
ひとしきり踊ったところで、身分の低い者から式場を退席していく。もうそろそろこの披露宴もお開きの時間だ。
薫の父、リチャードお義父様が、
「ジョージア君、ハナカ、良い式であった。2人とも幸せにな」
「「はい」」
そう言い残し、退出する。
そして最後に、
「ジョージア君、ハナカちゃん、結婚おめでとう。これからもよろしくね」
「「はい」」
と、王太子夫婦からのお言葉があり、式は幕を下ろすのであった。
「開場、王城の広間を貸そうか?」
と、言われ、
「いえ、今後のつながりもありますし、我が家でやろうと思っています」
と、リーガンズ伯爵。
「そうか。見に行きづらいのぉ」
と、残念がられたが、国王に出席されるとリーガンズ伯爵の心臓に悪い。二郎は、
(皇太子夫妻をお呼びするのは可能だろうか)
と、リーガンズ伯爵に耳打ちすると、
(そ、それは可能です)
との返事。
「王太子夫妻に招待状を送ることにします。何せ王太子妃との縁者に当たりますし」
と、妥協案を出したが、
「ワシが参加したかったのだが… まぁ良い。王太子夫妻には無理にでも予定を空けさせるから招待状の件頼むぞ」
と、引き下がってくれた。ふぅ、危ない。
と、言うわけで、急遽、王太子夫妻は呼ばないといけなくなったリーガンズ伯爵。
「王太子夫婦は、花菜香の叔父、叔母に当たるわけですし、そこは諦めて下さい」
「王族が親戚になるとは… はぁ、要らぬ緊張をしますなぁ」
気落ち気味なリーガンズ伯爵に、
「そのうち慣れます… きっと」
「そうですかねぇ」
そして、後日、身内の内々で結婚式を挙げた後、
リーガンズ伯爵家の長男、ジョージア・リーガンズと、麻宗花菜香の結婚披露宴の当日、
薫はドレスをキッチリと着て、花菜香の控え室に入った。
「どう?緊張してない?」
「ちょっと、緊張してるかな」
「まぁ、少しくらいなら緊張しなさいな。私は来賓客にご挨拶に行ってくるわ」
そして二郎と薫、リーガンズ伯爵とリーガンズ伯爵婦人は、入り口で出席者にお礼を述べていくのであった。
来賓客全員の入場を確認すると、式の開始である。
「それではお待たせしました。新郎新婦の入場です。盛大な拍手でお迎え下さい」
司会のアナウンスがあり、映画館並みに配置されたスピーカーから、メンデルスゾーンの「結婚行進曲」が流れ、扉が開き、
リーガンズ伯爵婦人はジョージア君と真ん中のレッドカーペットの上を進み、ひな壇の手前で反転。花菜香を待つ。
それから花菜香は二郎に手を引かれながらレッドカーペットの上を進み、花菜香の手をジョージア君に預けた。
「これよりジョージア・リーガンズと、ハナカ・アソウの結婚披露宴を行ないたいと思います」
開場は拍手に包まれた。
司会のアナウンスがあり、ジョージア君と花菜香は一礼して着席する。会場は徐々に明るくなってきて、
「それでは新郎、ジョージア・リーガンズの略歴をご紹介致します」
ジョージア君の略歴が画像付きで紹介される。
花菜香はジョージア君に耳打ちする。
「あなたってわんぱくだったのね」
「それは君もじゃないのかい?」
「まぁ、女性にわんぱくだなんて」
そして、
「それでは新婦、ハナカ・アソウの略歴をご紹介致します」
花菜香の経歴は斬新であった。地球の日本という国に生まれ、見たこともない家電製品を中心とした品物に囲まれ生活し、勇者召喚によってこの地にやって来て、初めに課せられたのは魔王討伐。その後紆余曲折あって、アハントルト王立魔法学校高等部卒。後に学術院にて魔法発掘学と教育学を専攻。教員資格あり。
と、花菜香の経歴を紹介すると、新郎側の出席者は半ば呆然としていた。
「それでは、料理が各テーブルに回った頃だと思います。グラスをお取りいただき、ご起立下さい」
来賓客、主催側、全員が起立し、
「2人の結婚を祝して」
全員がグラスを高らかに掲げ、
「乾杯!」
「「「「「「乾杯!」」」」」」
隣席の者とグラスを鳴らせ合い、飲み物に口をつけた後、
「それではご着席下さい」
着席してお食事タイムとなるのであった。
会場の緊張が緩んで、皆、食事に手を伸ばし始める。舞台のプロジェクターでは、過去映像が流れ始め、BGMにゆるやかなクラシックが流れ、食事時の場つなぎをする。
食事も、コース料理となっており、前菜、スープ、魚料理と順々に出てくる。皆、静かに話しながら舌鼓を打つ。
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「新郎、新婦がお色直しを致いたします」
ジョージア君と花菜香は、レッドカーペットを通り、退出し、控え室で着替えをする。
花菜香の着替え終了の合図があり、ジョージア君は扉前で待つ。花菜香がやって来た。花菜香は赤のダンス用衣装だ。
「お色直しも終わったようです。新郎新婦の再入場です。盛大にお迎え下さい」
再び扉が開き、2人手を繋つなぎながら再入場する。
会場は、今まであったテーブルと椅子が片付けられ、壁際両サイドに飲み物のグラスが並べられ、真ん中は大きく開けられていた。
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「それではただ今からダンスタイムと致いたします。ミュージック、スタート!」
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「1曲いかがですか?」
花菜香が誘い、ジョージア君と踊り出す。
それから、二郎ともリーガンズ伯爵とも踊った。
ジョージア君も、二郎の妻たちと踊るのであった。
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