仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ
花菜香と風雅と古代施設 3
次の日。花菜香と風雅は、それぞれの婚約者とデートの約束がある。
その前に、施設に魔力供給しておこう。
早い時間に魔道具学の教授の部屋を訪ねる。
「おぅ。お前ら。今日も施設の中を調べるのか?」
「いえ、今日は予定がありますので魔力供給だけ」
「そうか。ならあまり時間はかからないな」
教授から鍵を預かる。
2人はさっと魔晶石の部屋へ行き、魔力供給した後、さっと外に出て施錠し、鍵を返して家に戻るのであった。
次の日。フリーの日なので、今日は1日施設の研究をする。まずは教授室。
「おぅ、お前ら来たか。とりあえず1ヶ月、施設の使用許可が下りたぞ」
「ありがとうございます」
「それから、最後、返すのを条件に、中の物を持ち出す許可が下りた。でも、むやみやたらに持ち出すんじゃないぞ」
「「はい」」
「それからカギは花菜香、お前に預けておく。毎日返しに来なくていいぞ。こっちは施設の使用許可証と施設内の物品の持ち出し許可証だ。無くすなよ。それから3週間くらい経ったらまたここへ来い。期限の延長が必要か教えてくれ」
「「はい」」
「それじゃぁ行ってこい」
「「ありがとうございました」」
幸運にもいろいろな許可が下りて、思いがけずにカギを預かった。
まずは何はともあれ魔力供給から。
最初は花菜香から。魔力タンクは空になり、体の魔力は半分になった。
次に風雅。魔力タンクが空になったところで魔力が入らなくなった。
「風雅、どうした?」
「途中で魔力が入らなくなった」
「とりあえず、起動させようか」
「そうだね」
2人は制御室に入り、主魔力源のスイッチを入れた。施設全体の見取り図が表示され、魔力の量を示す右端のバーは、100%を示していた。
「100%になってこれ以上魔力が入らなくなったのね」
「そうみたいだね」
次に、お掃除ロボットを起動させ、換気のスイッチも入れた。
「姉貴、今日はどの階へ行く?」
「そうね、地下1階のオフィスフロアへ行こうかな」
「分かった」
風雅は制御盤で、地下1階のオフィスフロアの照明のスイッチと、コンセントのスイッチを入れてから、2人は部屋を離れた。
地下1階には事務机がズラッと並んでいる。壁際には本棚があり、本やら書類やらがびっしりと詰め込まれている。その中から有用な本を見つけ、この施設の使い方を学ぶのである。
「OMT4700シリーズユーザーズマニュアル?表紙にはコンピュータの絵が描いてある」
事務机のコンピュータを見やる。本の絵とそっくりだ。
「姉貴、コンピュータのマニュアル見つけた。同じ物が5冊あるし、これから見ないか?」
「分かったわ。コンピュータが使えると、調査が進みやすいだろうからそうするわ」
かくして2人は”OMT4700シリーズユーザーズマニュアル”を読むのであった。
それから1時間半、
「使い方は大体分かったわ。ネットワークに繋いでも使えるし、スタンドアロンでも使える。要はどんな情報を入れておくかね。とりあえず、スイッチを入れて使ってみましょう」
花菜香はコンピュータのスイッチを入れ、動かした。
「どんなアプリが入っているかしら。ブラウザに、画像を見るソフトに、エディタに文書作成ソフトに表計算、プレゼンテーションに、いろいろ入っているわね」
試しに地図アプリを開いてみた。
「うーん、「サーバに接続できません」か。風雅、この部屋に、この部屋専用のサーバってある?」
「ちょっと待って。あ。隣にサーバ室がある。ここにもマニュアルか。いきなり動かすのも怖いし、姉貴、マニュアルを見て使い方を憶えてから動かすからスタンドアロンで動くのから試しておいてくれないかい?」
「分かったわ」
そうして花菜香はコンピュータを使ってみることにして、風雅はサーバを動かすため、マニュアルに目を通すのであった。
「昔は頻繁にメールが使われていたのね。しかしこの施設の文章は全部アーメイヤス語古語で書かれているから読みにくいのよね」
「姉貴、読み終わった。今からサーバの電源入れるわ」
「分かった。お願い」
それから20分後
「姉貴、サーバ立ち上がったぞ」
「了解」
花菜香はもう一度、地図アプリを開いてみた。
「地図が出てくるわね」
花菜香はアイテムボックスからアハントルト王国首都のペンテレストロフの地図を取り出した。貴族の住民向けに配られるものである。
「やはり内容が古いわね。住民の名前が全部違うわ」
試しに自宅である麻宗邸をダブルクリックしてみる。
「あ。家の見取り図が出てきた。電話番号も出てきたわ。これは間取りなどから見て今の家よね。どこに電話線が来ているか載っているわ。スマホで写真を撮っておきましょう」
花菜香は家の全体図と、電話線が来ている1階の見取り図と、その上に電話線が来ているところに電話のアイコンが表示された。
「今日は電話機を持って帰るのは決まりね」
すると、風雅がやって来て、
「姉貴、そろそろ家に持って帰るコンピュータ、選ばない?」
「そうね。実際繋いで起動するか確かめないといけないし、そろそろ移動しましょうか」
2人は地下3階へ行って電話機とコードを、地下4階ではコンピュータ、モニタ、マウスなどを2組持って地下1階に戻り、起動試験をしてちゃんと起動するのを確かめると、それらをアイテムボックスに放り込み、家で読めるようマニュアル類を数冊アイテムボックスに入れた。
「もうそろそろいい時間ね。家に帰りましょうか」
「そうだね」
風雅は地下1階のサーバにシャットダウンの操作をし、花菜香は使っていたコンピュータにシャットダウンの操作をし、2人とも終了処理が完了したのを確認すると、後片付けをして、施錠して、家に帰るのであった。
その前に、施設に魔力供給しておこう。
早い時間に魔道具学の教授の部屋を訪ねる。
「おぅ。お前ら。今日も施設の中を調べるのか?」
「いえ、今日は予定がありますので魔力供給だけ」
「そうか。ならあまり時間はかからないな」
教授から鍵を預かる。
2人はさっと魔晶石の部屋へ行き、魔力供給した後、さっと外に出て施錠し、鍵を返して家に戻るのであった。
次の日。フリーの日なので、今日は1日施設の研究をする。まずは教授室。
「おぅ、お前ら来たか。とりあえず1ヶ月、施設の使用許可が下りたぞ」
「ありがとうございます」
「それから、最後、返すのを条件に、中の物を持ち出す許可が下りた。でも、むやみやたらに持ち出すんじゃないぞ」
「「はい」」
「それからカギは花菜香、お前に預けておく。毎日返しに来なくていいぞ。こっちは施設の使用許可証と施設内の物品の持ち出し許可証だ。無くすなよ。それから3週間くらい経ったらまたここへ来い。期限の延長が必要か教えてくれ」
「「はい」」
「それじゃぁ行ってこい」
「「ありがとうございました」」
幸運にもいろいろな許可が下りて、思いがけずにカギを預かった。
まずは何はともあれ魔力供給から。
最初は花菜香から。魔力タンクは空になり、体の魔力は半分になった。
次に風雅。魔力タンクが空になったところで魔力が入らなくなった。
「風雅、どうした?」
「途中で魔力が入らなくなった」
「とりあえず、起動させようか」
「そうだね」
2人は制御室に入り、主魔力源のスイッチを入れた。施設全体の見取り図が表示され、魔力の量を示す右端のバーは、100%を示していた。
「100%になってこれ以上魔力が入らなくなったのね」
「そうみたいだね」
次に、お掃除ロボットを起動させ、換気のスイッチも入れた。
「姉貴、今日はどの階へ行く?」
「そうね、地下1階のオフィスフロアへ行こうかな」
「分かった」
風雅は制御盤で、地下1階のオフィスフロアの照明のスイッチと、コンセントのスイッチを入れてから、2人は部屋を離れた。
地下1階には事務机がズラッと並んでいる。壁際には本棚があり、本やら書類やらがびっしりと詰め込まれている。その中から有用な本を見つけ、この施設の使い方を学ぶのである。
「OMT4700シリーズユーザーズマニュアル?表紙にはコンピュータの絵が描いてある」
事務机のコンピュータを見やる。本の絵とそっくりだ。
「姉貴、コンピュータのマニュアル見つけた。同じ物が5冊あるし、これから見ないか?」
「分かったわ。コンピュータが使えると、調査が進みやすいだろうからそうするわ」
かくして2人は”OMT4700シリーズユーザーズマニュアル”を読むのであった。
それから1時間半、
「使い方は大体分かったわ。ネットワークに繋いでも使えるし、スタンドアロンでも使える。要はどんな情報を入れておくかね。とりあえず、スイッチを入れて使ってみましょう」
花菜香はコンピュータのスイッチを入れ、動かした。
「どんなアプリが入っているかしら。ブラウザに、画像を見るソフトに、エディタに文書作成ソフトに表計算、プレゼンテーションに、いろいろ入っているわね」
試しに地図アプリを開いてみた。
「うーん、「サーバに接続できません」か。風雅、この部屋に、この部屋専用のサーバってある?」
「ちょっと待って。あ。隣にサーバ室がある。ここにもマニュアルか。いきなり動かすのも怖いし、姉貴、マニュアルを見て使い方を憶えてから動かすからスタンドアロンで動くのから試しておいてくれないかい?」
「分かったわ」
そうして花菜香はコンピュータを使ってみることにして、風雅はサーバを動かすため、マニュアルに目を通すのであった。
「昔は頻繁にメールが使われていたのね。しかしこの施設の文章は全部アーメイヤス語古語で書かれているから読みにくいのよね」
「姉貴、読み終わった。今からサーバの電源入れるわ」
「分かった。お願い」
それから20分後
「姉貴、サーバ立ち上がったぞ」
「了解」
花菜香はもう一度、地図アプリを開いてみた。
「地図が出てくるわね」
花菜香はアイテムボックスからアハントルト王国首都のペンテレストロフの地図を取り出した。貴族の住民向けに配られるものである。
「やはり内容が古いわね。住民の名前が全部違うわ」
試しに自宅である麻宗邸をダブルクリックしてみる。
「あ。家の見取り図が出てきた。電話番号も出てきたわ。これは間取りなどから見て今の家よね。どこに電話線が来ているか載っているわ。スマホで写真を撮っておきましょう」
花菜香は家の全体図と、電話線が来ている1階の見取り図と、その上に電話線が来ているところに電話のアイコンが表示された。
「今日は電話機を持って帰るのは決まりね」
すると、風雅がやって来て、
「姉貴、そろそろ家に持って帰るコンピュータ、選ばない?」
「そうね。実際繋いで起動するか確かめないといけないし、そろそろ移動しましょうか」
2人は地下3階へ行って電話機とコードを、地下4階ではコンピュータ、モニタ、マウスなどを2組持って地下1階に戻り、起動試験をしてちゃんと起動するのを確かめると、それらをアイテムボックスに放り込み、家で読めるようマニュアル類を数冊アイテムボックスに入れた。
「もうそろそろいい時間ね。家に帰りましょうか」
「そうだね」
風雅は地下1階のサーバにシャットダウンの操作をし、花菜香は使っていたコンピュータにシャットダウンの操作をし、2人とも終了処理が完了したのを確認すると、後片付けをして、施錠して、家に帰るのであった。
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