仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ
ザッテリーニ連邦国の動き
花菜香と風雅が学校へ行きだした頃、ザッテリーニ連邦国に動きがあった。食料をかき集めだしたのである。
「こりゃ、戦争が近いかも知れません」
サガンガ王国王城の大会議室。そこには西方諸島連合各国の軍関係者が集まり、今後の方針が話し合われた。
「我々もいつ衝突してもいいように食料を集め始めましょう」
そして1週間後、また集まり、
「今度は首都ザリガエックに騎士団、兵士、魔道士が集まり始めました」
「これは間違いないでしょう。戦争準備です。今すぐ軍備を整えましょう」
それを聞いた薫は、
「こちらの作戦を周知徹底させたいので一度、前に合同練習で集まった広場に西方諸国連合軍を集結させて頂けませんか」
「分かった。君の意見に従おう。集合は1週間後くらいで良いか?」
「それではその時期で」
その後も話し合いは続けられ、各部署、各国は対応に追われるのであった。
そしてその1週間後、薫は集まった西方諸国連合軍にペーパーを回し、これについて論じろと指示を出した後、またサガンガ王国王城の大会議室で会議に参加していた。
「とうとう軍が動き出しました。アハントルト王国に向かって進軍が開始されました。国境に到着は10日後の予定です」
「我が西方諸国連合軍も集まっております。こちらにはゲートの魔法があるので集まってさえいればいつでも進軍できます。ジリアン・ナイツ騎士団総長、ご決断を」
「分かった。加盟国4カ国の国王に軍の出兵許可を申し入れる。許可が出次第こちらも軍を動かすぞ!」
ジリアン・ナイツ騎士団総長はその場で4通の出兵許可願いを書き、各国の大臣に託すのであった。
会議が終わり、薫とジリアンは合同練習で集まった広場へゲートで向かった。
幹部用の天幕に入ると各部隊長が待ち構えていたので回していたペーパーの解答を聞いた。
「やはりそれだけ情報を持っていたらそうするわな。解答は分かった。ナイツ騎士団総長、先ほど決まった話を」
「先ほど4カ国に出兵許可を書き、各国の大臣に託した。許可が下りれば出兵だ。皆にはいつでの出兵できるよう準備を指示せよ」
「「「「「はっ」」」」」
各部隊長はジリアンの発言を聞き、各部へ伝えるため退出していった。薫は、
「私はちょっと席を外します。夕食には間に合うよう戻ります」
「あぁ、分かった」
薫はサガンガの宮廷魔道士の部屋で2通の召喚令状を書き、アハントルト王国の王城の宮廷魔道士部屋へ向かった。
「ここに花菜香と風雅は居ますか?」
やがて花菜香と風雅がやって来た。
「花菜香と風雅、2人とも居たか。では指示を出す。”召喚令状、敵国が戦争準備に入ったと確認されたので、貴殿2名を召喚し、軍務に充てるものとする。”この書状を学校に見せて休みをもらってから外泊の準備をして、2時間後、ここに集合しなさい」
「「分かりました」」
薫はその足でペンテレストロフの麻宗邸へ出向き、二郎を見つけると、
「ザッテリーニ連邦国が動いたわ。近々軍に動きが出るかも知れないからあなたも口頭で悪いけど召喚に応じてくれない?」
「分かった。関係各所に連絡を入れてから向かう」
「花菜香と風雅も向かわせるつもりなの。2時間後にアハントルト王国王城の宮廷魔道士の部屋に集合と言ってあるから一緒に来て」
「分かった」
これで大火力が揃ったとほっとする薫であった。薫は合同練習で集まった広場に戻った。
戻った薫は料理を担当している軍の人間に、
「3名召喚したから3名分食事を残しておいてね」
と、指示を出したところ、
「これから他の魔術師は食事なのですが、一緒に食べられますか?それともその3名を待ってからにしますか?」
「今いただくわ」
そして、食事を済ませてから二郎と花菜香と風雅を迎えに行った。
「ここが軍隊なのですわね」
「こんな場所初めて来た」
花菜香と風雅は物珍しそうにしていた。
「3人とも寝起きはサガンガから来た魔道士と一緒に、日中の行動は私と一緒か二郎と行動してもらうわ。二郎、2人の案内お願い」
「分かった」
薫は幹部用の天幕に入り、
「ナイツ騎士団総長、西方諸島連合の最大級の火力を3名連れて来たわ。後で紹介するわ」
「おぉ。そんな戦力が居たのですか。それは頼もしい」
薫はジリアンと今後の行動を詰めているところへ二郎たち3人がやって来た。
「ナイツ騎士団総長、紹介するわ。さっき西方諸島連合の最大級火力と言っていたジロウ・アソウにハナカ・アソウにフウガ・アソウです。ぶちまけると私の夫と子供たちなんだけれど本当に火力だけはあるの」
「ジロウ・アソウです」
「ハナカ・アソウですわ」
「フウガ・アソウです。よろしくお願いします」
「西方諸国連合軍騎士団総長のジリアン・ナイツだ。アソウ魔道士団総長からは今回の作戦の要と聞いている。よろしく頼む」
「「「はい」」」
「早速で悪いんだがこれを見てくれ」
その1枚の紙には”敵の軍の食料などの軍備品の補給ルートが分かっています。あなたは以前に教えた便利魔法が使えます。あなたならどうしますか?”と書いてある。
「馬車にこそっと忍び込んで中身だけいただいちゃいますね。敵の士気を落とせますしこちらの食べ物は増えますし食べ物が無ければ進軍できませんから」
「僕も中身だけいただいちゃうかな」
「俺の意見も中身だけいただくだな」
ジリアンはうんうんとうなずき、
「末端の兵士までこの紙の内容を知らせて意見を集計させたのだが中身だけいただくとか馬車ごとゲートで連れて来るとかいろいろ意見が出たが、全員の共通した意見としては食料をいただくということだ。やはり皆、考えることは同じだな、アハハハハ!」
こうして召喚1日目の夜は更けていくのであった。
「こりゃ、戦争が近いかも知れません」
サガンガ王国王城の大会議室。そこには西方諸島連合各国の軍関係者が集まり、今後の方針が話し合われた。
「我々もいつ衝突してもいいように食料を集め始めましょう」
そして1週間後、また集まり、
「今度は首都ザリガエックに騎士団、兵士、魔道士が集まり始めました」
「これは間違いないでしょう。戦争準備です。今すぐ軍備を整えましょう」
それを聞いた薫は、
「こちらの作戦を周知徹底させたいので一度、前に合同練習で集まった広場に西方諸国連合軍を集結させて頂けませんか」
「分かった。君の意見に従おう。集合は1週間後くらいで良いか?」
「それではその時期で」
その後も話し合いは続けられ、各部署、各国は対応に追われるのであった。
そしてその1週間後、薫は集まった西方諸国連合軍にペーパーを回し、これについて論じろと指示を出した後、またサガンガ王国王城の大会議室で会議に参加していた。
「とうとう軍が動き出しました。アハントルト王国に向かって進軍が開始されました。国境に到着は10日後の予定です」
「我が西方諸国連合軍も集まっております。こちらにはゲートの魔法があるので集まってさえいればいつでも進軍できます。ジリアン・ナイツ騎士団総長、ご決断を」
「分かった。加盟国4カ国の国王に軍の出兵許可を申し入れる。許可が出次第こちらも軍を動かすぞ!」
ジリアン・ナイツ騎士団総長はその場で4通の出兵許可願いを書き、各国の大臣に託すのであった。
会議が終わり、薫とジリアンは合同練習で集まった広場へゲートで向かった。
幹部用の天幕に入ると各部隊長が待ち構えていたので回していたペーパーの解答を聞いた。
「やはりそれだけ情報を持っていたらそうするわな。解答は分かった。ナイツ騎士団総長、先ほど決まった話を」
「先ほど4カ国に出兵許可を書き、各国の大臣に託した。許可が下りれば出兵だ。皆にはいつでの出兵できるよう準備を指示せよ」
「「「「「はっ」」」」」
各部隊長はジリアンの発言を聞き、各部へ伝えるため退出していった。薫は、
「私はちょっと席を外します。夕食には間に合うよう戻ります」
「あぁ、分かった」
薫はサガンガの宮廷魔道士の部屋で2通の召喚令状を書き、アハントルト王国の王城の宮廷魔道士部屋へ向かった。
「ここに花菜香と風雅は居ますか?」
やがて花菜香と風雅がやって来た。
「花菜香と風雅、2人とも居たか。では指示を出す。”召喚令状、敵国が戦争準備に入ったと確認されたので、貴殿2名を召喚し、軍務に充てるものとする。”この書状を学校に見せて休みをもらってから外泊の準備をして、2時間後、ここに集合しなさい」
「「分かりました」」
薫はその足でペンテレストロフの麻宗邸へ出向き、二郎を見つけると、
「ザッテリーニ連邦国が動いたわ。近々軍に動きが出るかも知れないからあなたも口頭で悪いけど召喚に応じてくれない?」
「分かった。関係各所に連絡を入れてから向かう」
「花菜香と風雅も向かわせるつもりなの。2時間後にアハントルト王国王城の宮廷魔道士の部屋に集合と言ってあるから一緒に来て」
「分かった」
これで大火力が揃ったとほっとする薫であった。薫は合同練習で集まった広場に戻った。
戻った薫は料理を担当している軍の人間に、
「3名召喚したから3名分食事を残しておいてね」
と、指示を出したところ、
「これから他の魔術師は食事なのですが、一緒に食べられますか?それともその3名を待ってからにしますか?」
「今いただくわ」
そして、食事を済ませてから二郎と花菜香と風雅を迎えに行った。
「ここが軍隊なのですわね」
「こんな場所初めて来た」
花菜香と風雅は物珍しそうにしていた。
「3人とも寝起きはサガンガから来た魔道士と一緒に、日中の行動は私と一緒か二郎と行動してもらうわ。二郎、2人の案内お願い」
「分かった」
薫は幹部用の天幕に入り、
「ナイツ騎士団総長、西方諸島連合の最大級の火力を3名連れて来たわ。後で紹介するわ」
「おぉ。そんな戦力が居たのですか。それは頼もしい」
薫はジリアンと今後の行動を詰めているところへ二郎たち3人がやって来た。
「ナイツ騎士団総長、紹介するわ。さっき西方諸島連合の最大級火力と言っていたジロウ・アソウにハナカ・アソウにフウガ・アソウです。ぶちまけると私の夫と子供たちなんだけれど本当に火力だけはあるの」
「ジロウ・アソウです」
「ハナカ・アソウですわ」
「フウガ・アソウです。よろしくお願いします」
「西方諸国連合軍騎士団総長のジリアン・ナイツだ。アソウ魔道士団総長からは今回の作戦の要と聞いている。よろしく頼む」
「「「はい」」」
「早速で悪いんだがこれを見てくれ」
その1枚の紙には”敵の軍の食料などの軍備品の補給ルートが分かっています。あなたは以前に教えた便利魔法が使えます。あなたならどうしますか?”と書いてある。
「馬車にこそっと忍び込んで中身だけいただいちゃいますね。敵の士気を落とせますしこちらの食べ物は増えますし食べ物が無ければ進軍できませんから」
「僕も中身だけいただいちゃうかな」
「俺の意見も中身だけいただくだな」
ジリアンはうんうんとうなずき、
「末端の兵士までこの紙の内容を知らせて意見を集計させたのだが中身だけいただくとか馬車ごとゲートで連れて来るとかいろいろ意見が出たが、全員の共通した意見としては食料をいただくということだ。やはり皆、考えることは同じだな、アハハハハ!」
こうして召喚1日目の夜は更けていくのであった。
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