仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ
授業高速履修
花菜香と風雅は2才違いだが、同学年である。日本であれば余程のことが無い限りは同じ学年にはならないのだが、ここ、西方諸国では年齢については寛容で、年の差があっても同学年になることがある。小さい頃から通う学校もあるのだが、単位が足りなくて進級できないこともあるし、家庭教師について学ぶ場合でも、学力が足りないと家庭教師が判断すると、高等な学校に入学を許さない場合もあるからである。
2日目。今日から授業スタートである。花菜香と風雅は、もう学校や図書館の開館・閉館時間が分かったので、他の生徒より早く、朝早くの時間に図書館へ行き勉強してから時間見計らって総合魔法学Ⅰ類1年の教室に行った。
担任のマイケル先生が入ってきて、
「今日から授業が始まる。教室移動も多いので、教室を間違って欠席扱いにならないように」
ホームルームが終わり、花菜香と風雅は担任の下へ。
「僕たち西方諸国連合軍魔道士の予備隊員になりました。何か手続きとかはありますか?」
「あぁ。西方諸国連合軍魔道士になったならば補習の優遇や試験の時期の優遇措置がある。昼休みにでも事務棟へ行って申請手続きしておいてくれ」
「「分かりました」」
そして授業が始まる。
「皆様初めまして。私がマクロ魔道士論を受け持つハレッタ・ガーゲイルです。よろしくお願いします。今日は後ろに助手も控えておりますが、紹介は省きます。さて、早速ですが、皆様には試験を受けてもらいます。履修終了テストと同等のものです。もちろん何も授業をしていない時期のテストなので出来なくて当たり前です。授業前に受けたテストと半年間授業を受けた後で受けるテストを比較して、どれだけできるようになったかを比較してもらいたいと思います。それでは用紙を配ります」
いきなりテストとは都合が良いと思う花菜香と風雅。テスト用紙が配られる。端まで行き渡って、
「それではいいですか?テスト、始め」
生徒が一斉に用紙に向き合う。花菜香と風雅は家庭教師に習ったこと、自宅や図書館で勉強したことなどを思い、テスト用紙に向き合う。何とか分かる。ここで良い点を取ろうと頑張る2人であった。
15分もすると解答が分かる場所もなくなってきたのか、他の生徒がだれ始めた。しかし花菜香と風雅は解答を埋めるための時間が欲しい。2人は必死に回答欄を埋めた。
20分を過ぎた辺りだろうか、2人はやっと回答欄を埋めることができた。答案を見直そうとしたところで、
「そろそろお手上げの人が多いようですのでここでテストを終了したいと思います。はい、止め!テストを回収します」
もう少し時間が欲しかったと思う2人。集められた解答用紙は助手の人が採点するようだ。
「それでは講義を始めます。皆様にこの単元で学んで頂きたいのは…」
授業が開始された。今日は概略などの全体像と、初歩の部分だけだろう。授業を聞いて、板書をノートにまとめる生徒達。30分もすると、採点が終わったようなのだが、助手が何やらハレッタ先生と話し合って授業が中断している。
「あなた、授業の続きをしていて下さい。私がもう一度採点し直します」
授業が助手に引き継がれた。数分が経ち、
「間違いありませんでした。あなたは後ろに下がっていて下さい」
授業が再開される。概論が終わったところで、
「それでは答案用紙を返却します。147点が満点です。アレリア・パトンデルさん」
「はい」
答案用紙が返される。しばらく経って、
「ハナカ・アソウさん」
「はい」
花菜香が前に出て受け取りに行く。
「120点です。この単元履修終了を認めましょう」
「は、はい。ありがとうございます」
生徒一同呆気にとられる。
「フウガ・アソウさん」
「はい」
風雅が前に出て受け取りに行く。
「125点です。この単元履修終了を認めましょう」
「はい。ありがとうございます」
「ハナカさんもフウガさんも単位は取りましたが勉強を続けたければ授業に出ても構いませんからね。あと、もう一度テストを受けて成績優秀者を目指すのもいいでしょう」
「「はい。ありがとうございます」」
その後も解答は返され続け、
「それでは良い時間ですので今日の授業を終了します。次週から本格的に講義をしたいと思いますので頑張ってついて来て下さい」
「「「「「ありがとうございました」」」」」
ようやく1時限の授業が終了した。疲れたと思う2人であった。
2時限目でも始めに試験があった。一発合格をもらい、ホクホク顔の花菜香と風雅だった。
昼休憩になり、優遇措置の申請をするため、2人は事務棟へ向かい、無事、認定が降りるのだった。
その後の授業でも始めに試験があった。1時限目のようにちょくちょく一発合格をもらう花菜香と風雅。一発合格をもらえなくても惜しい点を取っているとあって、
「ハナカさんとフウガさんは次回もテストをするのでこの教室ではなくテスト教室1へ行くように」
と、言われる始末であった。ちなみにテスト教室というのは授業が履修近くの実力があるものが学科、科目に関係なく集められ、テストを受ける部屋で、事情のある者が早く単位を欲しているときに行く部屋である。2人の場合、西方諸国連合軍魔道士の予備隊員であり、いつ戦場に駆り出されるか分からないための優遇処置である。しかし、こんなに早くテスト教室が使われるのはまれである。
この調子で1週間が経ち、必修、選択合計で、半分の講義が履修終了となった。つまりは残りの1科目につき倍の時間が使えるのである。
しかし休みに入り、薫から言われていることがある。西方諸国連合軍魔道士の予備隊員としての勉強や訓練を受けるため、一度王城に顔を出しに行かなければならないのだ。
二郎に付き添われ、王城へ行き、宮廷魔道士部屋へ。
「バダック、うちの子供を紹介しよう。今度西方諸国連合軍魔道士の予備隊員になった娘の花菜香と息子の風雅だ。鍛えてやってくれ」
「ハナカちゃんにフウガ君か。初めまして。アハントルト王国宮廷魔道士団長のジェイン・バダックだ。よろしく。もうすぐ休日しか予定が空かない予備隊員が集まってくるからそれまで適当にくつろいでいてくれ」
花菜香と風雅に新人予備隊員への訓練がもうすぐ始まるのであった。
2日目。今日から授業スタートである。花菜香と風雅は、もう学校や図書館の開館・閉館時間が分かったので、他の生徒より早く、朝早くの時間に図書館へ行き勉強してから時間見計らって総合魔法学Ⅰ類1年の教室に行った。
担任のマイケル先生が入ってきて、
「今日から授業が始まる。教室移動も多いので、教室を間違って欠席扱いにならないように」
ホームルームが終わり、花菜香と風雅は担任の下へ。
「僕たち西方諸国連合軍魔道士の予備隊員になりました。何か手続きとかはありますか?」
「あぁ。西方諸国連合軍魔道士になったならば補習の優遇や試験の時期の優遇措置がある。昼休みにでも事務棟へ行って申請手続きしておいてくれ」
「「分かりました」」
そして授業が始まる。
「皆様初めまして。私がマクロ魔道士論を受け持つハレッタ・ガーゲイルです。よろしくお願いします。今日は後ろに助手も控えておりますが、紹介は省きます。さて、早速ですが、皆様には試験を受けてもらいます。履修終了テストと同等のものです。もちろん何も授業をしていない時期のテストなので出来なくて当たり前です。授業前に受けたテストと半年間授業を受けた後で受けるテストを比較して、どれだけできるようになったかを比較してもらいたいと思います。それでは用紙を配ります」
いきなりテストとは都合が良いと思う花菜香と風雅。テスト用紙が配られる。端まで行き渡って、
「それではいいですか?テスト、始め」
生徒が一斉に用紙に向き合う。花菜香と風雅は家庭教師に習ったこと、自宅や図書館で勉強したことなどを思い、テスト用紙に向き合う。何とか分かる。ここで良い点を取ろうと頑張る2人であった。
15分もすると解答が分かる場所もなくなってきたのか、他の生徒がだれ始めた。しかし花菜香と風雅は解答を埋めるための時間が欲しい。2人は必死に回答欄を埋めた。
20分を過ぎた辺りだろうか、2人はやっと回答欄を埋めることができた。答案を見直そうとしたところで、
「そろそろお手上げの人が多いようですのでここでテストを終了したいと思います。はい、止め!テストを回収します」
もう少し時間が欲しかったと思う2人。集められた解答用紙は助手の人が採点するようだ。
「それでは講義を始めます。皆様にこの単元で学んで頂きたいのは…」
授業が開始された。今日は概略などの全体像と、初歩の部分だけだろう。授業を聞いて、板書をノートにまとめる生徒達。30分もすると、採点が終わったようなのだが、助手が何やらハレッタ先生と話し合って授業が中断している。
「あなた、授業の続きをしていて下さい。私がもう一度採点し直します」
授業が助手に引き継がれた。数分が経ち、
「間違いありませんでした。あなたは後ろに下がっていて下さい」
授業が再開される。概論が終わったところで、
「それでは答案用紙を返却します。147点が満点です。アレリア・パトンデルさん」
「はい」
答案用紙が返される。しばらく経って、
「ハナカ・アソウさん」
「はい」
花菜香が前に出て受け取りに行く。
「120点です。この単元履修終了を認めましょう」
「は、はい。ありがとうございます」
生徒一同呆気にとられる。
「フウガ・アソウさん」
「はい」
風雅が前に出て受け取りに行く。
「125点です。この単元履修終了を認めましょう」
「はい。ありがとうございます」
「ハナカさんもフウガさんも単位は取りましたが勉強を続けたければ授業に出ても構いませんからね。あと、もう一度テストを受けて成績優秀者を目指すのもいいでしょう」
「「はい。ありがとうございます」」
その後も解答は返され続け、
「それでは良い時間ですので今日の授業を終了します。次週から本格的に講義をしたいと思いますので頑張ってついて来て下さい」
「「「「「ありがとうございました」」」」」
ようやく1時限の授業が終了した。疲れたと思う2人であった。
2時限目でも始めに試験があった。一発合格をもらい、ホクホク顔の花菜香と風雅だった。
昼休憩になり、優遇措置の申請をするため、2人は事務棟へ向かい、無事、認定が降りるのだった。
その後の授業でも始めに試験があった。1時限目のようにちょくちょく一発合格をもらう花菜香と風雅。一発合格をもらえなくても惜しい点を取っているとあって、
「ハナカさんとフウガさんは次回もテストをするのでこの教室ではなくテスト教室1へ行くように」
と、言われる始末であった。ちなみにテスト教室というのは授業が履修近くの実力があるものが学科、科目に関係なく集められ、テストを受ける部屋で、事情のある者が早く単位を欲しているときに行く部屋である。2人の場合、西方諸国連合軍魔道士の予備隊員であり、いつ戦場に駆り出されるか分からないための優遇処置である。しかし、こんなに早くテスト教室が使われるのはまれである。
この調子で1週間が経ち、必修、選択合計で、半分の講義が履修終了となった。つまりは残りの1科目につき倍の時間が使えるのである。
しかし休みに入り、薫から言われていることがある。西方諸国連合軍魔道士の予備隊員としての勉強や訓練を受けるため、一度王城に顔を出しに行かなければならないのだ。
二郎に付き添われ、王城へ行き、宮廷魔道士部屋へ。
「バダック、うちの子供を紹介しよう。今度西方諸国連合軍魔道士の予備隊員になった娘の花菜香と息子の風雅だ。鍛えてやってくれ」
「ハナカちゃんにフウガ君か。初めまして。アハントルト王国宮廷魔道士団長のジェイン・バダックだ。よろしく。もうすぐ休日しか予定が空かない予備隊員が集まってくるからそれまで適当にくつろいでいてくれ」
花菜香と風雅に新人予備隊員への訓練がもうすぐ始まるのであった。
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