仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ
薫、書類と格闘する
西方諸国連合軍の初の合同訓練は終わった。
皆、速やかに後片付けをし、騎士団と示し合わせて帰路につく。アハントルト王国以外の者、ザガンガ王国、タンザナティア王国、ジルベチア王国の面々は自らのゲートで地元に帰っていき、アハントルト王国の面々は二郎がそれぞれの集合場所にしていたところに送り届けるのであった。
それぞれが地元に戻り、2日の休暇が与えられた。薫はこの休暇中に赤ちゃんズと戯れるぞ!と意気込んでいた。休暇が終われば通常勤務に戻るのであった。
しかし薫はその休暇中に王城へ呼ばれた。赤ちゃんズと戯れる時間は削られるのであった。
「薫様、こちらでお待ちください」
薫はたまにエリアリアーナの名で呼ばれることがあるが、呼び方は統一して欲しかった。最近エリアリアーナの名で呼ぶ者が減り、薫と呼ばれることが増えてきた。良い傾向である。
程なくしてアバン王がリチャードお父様を連れてやって来た。
「西方諸国連合軍の合同練習の指揮、ご苦労であった」
「お気遣いいただき恐縮です」
「しかし、こちらで決めていた予定とかなり内容が食い違っているようであるが、どういうことかな?」
「それはですね」
薫は、元の予定表は現状の魔道士には合わないこと、今回合同練習で行った練習が、より西方諸国連合軍のためになることを説明した。
「なるほど。薫君の言い分は分かった。出発前に細かな修正案が上がっていたのはそういうことだったのか。それをまとめるとこういう訓練方法のなるわけだね」
「ご理解頂けて何よりです」
「休み明けは筆頭宮廷魔道士の書類の他に、魔道士団総長としての書類もたんまりあるから頑張って処理してくれたまえ」
「了解致しました」
王都の話を終え、とりあえず休暇中は休みを楽しもうと、屋敷で赤ちゃんズと戯れるのであった。
「あぁーやっと団長が帰ってきたー」
「これで仕事がちょっと楽になる-」
休み明けの登城日。薫は王城の宮廷魔道士部屋を訪れると、団員に安堵の言葉をかけられるのであった。
「団長、お帰りなさいませ」
「「「「お帰りなさいませ」」」」
「ただいま」
朝礼を済ませると書類との格闘が始まる。薫は山のように積まれた書類を高速に処理していく。サガンガの筆頭宮廷魔道士としての書類からどんどん処理していく。処理している間に日は傾き、城下町を警戒する時間だなぁと思い、
「それじゃぁ街の監視の仕事に移ろうか」
と、何気なく言うと、
「団長は書類仕事が忙しそうですのでそちらは部下に任せて書類の続きをやってください」
と、返答された。
「そ、そう?じゃぁお言葉に甘えて書類仕事に戻るね」
ちょっと部下に申し訳ない気持ちになった薫はであったが、書類仕事を続けるのであった。そして、書類仕事で1日が終わってしまった。
「こっちの束が承認した書類で、こっちの束は、不採用になった書類で部署に突き返してね」
書類と格闘して2日目、やっと筆頭宮廷魔道士としての仕事が片付いた。これからは魔道士団総長としての書類との格闘である。
(1番上にあるのが組織表とか組織の長として持っておくべき書類ね。こちらはもらっておいていいわけね。その下が、決裁が必要な書類ね)
薫は魔道士団総長としての書類も黙々とこなしていく。薫は思った。書類を通しても、その組織がどういうものか見えてくるものだなぁと。
そして、3日かけて魔道士団総長としての書類も片付ける薫なのであった。
皆、速やかに後片付けをし、騎士団と示し合わせて帰路につく。アハントルト王国以外の者、ザガンガ王国、タンザナティア王国、ジルベチア王国の面々は自らのゲートで地元に帰っていき、アハントルト王国の面々は二郎がそれぞれの集合場所にしていたところに送り届けるのであった。
それぞれが地元に戻り、2日の休暇が与えられた。薫はこの休暇中に赤ちゃんズと戯れるぞ!と意気込んでいた。休暇が終われば通常勤務に戻るのであった。
しかし薫はその休暇中に王城へ呼ばれた。赤ちゃんズと戯れる時間は削られるのであった。
「薫様、こちらでお待ちください」
薫はたまにエリアリアーナの名で呼ばれることがあるが、呼び方は統一して欲しかった。最近エリアリアーナの名で呼ぶ者が減り、薫と呼ばれることが増えてきた。良い傾向である。
程なくしてアバン王がリチャードお父様を連れてやって来た。
「西方諸国連合軍の合同練習の指揮、ご苦労であった」
「お気遣いいただき恐縮です」
「しかし、こちらで決めていた予定とかなり内容が食い違っているようであるが、どういうことかな?」
「それはですね」
薫は、元の予定表は現状の魔道士には合わないこと、今回合同練習で行った練習が、より西方諸国連合軍のためになることを説明した。
「なるほど。薫君の言い分は分かった。出発前に細かな修正案が上がっていたのはそういうことだったのか。それをまとめるとこういう訓練方法のなるわけだね」
「ご理解頂けて何よりです」
「休み明けは筆頭宮廷魔道士の書類の他に、魔道士団総長としての書類もたんまりあるから頑張って処理してくれたまえ」
「了解致しました」
王都の話を終え、とりあえず休暇中は休みを楽しもうと、屋敷で赤ちゃんズと戯れるのであった。
「あぁーやっと団長が帰ってきたー」
「これで仕事がちょっと楽になる-」
休み明けの登城日。薫は王城の宮廷魔道士部屋を訪れると、団員に安堵の言葉をかけられるのであった。
「団長、お帰りなさいませ」
「「「「お帰りなさいませ」」」」
「ただいま」
朝礼を済ませると書類との格闘が始まる。薫は山のように積まれた書類を高速に処理していく。サガンガの筆頭宮廷魔道士としての書類からどんどん処理していく。処理している間に日は傾き、城下町を警戒する時間だなぁと思い、
「それじゃぁ街の監視の仕事に移ろうか」
と、何気なく言うと、
「団長は書類仕事が忙しそうですのでそちらは部下に任せて書類の続きをやってください」
と、返答された。
「そ、そう?じゃぁお言葉に甘えて書類仕事に戻るね」
ちょっと部下に申し訳ない気持ちになった薫はであったが、書類仕事を続けるのであった。そして、書類仕事で1日が終わってしまった。
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薫は魔道士団総長としての書類も黙々とこなしていく。薫は思った。書類を通しても、その組織がどういうものか見えてくるものだなぁと。
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