仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ
領地、サンガローニ
領地、サンガローニに近づくと、ちらほらと黄金色の麦畑が見え始め、サンガローニに入ってみると、一面黄金色になった。
「あれが領都、アレストロフか」
麦畑の中にでんと街がある。場所的に言ってあそこが領都、アレストロフであろう。
二郎は街の入る手続きをするため、地上に降りた。
街に入るために長蛇の列ができている。二郎は貴族用の出入り口を探す。あった。貴族用の出入り口に行き、
「領都へ入る手続きをお願いします」
「平民用はあっちだ」
二郎は侯爵を示すメダルを見せた。
「これでも侯爵です」
「貴族様がお供も連れず一人で来るわけないだろう。身分詐称で牢屋に入れてやる。黙って平民用の審査を受けていれば良かったものを」
こうして二郎は牢屋で一晩過ごすのであった。
翌朝、簡単な検査を受け、放免となった二郎は街の様子を見て回った。大通りに裏通り。どこも賑やかで、豊かなんだろうなと想像できた。
領地も見て回ったし、領主邸へ。門番にメダルを見せるとすんなりと通してくれた。
歩いて屋敷まで行き、屋敷の門を自分で開ける。中で仕事をしていた使用人たちの注目を浴びる。
誰かが連絡したのであろう、執事が出てきて、
「どちら様ですか?こちらは正面玄関で、通用口はあちらですよ」
何かの小間使いだと勘違いされたようだ。
「こちらの領地を国王から下賜されたジロウ・アソウだ」
と、言いながらメダルを見せた。
「おぉ。領主様でしたか。失礼しました。ここの執事をしておりますヤナアン・サーヴェイスと申します。以後、お見知りおきを」
二郎は、歩き回ってちょっと休憩したいと思っていたので、そのことを伝えると、
「客間ですが、お使い下さい」
客間に案内された。
出されたお茶で喉を潤し、クッキーをつまむ。少し休憩して気力が戻ったところで、
「ここの代官に会いたい。案内してくれ」
「かしこまりました」
従者が領主邸の執務室に案内してくれた。
「領主様がお見えになりました」
「お通ししてくれ」
執務室の中に入る。
「領主様始めまして。ここの代官をしておりますテンザノフ・リッチと申します」
「国王からこちらの領地を下賜されましたジロウ・アソウと申します。よろしくお願いします」
挨拶も済んで、雑談をする。
その中にはこの領地の特徴やら事情も含まれる。二郎も頭に叩き込むつもりで真剣に聞いていく。
そして本題の領地経営についての話になった。
そして聞くことしばし、
「…というわけで、今年の麦の収穫高も、前年と変わらないくらいを見込めております」
「よく分かりました」
「せっかくいらして下さったので、重要案件の書類を片付けたいのですが」
「そうですね。私が居る間に片付けてしまいましょう」
テンザノフの解説を聞きながら書類の可否を決めていく。了承しても良いものにはサインをしていく。
お昼になったので、昼食にし、午後も同じように書類仕事をする。今度は領主のサインが必要なものではないが、代官のサインは必要で、その中でも重要度の高いもの。
書類をどんどん片付けていく。
「アソウ公爵はこの領地をどうしたいかしっかりとしたビジョンをお持ちですね。可否を決めるのに迷いがありません」
一応考えながらサインをしていっているのでその評価は嬉しい。
書類も処理していくうちに、重要度が下がっていく。
日も落ちてきて、空が赤く夕焼け空になった頃、今日の仕事は終わりとなるのであった。
「あれが領都、アレストロフか」
麦畑の中にでんと街がある。場所的に言ってあそこが領都、アレストロフであろう。
二郎は街の入る手続きをするため、地上に降りた。
街に入るために長蛇の列ができている。二郎は貴族用の出入り口を探す。あった。貴族用の出入り口に行き、
「領都へ入る手続きをお願いします」
「平民用はあっちだ」
二郎は侯爵を示すメダルを見せた。
「これでも侯爵です」
「貴族様がお供も連れず一人で来るわけないだろう。身分詐称で牢屋に入れてやる。黙って平民用の審査を受けていれば良かったものを」
こうして二郎は牢屋で一晩過ごすのであった。
翌朝、簡単な検査を受け、放免となった二郎は街の様子を見て回った。大通りに裏通り。どこも賑やかで、豊かなんだろうなと想像できた。
領地も見て回ったし、領主邸へ。門番にメダルを見せるとすんなりと通してくれた。
歩いて屋敷まで行き、屋敷の門を自分で開ける。中で仕事をしていた使用人たちの注目を浴びる。
誰かが連絡したのであろう、執事が出てきて、
「どちら様ですか?こちらは正面玄関で、通用口はあちらですよ」
何かの小間使いだと勘違いされたようだ。
「こちらの領地を国王から下賜されたジロウ・アソウだ」
と、言いながらメダルを見せた。
「おぉ。領主様でしたか。失礼しました。ここの執事をしておりますヤナアン・サーヴェイスと申します。以後、お見知りおきを」
二郎は、歩き回ってちょっと休憩したいと思っていたので、そのことを伝えると、
「客間ですが、お使い下さい」
客間に案内された。
出されたお茶で喉を潤し、クッキーをつまむ。少し休憩して気力が戻ったところで、
「ここの代官に会いたい。案内してくれ」
「かしこまりました」
従者が領主邸の執務室に案内してくれた。
「領主様がお見えになりました」
「お通ししてくれ」
執務室の中に入る。
「領主様始めまして。ここの代官をしておりますテンザノフ・リッチと申します」
「国王からこちらの領地を下賜されましたジロウ・アソウと申します。よろしくお願いします」
挨拶も済んで、雑談をする。
その中にはこの領地の特徴やら事情も含まれる。二郎も頭に叩き込むつもりで真剣に聞いていく。
そして本題の領地経営についての話になった。
そして聞くことしばし、
「…というわけで、今年の麦の収穫高も、前年と変わらないくらいを見込めております」
「よく分かりました」
「せっかくいらして下さったので、重要案件の書類を片付けたいのですが」
「そうですね。私が居る間に片付けてしまいましょう」
テンザノフの解説を聞きながら書類の可否を決めていく。了承しても良いものにはサインをしていく。
お昼になったので、昼食にし、午後も同じように書類仕事をする。今度は領主のサインが必要なものではないが、代官のサインは必要で、その中でも重要度の高いもの。
書類をどんどん片付けていく。
「アソウ公爵はこの領地をどうしたいかしっかりとしたビジョンをお持ちですね。可否を決めるのに迷いがありません」
一応考えながらサインをしていっているのでその評価は嬉しい。
書類も処理していくうちに、重要度が下がっていく。
日も落ちてきて、空が赤く夕焼け空になった頃、今日の仕事は終わりとなるのであった。
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